


向かった先は、東京国立近代美術館
こちらでは10月17日(日)まで、上村松園展を開催中



今日は金曜日で夜間開館の日


美術館前のポスターの絵は『母子』東京国立近代美術館所蔵
右の絵は、目玉の作品のひとつ『花がたみ』松伯美術館所蔵


こちらも目玉の作品のひとつの『序の舞』東京藝術大学所蔵・重要文化財

この作品は、昔私が持っていた宮尾登美子著の『序の舞』の本の見開きに載っていて
ずっとずっと昔から知っていた作品で、時を越えて本物に逢うことができました

想像していたよりもずっと大きな作品でした

今日は100点近い作品を見てきましたが、私はこちらの『鼓の音』と『若葉』が印象に残りました

『鼓の音』は帯と着物色が逆の絵も一緒に来ていました



最近たまにある展覧会のパターン同様、こちらの展覧会も前期と後期に分けての開催で
途中で作品の展示内容が変わる展覧会

私はこちらの『焔』(東京国立博物館蔵)が一番といってもいいくらい好きなのですが

こちらは前期に展示されていたもので、今回は会えませんでした


光源氏の恋人だった六条御息所が、正妻の葵上に嫉妬心をだくあまり
生霊になったという謡曲「葵上」からの取材

女性の嫉妬心が炎のように燃え上がるさまを描いたもの

またいつかきっと会えますように


途中休憩室に寄って、お濠を隔てて森に包まれた皇居をパチリ



今日はこちらの図録と、展覧会オリジナル懐紙を買って帰りました



上村松園の絵は絵を描きはじめた時からすでに完成されたらしく、
年代とともに取り上げる題材に変化はあっても、作風が一貫していることに驚きました

おそらく明治21年に13歳で展覧会に初出展したときから、大正~昭和24年に亡くなるまでずっと

また着物の柄や帯・帯締め・帯揚げなどは実際に生地を貼っているのかと思うほど
立体的な織りが描かれていてすごいなと思いました

今日は同美術館の所蔵作品展も観て来ましたが、東山魁夷・岸田劉生・梅原龍三郎・岡本太郎、
河合玉堂・鏑木清方・朝倉文夫など、日本を代表する画家や彫刻家の作品も観ることができて

とても素敵な時間を過ごすことができました

芸術の秋


