不登校やひきこもり状態になると、
「昼夜逆転」はセットになって起こることが多いです。
朝方に眠り、昼過ぎ、夕方頃に起きます。
夜は、朝までゲームをしたり、インターネットをすることが多いでしょう。
昼夜逆転の背景には、「昼間に起きているのが辛い」ということが挙げられます。
昼間皆が学校や、仕事に行っている間に、
自分は家にいる。
そのことに耐えきれなくなり、
眠ることで、その時間をやり過ごすようになります。
また、夜中だと、家族も寝静まっているので、
心置き無く自分の時間を過ごせます。
ただ、特に、思春期において、
生活リズムが乱れると、
心身の調子も崩しやすくなります。
生活リズムを整えておくと、
気持ちも安定し、それが「やる気」にもつながり
活動的になりやすくなります。
こういうと、「とにかく起こさないといけない」と思われがちですが、昼夜逆転をしている方に、「明日から6時に起きなさい」といってできるはずがありません。
睡眠不足で、体調も辛くなってしまうでしょう。
最初のうちは、「お昼12時までに起きれればいい」としておきます。
これで午前中に起きるということになります。
そこから、11時、10時、9時くらいまで
だんだんとはやめていきます。
はやめるスピードは、短くて1週間ごとをイメージします。
9時くらいに起きられるようになったら、
7時に起きるのも辛くならなくなります。
仮に「明日学校に行ってみようかな」という気持ちになっても、
これならば朝も起きやすくなるでしょう。
昼夜逆転を治すからといって、
いきなり早朝に起きるようにするのは無理があります。「9時くらいに起きられるようになれば、なんとかなる」くらいに思っておきましょう。