トランプ政権時代に安倍元首相と実務を共にした、ポンペオ元国務長官がインタビューされたFox Newsの動画です。

 

どんな冗談を言いあっただとか、距離感の近いコメントが興味深かったので訳してみました。

 

動画内の過去映像にも出てくる、日本のニュースでもよく見かけた頃のお姿と比べ、別人のようにスリムになられたので、

最近のポンペオさんを見たことがなかったという方は、そういう意味でも?よかったらご覧になってみてください。

「アベノミクス(Abenomics)」は、英語圏の方にも覚えやすい言葉だったようですね。

 

動画終盤は別の話題になったので、今回訳したのは安倍元首相に関する話題のみです。

開始早々キャスターが質問をし、17秒辺りでポンペオさんが話し出し、3分56秒辺りまでのインタビューを訳しました。

(この下の動画の、更に下に、訳を記載します)

 

 

Q:「安倍氏についてお聞かせください」

 

世界についてとても現実的に考えていた人を失って、世界が惜しむでしょう。

彼は、何も問題がないような振りを装ったりはしませんでした。

彼は、アメリカとの関係性を築き上げるためにすべきことを分かっていて、日本の人々を説得する準備ができていました。

 

私が彼に初めて会ったのは2015年のことで、あぁなんと7年も前ですね、私が議会の議員だった時に、彼は議会の合同会議へ向けて話をしました。

他に多くのリーダーたちがすることではないんですが、そういうことがありました。

 

彼は総理大臣にもう一度なりました(※一度辞めたのにもう一度なった人だという意味合いかと)。

なぜならば、彼は、彼等がする必要のある事を理解していたからです。

彼らは歴史的なことで、自分たちでは軍備を備えない国家としてやってきました。

彼は、中国共産党が、日本の全ての人たちの暮らしに対する、現実的な脅威であることが分かっていました。

彼は、地政学的な見地から、自分の国の人々に本当に良い成果を手渡すために、

アメリカ、オーストラリア、インド、そして同じ地域のパートナーたちと力を合わせる準備が出来ていました。

世界は安倍元首相を失って、実に残念です。

 

Q:「多くの機会で彼に会われましたよね。特別記憶に残っている瞬間はありますか?」

 

ええ、北朝鮮の金主席とのサミットの準備をしていた時、私たちはとても密接に仕事をしました。

金主席がミサイルを放った時、彼(安倍元首相)は私たちと一緒にいました。

私たちが、韓国の人たちを正しい方向へ説得しようとしていたとき、彼は強かったですよ。

彼と私は、日本の牛肉とカンザスの牛肉について冗談を言い合っていて、私がカンザス州出身なので、どちらの牛肉の方がおいしいかなんて言いあっていたんですが、

彼は、彼が成し遂げる必要があると分かっている物事について、常に最も真剣でした。

そして彼は分かっていました、最も頼りになる経済的なパートナーや、最も頼りになる外交上のパートナーを。

そして彼は、約束をしたり、やるとつもりだと言ったどのようなことについても、尻込みしませんでした。彼は毎回全て、約束を実行したのです。

とにかく、言うなれば、日本のように、大きくて重要な国のリーダーであるということは、特別なことです。

 

Q:「興味深いポイントを挙げられました。

安倍氏は、本当に尊敬されていました、

今おっしゃったようなアジアの同盟国とだけではなく、ヨーロッパやアメリカの国々とも肩を並べ、

そうでありながら、日本の利益が第一にして最優先であることにおいて。」

 

常に私たちは、全てのリーダーがそれぞれの国と国民を第一にすることを期待しています。

彼はまさに、彼の国民のためにそれをしていました。

彼の最初の取り組み「アベノミクス」は、日本国内における15~20年間の不景気の後に、景気回復を実現する試みでした。それが最初のミッションでした。

次のミッションは、経済と並行し、国防でした。彼はかなり長い年月、それをするために私たちと緊密に働きました。

良い報せは、彼は素晴らしいリーダーでもあったということです。彼は国内に、自身の派閥を築きました。私は、次世代の素晴らしいリーダーたちが現れてくると思っています。

ですから私は、アメリカと日本との関係に自信を持っています。

私たちの経済的利益、彼らの経済的利益、私たちの国防的利益、同じく彼らの国防的利益は、将来においても提供されるでしょう。

私たちは彼を惜しみます、ですが、彼のレガシーは生き続けるでしょう。

 

Q:「そして手短にお聞きします。

明らかに日本は長い長い間、銃に関する死が全くと言っていいほどほとんどない国として聞こえが高く、この件の背後では、警護の手順について掘り下げた調査がされることになるでしょう。

起こったことをごらんになって、どう思われましたか?」

 

心が砕かれました。安倍首相には長い間会っておらず、そう遠くない将来にまた会いたいと願っていました。

彼は友達でもありました。

彼はいつも私と妻にとても親切でした。彼に会えないことが寂しく、このように暗殺されたことを見て残念です。

このことは私たち皆に思い出させます、

私たちは、ここ(地上)にいて出来るうちにできることをしなければいけないということと、

アメリカでも他のどこでも、政治的リーダーたちや最高裁判所の判事や裁判官等を守るための

警護の責任を持つことは、それぞれ全ての政府の最重要義務であるということを。

 

(※今回の訳は以上です。)