私の思い込み その28 | こころのおにぎり。

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父に誘われて

オカリナの演奏会に行った。

河内長野出身で

東京で活躍されている

オカリナの山本奈央さん。

大阪で活躍中のピアノの

森あつこさん。

お二人による演奏会は

私の想像を超えて

なんとも心地の良いものだった。

 

父が数年前から

オカリナにはまっている。

オカリナの素朴な音に惹かれて

独学で練習を始めた。

今はネットの時代。

探せば練習材料は

いくらでもあるらしい。

 

毎日1時間ほど

練習を続けているという

父のオカリナの音は

なかなか美しい。

楽譜は読めないけれど

楽譜を見て練習している。

すっと読めなくても

解読すればいいとか。

 

これまでも何度か

オカリナのコンサートには

行っていたそうだが、

今回は私を誘ってくれた。

なにかとバタバタしている私に、

たまにはこんな時間も

いいんじゃないか、との

プレゼントだったようだ。

 

オカリナのプロの演奏を

生で聴くのは始めてだった。

普段は数百人から千人規模の会場で

演奏活動をされていると聞いた。

今回の会場は、

敢えての50人ギリギリ入るかという

小さなホールでの演奏会。

マイクを通す事なく聴いた

オカリナの音は、

なんとも言えなかった。

 

はじめに3つの音域のオカリナを

1つにまとめた、

トリプルと呼ばれるオカリナによる

クラシック音楽を聴いた。

今まで思い込んでいた

オカリナの音ではないようにさえ感じた。

でも確かにオカリナの音。

聴いていて涙が出てきてしまった。

 

土から出来たオカリナの音。

金や銀や鉄などは、

土と比べると恐ろしく

高価なものだろう。

でも地中に埋まっているそれらは、

豊かな土という土壌の中に存在する。

土の大いなる豊かさと優しさ。

守られている。

そんな音だった。

 

いろんなオカリナの

音を聴いた。

トリプルのオカリナによる

クラシックの曲は圧巻だった。

でもたった1オクターブ半の

音域しかない素朴なオカリナの演奏は

心にしみわたった。

 

音域が広ければ広い程

どんな曲でも演奏できる。

けれどたった1オクターブ半。

今あるものの中でも

最高のパフォーマンスが出来る。

今の私でも十分大丈夫。

大きく背中を押してもらえた気がした。

 

これからオカリナの音を聞くたびに、

父の大きな愛に感謝の気持ちで

いっぱいになるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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