わたしは。 | ✧︎*。いよいよ快い佳い✧︎*。

✧︎*。いよいよ快い佳い✧︎*。

主人公から見ても、悪人から見ても、脇役から見ても全方位よい回文世界を目指すお話


わたしは


いつも空を見上げているせいか

転んでばかりいる


足元を確認すれば良いと聞いて

静かに地面だけを見て歩けば

行き先を見失い迷子になった



前を向けば空も地面も視界に入ると知り

周りと同じように進めば

転ぶことはなく 
出口も見据えることが可能となったけれど



痛くない代わりに
楽しみが感じられなくなった



ねえ


それなら、


思いきって走ってみたらどう?





わたしは


その声にこころを開くことが怖くなっていた





躓けば恥ずかしくて
擦り傷は痛い


注意して歩くのは息が詰まるけれど
誰かに迷惑をかけずに済む





ねえ

それなら、


いっそのことジャンプしてみたらどう?




わたしは

その声に従う勇気を持てなかった





そう言えば、
何を目指していたんだっけ?

どこに行きたかったんだっけ?



疑問に思うのは最初だけで、
いつの間にか問いかけるのも忘れて



上手に、とても上手に
わたしは歩けるようになった




ねえ


それは、


君の生きたかった道なの?





背中の羽根は、使わなくていいの?






わたしは



その声に






もう






聞こえないふりをすることが出来なかった




上でも下でも
好きなほうを向けばいいじゃないか


でもね、



下ばかり向いていたら

みんなの笑顔が見えないよ


空ばかり見上げなくても

泣きたいときには泣きなよ




君は


君の生きたい道を

生きたいやり方で進みなよ




毟られたってまた生えてくるさ

その羽根は

君の翼は、そんな柔じゃないはずだ




存在価値があるかなんて
自分を値踏みしないで



好きな人に愛してると言おう


愛しい子どもを抱きしめよう





わたしを生きよう!





今から




わたしはーー


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あなたにとって素晴らしい出来事が起こりますように。


あなたの大切な人が幸せでありますように。