いつかその何倍も
生まれて来られたことを喜ぶ日を迎える
それは
ただ一日を過ごすことさえも
必死であったから
存在していることを許せずに
良くも悪くも特別なことだったから
当たり前に笑えた1日に
ありがとう と思う
信頼できる仲間に恵まれたとき
ありがとう と思う
涙を流せる場所ができたとき
ありがとう と思う
誰かに愛されたとき
ありがとう と思う
誰かを愛せるとわかったとき
ありがとう と思う
人を心から応援できたとき
ありがとう と思う
願いが形になったとき
ありがとう と思う
夢に手が届いた瞬間に
ありがとう と思う
「ありがとう」と思うことなんて出来ずにいたから
ありがとうと伝えられたことに
ありがとう と思う
治ったはずの傷が痛んだり
記憶が追いかけてくることもある
言葉の刃は
氷のような視線は怖い
それでも
その恐れや不安を全て以ってしても
今は
生きていることを悔やまずにいられる
闇からもらった悲しみと
光からもらった温かさと
二つを混ぜ合わせたら
それは
きっと 人と呼ぶものになる
どうかそれをくださいと
喉から手が出そうな程に羨ましかった
輝く背中は
自分が惨めに感じるような
周囲の眩しさは
自分を映したものだと気づくだろうか
きっと誰かが今
昔の自分のように
この姿を見て
光を浴びて救いを見出したり
闇を増幅させたりしているのだろう
だから
生まれて来たことを喜ぶことが出来た私は
言い続けるのだ
「ありがとう」と
「愛している」と
世界に向かって
あなたの幸せを信じる
奇跡を起こしてみせる