あれだけ楽しみに待ち焦がれていた春がやってきて、夢見ていた桜もほとんど散ってしまいました。
でも、これからの新緑がとても楽しみ。
やっぱり春はいい季節ですね。
お元気印のわたしがめずらしく体調を壊してしまい、先月末から今月の初めまで、数日間寝込んでしまっていました。
やっと元気になって、食欲も出てきて、健康ってほんとうにすばらしい。ごはんがおいしいって幸せ。
大切なことにたくさん気付けて、またいつもの毎日を過ごしています。
買い付け日記の続きを書くのがとても遅くなり、
くじけてしまいそうになりましたが、もしかしたら楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるかも?しれないので、続けて書かせてください。
10日目
最後のロンドン、フリーの一日。
1年間ロンドンに住んでいた友人、まゆこしゃんが大好きだという、トラファルガースクエアの近くの教会の地下のカフェへ。
教会の名前が思い出せないとのことで、朝から地図とにらめっこ。
ゆっくりめにホテルを出て、
ホテルから駅までの道
トラファルガースクエア
トラファルガースクエアの近くにあるSt.Martin 教会へ。
教会前で抱き合う恋人たち。
・・・どうして欧米人が抱き合うとこんなに絵になるのでしょうか。
2年ぶりにたどり着いた教会では、
ランチタイムコンサートが開かれていました。
美しいソプラノとピアノの音色が教会に響きました。
3年ぶりに教会の地下のカフェへ。
お昼ごはん食べたばっかりなのに、フィッシュ&チップスを頼んでしまいました。
お腹いっぱいで胃がきもちわるかったのに、どうしても「カプチーノ」の発音をどうしても試したくて、カプチーノも一緒に注文。
3度目の正直で、遂に「カプチーノ」の注文、一発OK!
どうやら「カプチーノ」の発音は「カプちーノ」
と、「ちー」をおもいっきり日本語のひらがなの「ちーー」で発音すると通じるのじゃないかと一人で納得。
大きすぎるフィッシュもチップスも完食!!!
やっぱりこのカフェはとても落ち着く。
教会の地下は、聖人たちのお墓にもなっているのですが、
ちっとも「怖い」という感情は生まれず、心の奥まで洗われるような、おだやかで神聖な気持ちになるのです。
St.Martinのポストカードを買い、カプチーノを飲みながら、まゆこしゃんや友人たちにお便りを書きました。
異国のカフェや街角にひとり佇むと、世界の裏側に日常があり、どんな国の人も人種も、毎日を生きていることの不思議を感じて、どうしようもない気持ちになることがあります。
今生きていることも、ロンドンにいることも、日本人に生まれたことも、すべて不思議で、夢のように思えます。
再び教会に上がり、管弦楽器の練習風景を眺めながらしばらく席にすわっていろんなことを考えました。
さて、次はどこへ行こうか。
と思って外に出たら、前に大きな建物がありました。
ちっとも知らなかったのですが、ゴッホの「ひまわり」などが展示されているナショナルミュージアムが向かい側にありました。
1000年以上前の絵画から近代のものまで、絵に吸い込まれるように眺めていたら、いろんな思いに駆られて、瞬きせずに見ていたようで、またクラクラ眩暈がしてしまいました。
海外にある美術館や博物館は大きすぎて、私には壮大すぎるのかもしれません。
もう一度ゆっくり見に行きたい、すばらしい絵がたくさんありました。
St.Martin教会とナショナルミュージアム
ナショナルミュージアムの正面から、ずいぶん向こうにウエストミンスター寺院を見ることができました。
ロンドンでの最後の晩餐に、飲めないビールを買ってみようと思いつき、近所のスーパーで購入。
18歳からしかお酒を飲んではいけないロンドン。
未成年に間違えられて、浮かれまくった35歳の冬。
お部屋に帰ったらビールの栓抜きがないことに気付く!
どうしても開けたい!
インターネットで、「栓抜きなしでビールの栓を開ける方法」を検索。
ワインオープナーの先で少しずつこじ開け、少し開いたところで、クローゼットの取っ手でとどめを!
「スコーン」と空いたことに感動!
空いた感動をカメラにおさめました。
やっぱり、わたしにはただ苦いだけのビールでしたが、しっかり飲みきりました。
11日目
ロンドン最終日。
早起きしてチェックアウトをし、ポートベローへ。
こちらでも、いつもたくさん購入していたお店がなくなっていたり、お目当てのものに出会えなかったりと、大変なこともたくさんありましたが、人ともモノとも、いい出会いもありました。
今回は、買い付けに出る前に、「ノッティングヒルの恋人」を3回も見て、ロンドンへの気持ちを高めていたので、初めて、アンティークの市よりももっと奥の方まで歩いてみました。
フルーツが売っていたり、食べ物の出店があったりと、とても楽しかったです。
ユーロスターの時間まで、まだまだあるので、ホテルの近くのアールズコート付近をぶらぶら。
1年前に何度も通った、おいしい中華をたべる。
ケンジントンパークあたりまで歩いて、最後のロンドンを楽しみました。
再びユーロスターでパリへ。
隣の席のおじ様は、とても優しかったです。
パリからブローニュまでタクシーで向かうと、エッフェル塔の下を通るルートだったので、とってもうれしくて、写真をたくさん撮りました。
たくさん写真を撮っていたら、運転手さんが
「ここがエッフェル搭だよ。ここが凱旋門だよ」と、いろいろ説明をしてくれてほっこりしました。
今夜から、バネさんのいないバネさんのお家での最後の買い付けの旅。
12日目
この週の真ん中から、仲良しの日本の先輩業者さんEねえちゃんがパリに買い付けに来ていました。
朝からヴァンブのカフェで待ち合わせ。
いつも一人で買い付けをしているので、Eねえちゃんと一緒に買い付けをすると、新しい発見があったり、勉強になることがたくさんあって、とっても楽しかったです。
鋳物や陶器など、重いものをついつい買ってしまうわたし。
「まいこちゃん、これは重いからやめとき」と、何度も言われてしまいました^^
たしかに、重いものを買うと、日本まで送るのがとても大変なんです。
そんなことにも改めて気付かせてくれたEちゃんねえちゃん。
頼りになりますっ!
そしてフランス語もかなり話せてびっくり!
パイセン!かっこよかったです!!!
ヴァンブにいたモップ犬。
ヴァンブの近くのアパルトマンに滞在していたEねえちゃんのお部屋に買い付けた荷物を置いてもらい、
郊外のRERに乗り、蚤の市へ。
なんと、蚤の市がキャンセルになっていて、やっていませんでした!
でも、とてもすてきなところで、行ってよかったー☆
気を取り直し、パリへ戻ってクリニヤンクールへ。
危なくない道や行きかたを教えてもらって、少しですがいいお買い物もできました。
クリニヤンクールにいた、かわいすぎるむく犬ちゃん。
わたしのことはあまりすきじゃないみたいで、なんど呼びかけても無視されてしまいました。
がっくし。
おいしい中華を食べて、ワイン飲んで、元気をチャージ!
(食いしん坊が過ぎて、写真撮り忘れ)
日本語にすごく飢えていたわたしは、お話ができることにほんとうに感激して、たくさん話してしまいました。
13日目。
朝から荷造り。
整頓が苦手で、重たいものを持つのがきらい、計算が苦手な私はこの作業がほんとうに不得意。
10キロまで計れるはかりを何度も吊り下げ、計算してやりなおし。
わけがわからなくなってまたやりなおし。
何度もめげそうになって、
朝7時から始めて、結局16時までかかってしまいました。
荷造りが終わり、Eねえちゃんのアパルトマンにお泊りに行きました。
バネさんのお家の近所のパン屋さんでバケット、その他ワインなどを買って。
Eねえちゃんの借りているお家はとっても大きくてバスタブもついていました。
そして、なによりもこれがステキ!
部屋からエッフェル搭が見えるのです。
1時間に1回、ギラギラ光るエッフェル搭を激写。
キッチンを借り、いろいろ作ってワイン。
ソーセージ、激うまま。でした。
Eねえちゃんはお酒が飲めないので、ひとりで1本空けました。
久しぶりにバスタブに入り、ゆっくり眠りました。
Eねえちゃん、ありがとう!
14日目
早起きしてEねえちゃんの部屋をあとにし、(携帯を忘れる大失態ありました)
荷物を送る。
お昼からオペラ付近をぶらぶら。
玉三郎さまの公演がこの時開演されていたので、
このポスターはどの駅にも貼られていました。
一度お家に帰って、
この日が最後の夜なので、パリに住む、パタンナーのみどりちゃんと夜ご飯。
おいしそうに見えますが、あまりおいしくなかったステーキ
(ワインはおいしかった)
一度は食べたくなるクレームブリュレ。
おなかいっぱいすぎて残してしまいました。
ひさしぶりにゆっくり話せて、すっごくうれしかった。
YSLで働いているみどりちゃんは、いつもお洋服のことをたくさん話してくれます。
十数年、パリで働き、フランス人の彼と結婚しているみどりちゃん。
とっても気さくで、私が始めてパリに行った22歳の時からの知り合いで、会えたらほっとします^^
最後の日に会えてとっても楽しかった。
15日目→16日目
日本へ帰国。
行きよりも更に長く感じた機内。
映画をたくさん観ました。
羽田でまさかのロストバッゲージ!その後にやってきた胃痛。
帰るまでが遠足。そんな言葉があたまを何度もよぎりました。
なんとか伊丹まで帰ってきて。
やっとお家へ到着!
ご近所の大の仲良し、あゆみさんとサトちゃんから、サプライズのごはんやお酒やかざりつけ。
友達の優しさや六甲のおいしい水に
「六甲に帰ってきたんやなぁ」と、改めて思い、
「日本だいすき」と、再認識しました。
ばたばたと、脈絡のない感想を長々と書いてしまいました。
旅日記はこれでおしまい。
今回の旅は、いろんな意味でとっても勉強になりました。
今度はもっと楽しい買い付けの旅をしたいと思います。
こんな旅で仕入れた商品、たくさん入荷しています!
いつでも遊びにいらしてください。