ローダーのブログ

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あれから1年以上経った。



グレシャンの遺骨を骨壺で受け取っていたが、時期が2月だったので、

暖かくなったら、景色の良い場所に埋めに行く予定だった。



しかし、春になっても夏になっても骨壺を開ける決心が起きなかった。



そしてついに1年が経った。



景色の良い場所に埋めても、自分がいつまでもこの場所に

住んでいるかどうかわからない。そこで、私は、大きな鉢を買い、

花を植えて、その下に遺骨を埋めることにした。



苗を買い、土も、鉢も用意したが、やはりなかなか骨壺は開けられない。


でも苗がだんだん元気がなくなってきたので、ついに今日埋めることにした。



グレシャンのSOSに、亡くなる前日まで気が付かなかった私。

あの時、もっとこうしておけば、と1年後悔してきた。


グレシャンが亡くなった、お昼1時頃、「次に生まれ変わったら、償いを

させてください」と言い、私は、涙ながらに骨壺に手を合わせ、

1年開けることのできなかった骨壺 を開けた。



撒けるように、粉にしてもらっていたので、そこまで細かくないよ、

と言われていたが、原形はとどめていなかった。ちょっと黄ばんでいた

歯とか、見つかるかと思ったが、結構粉っぽかった。



鉢底石に、土を入れ、その上にグレシャンの遺骨をいれ、苗を植えた。


買っていたのは、エキウム、アルセア、デルフィニューム2つとフリージア。


きれいな花が咲くといいな。

亡くなってから3日後、少し落ち着いたので、ネットで葬儀屋さんを探した。合同はイヤだったので、火葬してもらい、パウダーにしてもらい受け取ることにした。


引き取りに来てもらうのは、2.21(土)の2時になった。グレシャンがうちに来たのが、15年前の2.22だったので、ちょうど丸15年、私のところにいたことになる。


当日、その時間が迫ってきていたので、私は、最期に抱っこして、散歩をすることに決めた。12時すぎ、往復1時間ちょっとかかるのだが、七里の渡し、という堀川が合流し、景色の良い場所があるので、そちらまで行った。


川沿いの土手は、4月には、桜が満開で、お散歩コースには、もってこいの場所だ。桜の時期まで待ってくれればよかったのにね。


2時にその業者さんは、やってきた。やさしそうな、おじいさんだった。キネもその人に吠えることはなかった。棺に入れてもらい、紫の大きな花を入れてもらい、私は、卵とキネのドッグフードを入れ、私がひざ掛けにしていたフリースを上にかけた。4日もたっていたので、お別れの時間は十分持てた。


棺の入った車を見送り、3:30に今度はキネと七里の渡しに行こうと、玄関を出た。そして、エレベーターのところで、となりのおばさんに会った。初顔合わせだったので、犬がちがう、と思っただろう。言われる前に私は、老犬がなくなったことを伝えた。キネは、となりのおばさんの足元にじゃれて、おばさんは、「かわいい顔をしてる、いっといでー」と言ってくれた。


キネと散歩から帰り、4:50、先程の業者さんから、もう家の近くに来ていると電話があった。すごく早いと思った。2:50に火を入れ、4:10に火を消したとのこと。さっき抱いて散歩に行ったときは、重かったが、今は15cmくらいの軽い骨壺で戻ってきた。

愛犬の豆柴 Grace は、まるで、タイミングを見計らったかのように亡くなった。私が、無職になるタイミングを待っていたかのようだった。


私は、前勤めていた派遣先が、1月末で3年の契約満了となり、2月からずっと家にいた。名古屋なので、勤務地や、職種にこだわらなければ、派遣先はいくらでもある。でも、前の派遣先は、家から歩いて5分で、私は、どしゃぶりの日だろうが、雪の日だろうが、お昼はいつも家に帰ってきていた。トイレの世話ができたり、キャベツや牛乳をあげられたりできて、好都合だったので、次もお昼に家に帰れる距離で探していた。ただ、都合よく空きがなかったので、待ちの状態だった。


私は、自分が仕事がある時に、最期を迎えられるのを恐れていた。仕事どころではないし、仕事から帰ってきて、冷たかったとなれば、一生後悔しただろう。グレシャンは、それがわかっていたのか、私が家にいて、看取ってあげられるタイミングを見計らったかのように亡くなった。


それだけではない。グレシャンはアトピーを患っており、ここ2年は療法食をあげていた。療法食は、一般的なドッグフードに比べて、高いので、私は大袋で買うことが多かった。そして、8月末に購入したロイヤルカナンの14キロの大袋が1月末で切れていたのだ。いつもなら、切らす前に購入するのだが、私には虫の知らせがあったと思う。次、大袋を購入しても食べきれないんじゃないか、という。幸いキネのごはんが、全ステージ対応だったため、それでしばらく代用してもらうつもりでいたのだ。


グレシャンは、ごはんを食べ終わり、「ゴォ~~」と遠吠えをする時があり、私が思うにそれは「おいし~い、満足~」という意味だと思うが、最近、体調を崩す前に、キネのごはんをあげたとき、食べてる最中に「ゴオ~~~」といつもより大きい声で、遠吠えした時があった。恐らく「何これ~、めっちゃおいしい、ゴォ~~~」だったと思う。そりゃ、療法食よりは、おいしいよね。


また、私は、愛犬を長生きさせるサプリを3か月ごとの定期購入しており、次に送られてくるのが、3月の初めであった。1か月分5400円だったと思う。次が来る前に、いろんなタイミングを見計らって亡くなったかのようだ。


私は、介護らしい介護は1日しかしなかった。亡くなる前日に自力で起き上がれなくなって、次の日まで。そんな、たった1日なのに、私は、つらい、と言ってしまった。グレシャンは、無職の私に、精神的にも、経済的にも負担をかける前に、空気を読んだのか、あっという間に逝ってしまった。


ごめんね、グレシャン。でも、きみがそんなことを気にしなくてよかったんだよ。


私は、前日に少ない貯金を使う覚悟を決めていたのだから。職場も、絶対お昼に帰れるところに決めて、オムツも買うつもりでいたのに。



追記:亡くなってから3日後の2.20 私は、家から歩いて5分の企業での就業の話が進み、あの日からちょうど1週間後に、顔合わせに行くことになった。亡くなった次の日に面談とかだったら、ボロボロだっただろう。グレシャン、やっぱりタイミングを見計らったよね。