地中海とわたくし
イスタンブールへ帰ってきた筆者である。
チュニス発イスタンブール行きトルコ航空1132便は、今回も出発が遅れ、イスタンブールには定刻より30分遅れての到着となった。
夏のイスタンブールは観光シーズンの為、大混雑である。
金曜日という事もあり、入国審査窓口前に虫のように国籍不明の有象無象がたかっている。列に割り込もうとする奴らもいて、あちこちで小競り合いが起こっている。
結局飛行機を降りてから、空港の外に出るまで1時間30分もかかってしまった。
イスタンブール空港も、筆者のような本職の軍人は専用窓口から通すことを真剣に検討すべきであろう。
ただひとつよくわからないのはトルコ人である。
イスタンブール空港の入国審査ゲートは、トルコ人用と外人用に分かれているが、当然トルコ人用の方がすいているし、速い。にもかかわらず、何故かわざわざ混んでいる外人用に並んでいる完璧なトルコ人がたくさんおり、だいたいこやつらが割り込み等の問題を起こすのである。
あのれらアホやろう!しっしっ!でございます。
さて通称“トルかま“で知られる、さすらいの放浪ハードゲイであるが、例によってなめたプレイをぶちかましてくれており、よくこれだけネタがつきないものだと感心してしまうのである。
筆者がはるばるチュニスから舞い戻り、必死の思いで空港の喧騒を通過したのも、今日も外人との食事が予定されていたからである。
ようやく空港の外に出て食事の諸手配を確認すべく、トルかまに電話をした筆者である。
「ああ、トルかま君。今戻ったけど、君はオフィスか?」
という問いに対し、
「いいえ、アンタリアです。」
との回答が帰ってきた。
アンタリアというのは、トルコの地中海岸のリゾート地である。
筆者唖然である。
気絶一歩手前である。
トルかまは、外人嫌いの筆者に外人との会食を押しつけ、おのれは地中海である。嫁の両親が来ているとかなんとか明らかなウソをこいておるが、怪しいものである。隣にロンドンの急須女あたりがいても、まったくおかしくない。
あげくのはてに、
「いやー、アンタリアはリラックスできますよ。今度一緒に来ましょう。」
ときたもんだ。
なにが悲しゅうて、トルかまと一緒に地中海行かなあかんのじゃい!?!
絶対お断りします!!!!!!!!!