メラトニン

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こんにちは。
培養士のシノハラです。

先日、生殖補助医療の研修があり、
東京まで行ってきました。

こういった研修や学会は、定期的に開催されていますが、
日々の業務をこなしながら参加することは本当に大変です。

院長やラボ長のご配慮のもと、
参加させていただける当クリニックの環境に本当に感謝しています!



今回は、
「いかに臨床成績を向上させるか」
がテーマでした。

その中で、メラトニンの効果についての講演がありましたので
ここで紹介させていただきます。


メラトニン、、、
よくご存じないと思いますので、
少し説明させていただきますね。


メラトニンとは、脳で分泌されるホルモンです。

体内時計に働きかけて、
覚醒と睡眠を切り替えて自然な眠りを誘う作用があり、
「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

この睡眠ホルモンには、
内分泌作用(ホルモンとしての作用)の他に
抗酸化作用があることが分かっていて、

その抗酸化作用は、
ビタミンCやビタミンEよりも数倍効果が高いとのことです。


卵巣内にもメラトニンが高濃度で存在していて

卵子や卵子に栄養を与える細胞たちを
活性酸素から守ってくれています。

産婦人科の分野でも、
このメラトニンは重要な働きをしてくれているんですね。


ただ、このメラトニン、
加齢とともに減少していくことがわかっています。。

おじいちゃん・おばあちゃんの眠りが浅い原因は
ここにあるそうです




今回の講演では、

酸化ストレス⇒卵巣にダメージ⇒不妊
という考えのもとで

加齢とともに減少するメラトニンを投与することによって、
酸化ストレス状態から卵巣を守ることができると期待して

体外受精で良い結果を出せなかった患者さんに
メラトニンを服用してもらい、
再度、体外受精を行ったところ、

受精率が向上したり、
胚の質が改善したり、と
好ましい効果があったとのことでした。


当クリニックでも、メラトニンを取り扱っていますが、
個人的にも、メラトニンの効果を感じています。

前回の採卵で胚の質がいまいちだった患者さんが
今回の採卵でとてもきれいな胚に育っていたりすると

何か変えたのかな?とカルテを調べてみますが、
「メラトニン服用開始」の文字で、なるほど。やっぱり!となります。



体外受精を繰り返していて、
なかなか結果が出ない方いらっしゃいましたら
メラトニンを服用してみるのもいいかもしれませんね。

 

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