親へ 前篇 | 天国への鍵 全真理に浸透する法

天国への鍵 全真理に浸透する法

旧「ラヴァエルのブログ」です。
地球人は個の本質である魂を否定し、個を縛り付ける規則を神と崇めてきました。
これが地球上の全ての不幸の元凶です。
地球の秩序の歪みを克服し我々が真に幸福になる方法を、ここで述べていきます。

どうして、この親の元に生まれてきたんだっけ

…そうだった…私は創造主に聞いたんだ

私は地球を守りたい、何が何でも守りたい

その為に、一番適した場所はどこですか

創造主の示した受精卵に、私は入った

私の直感でも、ここで間違いないと思ったんだ

まさか、ここまで苦しむとは思っていなかったんだ


どうして、私は男に生まれてきたんだっけ

私は初め、女に生まれた

母は、初め女の子を身籠った…私の魂が受精卵に入ったんだ

だけど、私の直感は気付いてしまった…現世、地球を守る為には男の方が良い事に

その理由を、理論では説明できなかった…只漠然と、直感でそう感じた

私の使命は、地球を救う事…前世のミレーナの信者達にも、そう約束したよね

私の魂は強烈な女性だから、本当は女性の肉体の方が楽なんだ

男性の肉体に女性の魂が入ると、体魂の矛盾が起こって苦しくなる

異性の肉体に魂が入ると、矛盾が起こって肉体的にも精神的にも調子が悪くなる

それに、私は性交が大好きだ…性交時の快感は、男性の肉体より女性の肉体の方が圧倒的に大きい

それに、女性の肉体だと子供も産める

子供を産んで育てるのって楽しいよ…子供は可愛いからね

だから、女性の肉体の方が良かったんだよ

でも、現世の一番の目的は地球を幸福に導く事だ

仕方ない、男性の肉体で我慢しよう

私は、女性の肉体を捨てた…魂無くしては肉体は生存できないから、死産になった

ごめんね、お母さん…折角女の子の肉体創ってくれたのに、殺しちゃって

次は男の子の肉体創ってね…そうしたら私がすぐにその中に入るから

私の高い運命操作力のせいだね…奇しくも、男の子の肉体だった

私はすぐに入った

まさか、私が男という性にここまで苦しめられるなんて思ってもみずに


母の胎内では、私は魂的には苦しくなかった

只、肉体的には苦しかった…思ったよりずっと、苦しかった

どうしてって…私は真性の「喜」なのに、「喜」性秩序に該当する臓器が無かったから

挑戦秩序に該当する右心臓、吸収秩序に該当する左肝臓、破壊秩序に該当する右膵臓が無い

これは「愛排斥システム」擁する地球の特徴…通りで地球人の身体だと元気が無い訳だ

ただし、それよりも決定的な理由がある

私は前々世と前世地球人女性だったけれど、それでも遥かに現世より元気だった

なぜか…答えは卵巣があったから

卵巣は、想いの力即ち波動を栄養即ち物質に圧縮する臓器…故に肉体に力を持ってこれる

そのお陰で、臓器欠落という欠点をカバーできた

臓器欠落だけではない…地球には「苦い」の栄養素が不足しているという欠点もカバーできた

宇宙的には女性に男性器に該当するクリトリスがある様に、男性にも卵巣や子宮に該当する臓器がある

それが地球人には無かった

地球の「愛排斥システム」がそれを恐れたから

男性が、女性的になる事を恐れたから

社会を引っ張る男性が、全抱擁の愛やそれに基づいた直感力を得る事を恐れたから

男性が「喜」性を身に付けたら、それを男性的力即ち理論力と結び付け秩序を覆す可能性があるから

地球ではオカマやホモ等、男性の肉体に女性の魂が入った人は荒まじい差別を浴びる…これも同じ理由

体の栄養素が不足した

私は自我が強い正真正銘の「喜」なので、中核栄養である「苦い」「旨い」「塩辛い」が不足すると致命的だ

家の親は栄養学に秀でていたから「旨い」は不足しなかったが、「苦い」と「塩辛い」は確実に不足した

胎内で既に不足していた

お蔭で目まいは酷いし、体がだるく、肉体的にも精神的にも活力が無く、筋力も元気も無い子供だった

お蔭で、魂的には「喜」でも、肉体的には「苦」だった…故に貧血気味で痩せこけ、強烈な陰性体質

只、調子が悪くても、小学校低学年位までは良かったよ

「喜」の性質は女性ホルモンが強い事

故に、内股気味で、女座り、動きがクネクネしていて、首を横に傾けそれとは反対側に腰を折る

そんな事で両親は私を非難した…「男のくせに気持ち悪い」と言ったり、汚物を見る様な目で見た

同級生が「オカマ野郎、死ね」等と言って、それを親に言っても、「気持ち悪いのは事実だ」と

私は魂が女性だから、一回小学校の時、可愛らしく「やーん」と言ってみた

それを親に余りに露骨に拒絶されて、ショックを受けて、言わなくなった…言わなくても、大した事無いし

ただし、女性ホルモンが強いのだから、外見やしぐさは仕方がない

それを露骨に否定される…なぜこいつらは、こんなつまらん事否定するのか

悩みはこれだけでは終わらない

兎に角、私の自由を奪う…只々常識に隷属させ、権力で親を崇めさせようとする

年下だからという理由で、私の話なんて絶対にまともに聞こうとしない

いつも壁を作り、私を愚弄し続ける

絶対に許せないから、又は親を心配して怒ったり教えたりすれば、暴力や人格完全否定

それがラヴァエルの家庭だった

両親は、私の肉体は守ったんだよ…私の肉体は愛していたんだ

だから、食事はきちんと作ったし、私の体が悪くなれば心配した

只、私の精神と魂は憎んでた…全力で、私の精神と魂は壊そうとした

「悪」は「喜」を壊そうとするから

私の家の光景をここに書く


私の母親は常識秩序主導型即ち「悪」、父親は禍性従属秩序主導型即ち「悪」に冒された「禍」だ

何より、全く自分のやっている事に迷いが無いタイプ…「愛排斥システム」の完璧なる施行者だ

地球の絶対神「愛排斥システム」は「悪」仕様だから、社会では安全地帯から他を攻撃し上手く渡っていく

従って、父親は管理職だし、二人ともそれなりに稼ぎは良い

私は生粋の「喜」だ

「悪」は「喜」を攻撃し、「苦」に移行する…これは絶対原則だ

私の両親は「苦」を愛していたよ…特に、母親は別格だった

あれは大学の時だったね

ある一人の先輩に、私は出会った

情緒学習型の「喜」、第一世代の男性には珍しい、愛他性犠牲秩序主導型

第一印象は、飄々とした感じ、あの意地の悪い助教授の攻撃を、スラリスラリと躱す

そこが愉快だった…芯の強い子だと思った

年上とか、私はそういう事関係無い…全ての魂に対し、壁は作らない

それでも彼は悩みを持っていた

自分の「喜」性に対する悩み…全抱擁の愛を発揮できない事

私はその時、人の悩みに対応できる状態ではなかった

この地球は、兎に角表面上の事だけしか見ない…無機質な点数で全てを決める

こんな地球の学校教育の如き、蓄音機奴隷人形製造教育等価値は絶無だというのに
そう、地球の教育は有害無益以外の何ものでもない

情緒発達の一番重要な時期である4~18歳に、只ひたすら無機質な微塵も温かみの無い教育をする

暗記式、蓄音機製造教育…只無機質なロボットに育て上げようという教育

親は、自分に比べて私の成績が悪いから、私の事を要らないと言った

テレビゲームは隠すし、救い難い馬鹿だとか、こんな怠慢我が家の恥だとか散々

家の親は、兎に角子供の自由を奪う事を正義とか愛だとしか考えられない宇宙トップクラスの間抜けだ

私や弟が、何か夢中になってやっている事があれば、即座に裁く

子供の自由や幸福を奪う事が愛情だと勘違いしている救い難い馬鹿

そういう馬鹿、地球にはよくいるよ

子供に自由を完全に奪い、不幸に貶める事がけじめだとか愛だと思っている間抜け

私は全抱擁の愛を極めた存在…その基礎である性欲が強くない訳が無い

私は性別の境なく、全てを抱き締めたかった…全てに共感して、私の温かさを伝えたかった

できなかったよ…どいつもこいつも、私に壁を作る事を要求した

お父さん、あなたは言いましたね

お前は、他に媚を売っている…馬鹿な事だけして注目されたいと思っている体だけ大人のガキだと

いつもの様に、露骨に汚物を見る様な目で見て、私の全てを非難するような口調でそう吐き捨てましたね

違うよ…私は塾講師をしている時も、あなたはそう言ったけれど、私は只壁を作らなかっただけ

私の母親は何も言わず、只父に強烈に共感しているという態度を示すだけ

母は只父が「愛排斥システム」に準じている態度を表した時だけ、強烈に共感した態度を示した

少しでも外れている時は、存在そのものを完全否定する態度を示した

これこそ「愛排斥システム」の調教師のトップエリートだ

「悪」女でも、雰囲気洗脳のプロになると、言葉を発さず、目線すら合わせず雰囲気だけで男を操る

それを繰り返されると、男は「禍」になる…自分の意志を持たぬ、操り人形だ

これをやられれば、男は全て屈する…魂が女の私には効かないが

壁を作らないという事を、私はあなた達に知って欲しかった

だから、態度で示した

あなた達はそんな私を嫌らしいとか変態だとか、常識外れの奴は要らないとか、平気で言ったよね

苦しんでいる人抱き締めて一緒に泣いてあげたいとか、そんなにいけない事

全抱擁の愛が、そんなにいけない事

確かに、そうした私は、学校ではいい子ぶっているとか偽善者とか、ホモとか変態とか言われた

汚物を見る様な目で見られた…親に話せば、全く以ってその通りだと

お前が馬鹿だから苛められる…それが社会常識だからいい加減分かれ…そう親に何度も言われた

だから、私は大人になりたくなかったんだよ…そんな腐り切った汚物になりたい訳ないだろ

悔しかったらそのどうしようもない脳味噌治せと、私を汚物を見る様な目で見てそう言う

その時私は思ったんだよ…地球人全員、死ねって

地球人全員、八つ裂きにする夢を何度も見た

この手で、ザクザク地球人の身体を、そして魂まで切り裂いていく…制限なく

地球人はこの宇宙から抹消しなくてはならない…唯一の例外も無く

机の上が散らかっていたら片付ける…ばい菌だらけの便器は、アルコールでスプレー消毒するでしょう

それと同じ事だ…地球という星は、宇宙に有ってはならない…害虫は、駆除しなくてはならない

創造主、それは殺戮ではない、浄化というものだ

ヘルバーラ師匠、あなたはそう言いましたね

私もそう思います

只、私は地球人を愛してしまった

あなたは、分かっていたのでしょう…こうなる事を

どうしてあなたは、一番弟子である私を地球に送り込んだのです?

地球、存在そのものが罪の星ではなかったのですか

私が地球人を愛してしまう事を知っていて、どうして私を送り込んだんだよ、ヘルバーラ!?

只々苦しいよ

私が塾講師をしていた時、直属の上司が私に理不尽なパワハラを行い、退職に追い込もうとした

その女は、「悪」に冒された「禍」…性質は「悪」で、しかも迷いの無いタイプだから、「喜」を潰しにかかる

私の親のようにね

生徒の前で、有らぬ罪をなすりつけて罵倒し、「あんたなんてこの職場には必要無いから辞めたら」とか

そのせいで、不良っぽい生徒とやっと信頼関係築きかけてきたと思ったのに、パーになった

それ以来、なめられた態度とられるようになった

部長にその糞女のやった事全て話した…私には非が無いのだから、貴様が辞めろ!

部長も悩んでた…後で家の家電に電話してきて、親も分かってしまった

適当にごまかしていればいいのに、私は有りの儘を話してしまった

父親は、こう言った

「馬鹿かお前、お前は幼稚園児か

救い難い、小学校の時から何一つ進歩していないんだな

お前が馬鹿だから、弱いから、先生にチクって守ってもらっているガキの頃とは違う、お前は大人なんだ

社会人は、自分の身一つ守れないのなら辞めろ…俺の子供なら、これ以上、生き恥さらすな

上司に目つけられたら、生徒の様な弱者の評価はどうでも良い…社会から排除される

それが社会の摂理だ、よく覚えておけ

生徒に媚び、権力者に逆らうお前は馬鹿だ…自分の愚かさを感じ、辞めろ!」

「あっちが間違ってるのだから、あっちが辞めれば良い

ここで私が辞めたら、あの糞女の思うつぼだ…私は絶対に悪には屈しない!

あんなパワハラ上司など、会社にいてはならない…会社にとっても、大変なマイナスだ

部長が何も知らぬまま、私が辞めたのでは会社の為にもマイナスだ

全てを明らかにし、パワハラ上司にも制裁を加えねばならない…それが会社の為だ

そして、私は恥ずべき所は何一つとしてないし、何も間違っていないんだから、私は絶対に辞めはしない

それが筋を通したという事であり、私自身の正義…それが絶対的正義と言うものだ

悪に屈する正義等、只の意気地なしだ…正義じゃねえ!」

「ふざけるな…子供のくせに、親に刃向うんじゃねえ!

お前は嫌なんだろ…だったら辞めろ!

俺はお前の会社の事等心配してはいない

お前の事を愛し、お前の事を心配して言ってやっているんだから、それをいい加減分かれ!」

結局、その上司はパワハラで辞めさせられた…私以外にも、そういう事があったのが発覚したからだ

「憎まれっ子世にはばかる」…ああ言う奴は、社会に長くいるタイプだ…大体は、私の方が辞めさせられる

只、私には運命操作力即ち魔力という武器がある…運命操作や、人格変容や、呪いという武器がある

大体、女は強い…自分のやる事に迷いの無い女は歪んでいるか真っすぐかを問わず大変強い

雰囲気威圧…それを散々利用した雰囲気洗脳…「悪」女の得意技だ

それで、その上司も数多の男を潰してきたのだろう

そもそも、あの職場にあの女に逆らえる男は私を除いて一人もいなかった

只、私は魂的に強烈な女性だ…いくら生殖器的には生えていても、女に女の武器は通用しない

だから、「悪」女の雰囲気洗脳等私には全く効かない

だから、あいつはプライドを傷付けられたと思って、私を排除しようとして、逆に制裁を受けた

私はチャネリングを自在に使えるから、相手の心を簡単に読める

こういう陰険さが地球社会の女の苛めの恐ろしさだが、私の様な魂には通用しない

逆に、いくら生えているからと言って、「悪」「苦」女の雰囲気洗脳に屈する様では運命管理者の資格はない

男だから、屈すると思うな…生えてても、魂は女だ、それも最強の

涙は女の武器と言われる…突き詰めて言えば感情波だ…それを攻撃性に昇華したものが呪いだ

運命操作に特化すれば慈愛性運命操作や人格変容になる

感情で人の幸不幸を左右する、他の運命を支配する…それが女の力だ

まあ、理論力でも、私は絶対に男に等負けはしないけれど

私の父は、権力に屈する事の重要性を教えたかった…それが愛だと思っていたんだ

変えるよ、私が…恐怖に屈する星等、この宇宙に有ってはならないんだから


年上崇拝…こんなものがある為に、一体何人の人が犠牲になったんだろう

大学のあの先輩は、私の事が眩しく映ったんだね

私は何も眩しくなんかない…体はボロボロだし、涙を堪えているだけで、常に泣きたかったし

あの頃は常に調子は最悪だった…精神的にも、肉体的にも

常に強烈な吐き気…嘔吐を繰り返し、体は40キロを割るまでに痩せこける

それでも、私はあいつに心を寄り添った

相談には乗ったし、間違った事をした時は毅然とした態度を取ったし

それが気に食わなかった…自分で助けを求めたくせに、年下の私が上の様な気がして、気に食わなかった

あいつの嫉妬はいつしか、私への憎悪に変わっていた

私の事を殺害する事に決めた…命をとれなくとも、大学からは追放するつもりだった

私はあの時調子が悪くて、チャネリングを今程使いこなしてはいなかったけれど、状況は把握してた

「喜」の内、自虐性がゼロで攻撃性が高い魂の呪力は凄まじい…男性の肉体であっても、凄まじい

法に触れる方法より、法に触れない方法を選ぶのは当然のやり方だ

私に徹底して怨念を叩きつけた…負の精神波を叩きつけた

呪いは、本来素粒子である精神波より波動である魂波をメインに叩きつけなければならない

素粒子である精神波の場合、相手が魂的に自虐性の低い「喜」の場合、簡単に回復されてしまう

私はこの時、肉体は「苦」だったが、魂は「喜」だ…自虐性は小さい

だからいくらあいつの呪力が男としては相当高くても、私がその程度の攻撃に屈する筈が無い

増してや、私は呪い返しが大得意だ

全てあいつに返して、あいつの方がダメージを受けているのに、あいつはそれに気付かない
只、私はこの時相当悩んでいた…おまけに必要な要素が不足していたから、どんどん衰弱していく

あいつは、自分の呪いで私が潰れていっていると勘違いした

チャネリングであいつの記憶を読み取ったけど、あいつはこれまで二人の「苦」を呪いで沈めてきたのだから

故に、止めを刺そうと決心した

何度も白眼をむいて睨みつけて、「死ね」と言う

私が強烈な腹痛で床に伏している時等、その前に仁王立ちし何度も「死ね」と吐く

他にも、研究室の機械を破壊して私の研究を台無しにしたり、無数の嫌がらせ

魂的精神的自虐性がほぼゼロの状態で、お世話になった相手に対し迷いなくよくここまでできる

「愛排斥システム」下では、その統制下から大きく外れている者を攻撃する場合、自虐性は上がらない

それが正義だと教え込まれているから、自虐性は上がらない

只、因果律によるダメージはある…しかし、あいつは魂力があるから、それを処理する事は難しくない

私は自分の無力さを自分で許せなかったから、その矛盾が肉体と精神に現れていただけ

私は自分で自分を削っていたのであって、そんな程度の呪いにやられる事等有り得ない

いくら肉体的精神的に病んでいたとはいえ、私は呪いのプロだ

容赦はしない…同情の余地等、微塵も無い

恩を仇で返して命をとろうとし、それにも拘らず少しも罪の意識の無い奴に同情する理由は、無い

私は自分の体調が更に悪化するのを覚悟で、全力で呪い潰した

「人格変容と呪い 応用篇」に記した呪いを全て併用し、奴を粉砕した

あいつは精神を病みアル中になった…私の呪いは、一度かけると絶対に外れない

あいつは初め「喜」だった…今は、地球一の「苦」

私の母親は、初めあいつに会った時気持ち悪いと言っていた…「悪」は「喜」を気持ち悪いと思う

しかし、二回目に出会った時、地球一の「苦」であるあいつに母は恋をしてしまった

「善」と「喜」が魅かれ合う様に、「悪」と「苦」は魅かれ合う…男女の関係だ

「彼程誠実な人はいない、あんたが先輩を立てなかったのが悪い」と母は言った

全ての状況を話しているのに、平気でそんな事を言う

「喜」の時は気持ち悪いと言っていた事等すっかり忘れて

迷いの無い「悪」は、「愛排斥システム」に準じた判断しか下す事はない

「愛排斥システム」にとって都合の悪い事はすぐ忘れる

「愛排斥システム」にとって良い事は永遠に記憶に残るが

年上を徹底して立てる…常に年齢が違う者に対し鉄壁の壁を作る…それが両親の教育

私が塾の講師をしていた時、生徒と壁を作っていない事を感じた両親が言った言葉

「年下に媚びて恥ずかしくないのか、年上として…プライドを持て

生徒は物だと思え…年が10近く違う以上、その間には天と地程の差がある

確かに家の親は私に対しそういう態度を取ってきたし、世の中にはそういう教師も少なからずいる

そういう奴は、只自分の思い通りに子供を動かす事が全てで、その意志や考え、つまり心等全く興味が無い

だから年下の話等聞かない

耳を通過していくが、それは全て上げ足を取って自分に相手を従わせる為の材料にしか使わない

家の親もそう…私が話すと、年下の言う事だから露骨に馬鹿にするだけで、その本質を見る事はない

でも、言葉自体は覚えていて、後で「愛排斥システム」の通りに私が動かなかった時人格否定のネタにする

迷いの無い「悪」や「苦」は実にそうだ…そう言う奴が、案外教師に多い

地球の秩序は「愛排斥システム」仕様だから、社会から認められるんだ

そして、世の中に害毒をまき散らす

年関係無く、素直に学ぶ事のできない奴は人間として最低だ

「あなた達は絶対に間違っている…だから、年どうのじゃなく、私は正しい事を教えなければならない」

「親を教育する等、自惚れを通り越しで馬鹿だ…分際を弁えよ」
私と親の話はいつもこんな感じ…常に平行線

あなた達は、全力で私を「愛排斥システム」の奴隷にしたかったんだね
「これを機会に、彼を手本にして、徹底して年上を立てる事を学びなさい

彼は実にすばらしい人だ…分からず屋のあんたに、年上を立てる教育をする機会を与えてくれた」

目を輝かせてそういう事を母は言う

バレンタインデーには、彼にチョコを買ってきたから渡せと言って私にチョコを手渡す

いや、男が男にバレンタインデーにチョコ渡したらおかしいでしょ…しかも、自分を殺そうとしている相手に

私は、ホモがいけないとは言わない…只、家の親はそれより少し前こんな事を言っていた

「オカマやホモは気持ち悪いから殺すべきだ」

それなのに、私にホモになれと言うの…しかも、自分を殺そうとしている相手と

自分を殺そうとしている相手を尊敬し、自分に害を及ぼしていないオカマやホモを殺すという理論がおかしい

しかし、これが「愛排斥システム」なんだ…そしてそれを遂行する事に使命感を感じる母の特徴だ

社会に準じた「苦」は「喜」を壊す力を持つから賞賛される

オカマやホモは「愛排斥システム」の脅威になる可能性があるから消す

私は「喜」だから、それを「苦」に変える力のある社会に準じた「苦」は認められる

チョコは勿論別の日に別の人にあげた

私の研究結果が目茶苦茶になった事に対し父親はこう言った

「そんな屈辱を受けて、お前は恥ずかしくないのか

徹夜で研究室にこもり、あいつが何かやらかさないか見張っていろ、馬鹿野郎!

そして、証拠を取って、あいつを裁いてやれ!」

私は嘔吐を繰り返し、身長が175㎝なのに、体重が38キロの状態だった

兎に角吐き気が酷い…おまけに肝機能障害、腹水や浮腫み、吐血の続くこの状況

そんな事できる訳ないだろって、親父と喧嘩した

でも、親父の方がまだまともだと思った

後で二人きりの時に、母親の放った言葉

「お父さんの言う事は絶対におかしい

あの子は良い子です…あなたがあの子を立てないから、あの子を歪めてしまい、こういう結果になった

あの子がどんなに苦しんでいるか分かっていますか

あなたを大学から排除しようと画策する事が、どんなに疲れる事か、苦しい事か

あの子はあなたより遥かに強い苦しみを味わっている…自分が被害者でる様な顔をするな

その責任は全てあなたに有る…その業を身に染みて感じなさい…あんたは加害者だ

後であの子はあなたを追い出そうとした事を後悔するでしょう…可哀相だとは思わないのか

イエス・キリストは言った…右の頬をぶたれたら、左の頰を差し出しなさい

あなたもそうしなさい

例え、彼がやっているという証拠をつかんでも、全て無かった事にしなさい

彼が何をあなたにしても、彼に一切の被害を与えない…それが年上の彼を立てなかったあなたの贖罪です」

父親とは喧嘩したが、母親には呆れて何も言えなかった

それが自分の息子を殺そうとしている男に対して言う言葉か

オカマやホモや、性欲の強い女性は死ねと思っている奴の言葉か

あるイギリス人女性の強姦致死事件…母親はこう言った

この女は遊び人だったらしい…天罰が当たったんだ…神の罰だ

ネットでも、その様な内容は書かれている…イギリス製肉便器1つ処分して正義施行しただけだとか

まず、その噂はデマかも知れない…にも拘らず、疑わしきは全て罰するという極論

しかも、遊んでいたとしても、お年頃の女の子だろ…誰に否定する権利がある!?

性欲は崇高なものだ…文句ある奴はいるか

いたら、「男女の摂理」「性交について」「性教育について」を読め

私は元アゼクス風俗嬢オリンピック金メダリストだ…性欲にケチ付ける奴はかかって来い

「ミレーナ・フュールの残像」を読んでみろ…愛する人全て抱き締める事に、ケチある奴はかかって来い

性交を子孫創造、果ては宇宙創造、つまり唯一の創造主の代行行為として我々に与えた意味を考えろ

母親の話した事をいとこに話した

母親はこう言った

「何て事言うんだ、死ぬ程がっかりした!

あんたは自分勝手で、あの子の苦しみを見ていない

大学を追い出そうとしている方が、被害者気取りのあなたより余程苦しいんだ!」

私はあいつを半年以内に潰すと母親に公言し、実際あいつは私の呪いで精神を病みアル中になり潰れた

「逆恨みし、理不尽な恨みを果たす様な子に育てて、私はあんたと刺し違えて死にたい!

只、個性が少し違うというだけなのに」

私が遺書書いて自殺すれば、この馬鹿にも分かってもらえたかな…分からないだろうな

私が中学校で弁当にチョークの粉入れられ、食えと怒鳴られた時も母はこう言った

「ギャハハハハ、こりゃ傑作だ

あんたが変な奴だからそうなるんだ」

こいつ、一体何のために朝早く起きて弁当作ったんだ

貧血の私は昼飯抜いて、フラフラで帰ってきたというのに

その犯人を私が呪いで潰した時も、母親は私の育て方間違えたと言っていたよね

そういうものなんだ…「悪」ってそういうものだ

親父の方が、まだ「愛排斥システム」の洗脳が小さかったってだけなんだ

「愛排斥システム」にとって命果てられては伝達者がいなくて困るから、命だけは守る

だけど、「喜」の心は潰す…その為なら、いかなる犠牲も、いかなる手段もいとわない

「愛排斥システム」の敵である「喜」は潰し、「悪」「苦」「禍」に叩き落とす事を使命と感じる

「悪」は性欲や少しでも周りと変わっている人や、同性愛者、そして「喜」を存在そのものが悪と考える

「悪」は「悪」には親近感を感じ、「苦」には恋愛感情を抱く

自分に迷いが無ければ、何を言ってもその歪み切った信念が揺れ動く事はない

でも、遥か過去世、私を虐待した両親が亡くなった時の事思い出して、あの時の私はこう思っていたよ

きっと私が何とかしてみせる…って


(後篇へ続く)