丸の内のエンタメロイヤー おのんのん弁護士のブログ(東京弁護士会) -353ページ目

教会メンバーの新年会でマジック披露!

昨夜は、私が属している教会のキャンプ好きなメンバー(不正確だな・笑)による新年会がありました。
子供連れのファミリーも多く、私がマジシャンでもあることを知っている方も多かったので、必然的にマジックショーになりました。

リング、コイン、カップと玉、トランプと大盛り上がりでした。

最近レパートリーにいれた、手に握ったコインが消えて、手伝っていただいた方の腕時計と腕の間から現れるというものが、特に受けていました。

マジックをする方からは、どれがどのくらい受けるのか事前にはなかなか分からないもので、お客さんの生の反応は、何よりも勉強になります。

3月には、息子の通う小学校のクラスで、マジックショーをすることになっていますが、こちらも楽しみです。

マジックは見ている人も楽しんでくれますが、やってる本人が、一番楽しんでるのが実情だと思います。
お互いに楽しめるよい芸ですね。

皆さんもヒトネタ、いかがですか?

秋葉原通り魔事件、初公判

ようやく、初公判が始まったようです。


裁判員?と思っていましたら、裁判員制度が施行される前に起訴されたとのことで、裁判員制度によるものではないとのことでした。


http://www.mbs.jp/news/jnn_4342539_zen.shtml


本人は「記憶にないところもある」と罪状認否で供述したそうですが、弁護人の「責任能力を争う」との意見の伏線なのでしょうね。


まぁ、死刑なんでしょう。


ただ、我々法律家(特に弁護人の立場に立った弁護士)の立場からすると、正常な感覚で17人もの人間を、トラックで曳き飛ばし、ナイフで刺しまくるなんてことは、全く想定できないということだと思います。


地元の進学校を出たくらいですから、頭は悪くないはずです。

マスコミでも、被告人の反省や謝罪の手紙の内容を報道したり、法廷で被害者やその遺族に対して深々と頭を下げ、謝罪の供述をした模様を報道するなど、現在の被告人と犯行当時の被告人とのギャップをきわだたせるような報道が目立つように思います。

これも弁護人の作戦の一つなのかも知れません。


さすがに、弁護人も責任能力を争うものの、刑の減軽を求める限度での意見で、無罪を主張するわけではないようですので、その辺のバランスはとれているように思います。


よく、一般の方から、「どうして凶悪犯人の弁護を弁護士はするの?」と聞かれますが、一言で言えば、例え死刑になるにしても、ちゃんとした手続を経た上で死刑になるべきだという、適正手続(デュープロセス・オブ・ロー)という法的正義を貫くためという側面があるからです。

適正手続を経れば、死刑囚も満足して死ねるのです。適正手続きを経れば、いかなる刑事罰も納得して受けられるわけです。

被害者の方も、争われるのは腹立たしく思うかも知れませんが、ちゃんと真実が分かった上で、刑罰を受けてもらった方が後々納得できるはずなのです。


事実関係については、殆ど争いがないであろう、この事件。被告人が、どういう心模様で、本件犯行を行ったのか、被害者、ご遺族の方々のみならず、注目している国民のためにも、責任能力の鑑定をしっかりとしていただき、時間をかけてでも、皆が納得の行く裁判を行って頂きたいと思っています。

親子間の紛争・調停不成立

親子間の紛争。調停を始めてから、ちょうど1年半。

調停委員の先生がとてもねばり強く、一生懸命間に入って、建設的な話をしていただき、双方の代理人もそれに応えようと依頼者への説明、説得と頑張り、ほぼ調停での合意案が8割方できあがるところまできたのですが、残念ながら不調に終わりました。


頑張って頑張って、それでも調停が成立すると、「頑張って良かったなぁ。」とすがすがしい気持ちになれるのですが、その逆は、なかなか厳しいものがありますね。


優秀すぎる息子を持った母親と、その息子の間の争いですが、母としては、色々な思いがあるようで、我々法律家が端から物を言ったくらいでは、どうにもならないのでしょうね。


ありとあらゆる方面から話をし、時間をかけてじっくりとやってきたのですが、人の心は複雑で、法では裁ききれない限界を感じつつ、当事者達の気持ちを法に込めながら、皆が一丸となって話し合いをしてきたのですが、このような結果となり、返す返す残念です。


こうなると、本当にドライに、法律のみで解決していくしかありません。

ドライに法律のみで解決をするというのは、紛争を解決する上では最終手段ということになります。


この辺、一般の方と考え方の乖離があるように思います。詳しく書き始めると、それだけで1冊本が書けそうなので、また別の機会に。