〜隼佑さんの嘘みたいな奇跡の軌跡〜 第二話「現実」
前回までのお話
翌日、朝一から重い腰を上げてバスや電車を乗り継いで府中試験場へ
車で移動が出来ない辛さを身をもって知る。遠い。
期限は切れているのは重々承知ではあるが「更新」の窓口へ行き免許証を出す。
「あれ?これ期限切れてるじゃん」と窓口の恐らく警察官に言われる。
僕「いやぁ、そうなんですよ、来年だと思ってて…」
警官「勘違いしてたの?草www」
期限切れ専用の窓口を案内され、また同様に免許証を出す。
女警官「あら、期限切れですねw 入院とか海外に行ってたとかは無いですか?」
僕「あれば良かったのですが何も無いんですよね…」
女警官「草www じゃあ仮免許の手続きをしますねw」
ここまで全員にマジでガチで笑われ続け、更に「あぁ、本当に仮免許になるのか…」と現実を突きつけられる。
でもまだこの時は「すぐに取り返してやる」という気持ちになっていたので、モチベーションは上がりつつあったのですが後で更に現実を突きつけられる事になる。
視力検査等をして来いとの事だったので各所を回る。
書類を渡す度に「あら?失効しちゃったの?w」と行く場所全ての警官に笑われながら、全てを無難にこなし
仮免許を発行してもらい、免許取得までの説明を受けている途中で「路上練習申請書」を渡される。
女警官「学科試験を受ける時は仮免許とこれを持って来て下さい」
僕「え?練習しないとダメなんですか?」
女警官「そうですよw」
僕「え?じゃあ明日学科試験を受けたくても無理って事ですか?」
女警官「はいw」
この時、初めて「本当に自動車学校で貰った仮免許と完全に一緒」という事を知り本気で絶望する。
長年運転して来たことやゴールド免許だったとかも全く関係がないという事の重大さを知り、一気にモチベーションが下がる。
イメージでは「速攻で学科受けて速攻で一発試験で再取得」を考えていたので本気でやる気がなくなり、次に府中試験場を訪れるまでに一ヶ月半空くことになる。
気落ちしながら、発行された仮免許を撮影し、LAYZisのグループLINEに送信。
show「草w」
Satoru「草w」
DAI「仮免許www」
長い戦いになることを覚悟しながら帰路についたのでした。
続く