しばらく更新をさぼっていました。。
またちょこちょこアップしていきます。

さてバセドウ病持ちの私と彼と付き合いはじめて数年が経った頃。
結婚の話が。
結婚願望ゼロだった私ですが、彼と出会って自分の心と体の変化を感じるようになり自然と結婚するなら彼以外考えられないなと思うようになりました。
そう考えていくなかで、彼は子供が大好きなことを知っていたのでバセドウ病でも出産はできるのだろうか…と、病院の先生に相談をしました。
当時飲んでいたメルカゾールは副作用が出る可能性があり、子供に障害が出る場合もあるとのこと。
ただそれもそこまで高い確率ではないし、健康体でも障害のある子が産まれる可能性もあるしそこはなんとも言えないかな…とのことでした。
メルカゾールよりもバセドウ病への作用は弱いけど身体へのリスクを考えるとチウラジールがいいかもしれないよ。ということで、チウラジールという薬を変えてもらうことにしました。

しかしやはりチウラジールはメルカゾールよりも作用が穏やかなだけあり、飲みはじめてすぐに数値が上がってしまいました。
そしてチウラジールの場合、副作用で血尿が出てしまうことがありそうなると薬の服用を続けられないと言われていたのですが…血尿が出てしまいました。
結局またメルカゾールに逆戻り…。

私自身メルカゾールを服用していて子供にリスクがあるかもしれないとわかっていながら、妊娠することを受け入れられる程の勇気もなく妊娠への抵抗が強くなっていきました。

もちろん妊活をしてすぐ妊娠できるかどうかはわからないし、そうなるための土台ができていない状態で妊娠することへの恐怖がありました。

障害のある子が生まれた場合受け入れられるのだろうか、金銭的にやっていけるのだろうか…不安はつきませんでした。

病院の先生には外科手術を勧められましたが、バセドウ病の場合は手術をしても再発したり、甲状腺機能低下症になることもあるので自分の考えとしては手術がベストではないと思いやはり薬でのコントロールにしました。
アイソトープ治療と言って放射線の治療の話もありましたが、今後出産の可能性もある年齢の女性には勧められる治療ではないとのことなので私には外科手術か薬でのコントロールの二択だったので薬での治療を続けました。

その後彼と結婚しメルカゾールの服用を続け体調も安定していました。
結婚後は家族の病気やケガや仕事いろんなことがありバタバタと数年が過ぎ、少し落ち着いた頃やはり彼の大好きな子供がいつか自分達のもとに来てくれたらいいなぁ…と思うようになりました。

以前チウラジールは副作用で服用を中止しましたが、もしかしてあの時の血尿は膀胱炎などだったのではないか…と、ダメ元でもう一度先生と相談して試してみることにしました。
すると前回の時は何か別の理由だったのか今回は
血尿はでず、チウラジールの服用ができることがわかりました。
ただメルカゾールよりも作用が穏やかなので、また数値のコントロールにしばらく時間がかかりました…。
昨日はテレビドラマのコウノドリを観ていました。
甲状腺クリーゼ、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)のことが取り上げられていました。
人気のドラマなのでまた少しバセドウ病について知ってもらえる良い機会になってありがたいなぁと思いました。
甲状腺クリーゼだったので少し重篤なケースでしたが、甲状腺機能亢進症と言う言葉だけでも知ってもらいたいですね。

さて、私がバセドウ病と付き合いながらのアロマ生活が2年も過ぎようとしていた頃の話です。
この頃お友達のお友達である男性と知り合いました。
彼は柔道整復師の仕事をしていて人の身体のことについても勉強をしているので、私がアロマの知識以外で知りたいことをもうすでにたくさん知っていたのです。
筋肉のこと、ストレスのこと、病気のこと。
彼は身体の仕組みを知っているからこそ、アロマの薬理作用にも興味を持ちお互いにいろんなお話をしてとても勉強になりました。
音楽の好みや、仕事の話、いろんな共通点が多く彼としばらくしてからお付き合いをすることになりました。
ある時に話の中で私がバセドウ病だと言うことを話すと、知識があったからでしょう。
「え!ちょっと待って…じゃあ震えとか体重減少とか眼球突出とか?」と興味津々で、今まで何人かに病気の話したことはあったのですが、こんなリアクションは初めてで私の方が驚いてしまいました。笑
私も聞かれて
「手の足の震えは結構最初ひどかったかなぁ。体重減少はなかったけど、食べても食べても太らなかった。眼球突出は今のとこそこまでないと思う。笑」
と、理解してもらえなかったしんどさを一瞬で理解してもらえたことにとてもほっとしたのです。
一方彼は
「えー!すごーい!本当に教科書通りなんだね!初めてバセドウ病の人に会ったよ~!身体は大丈夫?薬飲んでるの?」と。
今まで抱えてたモヤモヤを一瞬で消してくれるような明るさに救われました。
彼は一緒にいるときには私でも気付かないようなちょっとした変化にすぐ気付いてくれて、私自身驚くことが多々ありした。
手を繋いで歩いていると「手が異常に熱いんだけど薬飲んだ?」「顔がぽーっとしてるから出掛けるのやめて休んだ方がいいよ。」「手震えてるよ。最近数値高い?」と。
これがまたどれも当たってて…本当に彼にはかなわないし、病気のことを理解した上でお付き合いをしてくれてることに感謝しかありませんでした。

当時の彼は仕事柄どうしても拘束時間が長く会えるのは夜。
私はカフェの仕事もしていたので朝が早く、少し無理をして時間を作って会っていました。
また当時アロマの商品を扱うカフェでもお仕事をはじめていて、自分ではどれも楽しく仕事をしていたのですが身体が悲鳴をあげてしまいました。
アロマの勉強もしたい。お金も稼がなきゃいけない。彼にも会いたい。アロマカフェでは今まで扱ったことのない精油なども置いていたので、勉強しなくちゃいけない…と。
アロマカフェでは「自分がわかる範囲で商品のことは伝えてくれればいいから無理しなくていいからね。ゆっくりでいいよ。」と言っていただいてたのにも関わらず、また私の変な真面目スイッチが入ってしまい…。
覚えなくちゃ…伝えなくちゃ…知らないこと聞かれたらどうしよう…と不安を一人で煽って潰れてしまいました。
当時なんでこんなにうまくできないだろうとひどく落ち込み、集中力もなくなり、言われたことも出来ず、正しい判断が何一つ出来ていませんでした。
後になってこういったこともバセドウ病の症状のひとつだと知りましたが、当時はまるで言い訳みたいだし何はともあれ自分の身体をコントロールできないことに自己嫌悪に陥っていました。
彼に相談すればよかったのですが、彼のせいだと思われるのは悲しくて相談できずに自分の殻にとじ込もってしまいました。

その頃まんまとまたバセドウ病が悪化。
夜寝てるときはひどい寝汗と動悸で目が覚める。息が苦しくなってバッと起き上がる日々。その時の心拍は120ぐらいで、寝てるのに走ってるような脈。手も震えて苦しくて…でも次の日仕事だし寝なきゃと寝てもまた目が覚めての繰り返し…。当たり前ですが疲れも全く取れなくて、泥のように寝て這うように起きる日々…。
案の定病院に行ったら数値がまた最初の頃よりひどい値で、先生に
「どうしてこんなにひどくなったの?しばらくお仕事セーブしないとダメだよ。運動もだめ。」と。
メルカゾールも6錠に逆戻り。
心臓も苦しくて検査をしたら左房肥大と言われ、経過観察とのこと。

もう心身共にボロボロになり、腹を決めて彼にすべてを泣きながら話しました。
彼は彼でいろんな事情で若くして院長を任され、いろんなプレッシャーや責任もあり彼も苦労をしていたことを話してくれました。

お互い腹を割ってじっくり話し合って、本当に更に大切な存在になりました。
この頃から完全にバセドウ病は私一人だけのものじゃなく二人のものになっていきました。

それからは彼は私の身体の変化を敏感に感じとる能力が更に長けてきて、バセドウ病の数値が悪くなってくると背中が張ってくるね…などと背中をほぐしてくれたりと専属のパーソナルトレーナー並みのサポートをしてくれました。ホルモンバランス全般理解してくれていたので、腰の周りのむくみがあると「そろそろ生理?腰のむくみがすごい」と教えてくれました。
その時期になるとホルモンバランスを整える精油を使ってみたり、またあるときは自律神経のバランスを整える精油を使ってみたり。
彼の存在は私にとって単に1+1=2ではなく1+1を3にも4にもしてくれました。
この頃からバセドウ病の値は上下することもありましたが、ほぼほぼ安定しています。
病気は一人でお付き合いするよりも何人かでお付き合いができると、こんなにも気持ちが楽になってくものなんだと彼のお陰で知ることができました。
アロマのアシスタントも1年が過ぎ2年目の春、エリ先生が私に授業をする機会を少しずつ与えてくれました。
もちろん先生はそばでフォローをしてくださるのですが、最初は不安しかなくエリ先生の授業を丸っきりコピーした授業でした。
それでも同じように言葉を発してもうまく伝わらず、落ち込む日々。。
当然最初からうまくいくはずはなく…言葉の重みとか知識とかそういったものがまだ伴わないんですよね。
授業をする度に先生が一つずつ次の課題を与えてくれて、それをクリアしていくのが精一杯でした。
先生はいつも「あいさんのアロマを伝えてみて。」と言ってくださっていたのですが、その意味がなかなか理解できず葛藤する日々。。
ですが授業を何度かしていく中で何が一番響くかって、自分の経験談を伝えることだと生徒の表情を見ていて感じました。
アシスタントだけをしていた時にも感じてはいたのですが、自分がメインで授業をするとなると伝えなくてはいけないことを最優先にすることでいっぱいで大事なことが抜けていたんです。
たしかに、テキストにかいてあることは読めばわかる。でも体験談に勝る説得力はないんですよね。
それからは自分の経験談、過去の生徒の経験談いろんな話を伝えるように心がけて伝えるようにしました。
すると生徒の反応が明らかに変わってきて、自分の授業に少しずつ自信が出てくると、自分もどんどん楽しくてますますアロマが好きなってきました♪
アシスタントの頃にも学んでいたのに同じ過ちを何度も繰り返してバカだなぁ…と思ったりもしましたが、今度こそ自分のものになりました!笑

使ったことのない精油を使うのも楽しいし、それで感じる自分の心と体の変化を伝えたいと言う気持ちが増していきました。
また私たちはアニマルアロマセラピーと言って動物に対してのアプローチもしていたので、言葉を発しない動物たちの体調や表情、皮膚の変化を感じアロマの力を再認識することができました。
このお話はまた折を見てつたえますね♪
わんちゃんを飼ってる方アロマおすすめですよ!

先生とお仕事するようになってしばらくしてから紹介していただいた、先生のアロマの同志タカコさんと言う素敵なセラピストさんとの出会いも私の考え方を大きく変えてくれました。
タカコさんはエリ先生よりも少しお姉さんで、大病をされたそうなのですが自分で治療方針を決めてすっかり元気に生活されている方でした。
大病をしたなんて聞かなければわからないほどパワフルで、発する言葉はどても強くて温かい。
エリ先生もタカコさんもいつも言っていた言葉それは「愛と感謝」でした。
二人とも決して人を悪く言わない。
嫌なことがあっても学ばせてくれたと感謝するのよと、今まで自分が考えたこともない発想だったので目から鱗でした。
それからいつも嬉しい時も大変な時もこの言葉が私を救ってくれました。
この言葉は誰も傷付けず自分を守ってくれます。

アロマの仕事をするようになっていろいろなセラピストさんと出会う機会がありましたが、アロマはその人の人となり、生き様がそのまま映し出されるものだと思います。
悲しいことに他人を悪く言うセラピストさんに出会ったこともありましたし、自分だけが正しいと言うような方もいらっしゃいました。
それが悪いのではなく、私にはあまり合わなかったなと。
だからこそエリ先生やタカコさんに出会って、尊敬できるセラピストさんの元で学べたことは感謝しかありません。

素敵な先生に出会ってから波はありましたが、体調はかなり安定してきました♪

私はどちらかと言うとネガティブ思考だったのですが、愛と感謝の言葉は自分の考え方を180度変えてくれました。

心が変わると体も変わるんですね~。しみじみ。