明日は冬至です。

カボチャを食べて、柚子湯に入りましょう。

3年後の今日、12月21日、人類が滅亡するそうです。

だから私は本日「ウサギ類」宣言をします。
人類じゃないから滅びません!

でもそんなに延命に執着しているわけでもありません。

うんちゃらの大予言には、もう絶対に騙されないぞ!(「1999年7の月」)

ちびまる子ちゃんの作者、
さくらももこさんも、1999年7の月に振り回された世代のようです。
昨日(12月19日・土)12時の部を観ました。

主演(グレイス・オマリー役)の保坂知寿さん、

スミマセンお名前も経歴も存じ上げず、初めて拝見しました。

幕開き(歌が)大丈夫かな~と思いましたが、
後半だんだん良くなりました。

ただちょっと裏声と音程に弱さを感じるような…。
得意な音域と不得意な音域があまりにも明瞭なようです。

1962年生まれか~。頑張りますねぇ。

1960年生まれの涼風真世(エリザベスⅠ世)さんは、
「マリー・アントワネット」の時よりは(「エリザベート」は観てませんが)

歌の調子は良かったみたいで、
不気味一歩手前の白塗りもよく似合ってました。


山口祐一郎(ティアナン;グレイスの恋人)さんは、

「エリザベート」での、
黄泉の帝王ってか不動産王のような金満トートのイメージが強くて、

(「モーツァルト!」でもかなりの金満風でしたし)

キャスティングに無理がありませんか?と思いましたが、

愛する人を献身的に守り続けるストイックな役柄も、いい感じでした。

恋人の仇に対して「俺の目が光ってること忘れるな」的な歌も
カッコ良かったし。

難を言えば、腕が長すぎて動作に持て余しの感がありました。

しかしカーテンコールでのファンサービスはさすが。
熱烈な固定ファンがいる理由がよくわかります。


石川禅(ビンガム卿リチャード)さんは、

三枚目?のようで、悪役?のようで、弱い??

フランツ・ヨーゼフⅠ世(「エリザベート」)では、
鈴木綜馬さんに押されてた感がありましたが、

聴かせる歌謳いが数段上手くなったし、
大袈裟な衣裳、大芝居なセリフ回しに身振り手振り、

苦悩と末路にドラマがあり、

ビンガム卿を主役にしたスピンオフ物を期待したいくらいの

まさにハマり役。

今回最も見直した俳優さんです。


さて、ストーリー展開のほうは今一つ緊迫感に欠け、

音楽が牧歌的なのに加えて、

廷臣たちの空疎な歌は、「エリザベート」の似たような場面を思い出させるし、

終わり方も微妙でした。


また、ロンドンの場面は必ずと言っていいほどカーテン前だったり、

いろんな制約があるんでしょうが、
舞台装置の転換が、鮮やかさに欠ける気がしました。

ただ、装置のデザインセンスと照明の使い方自体は良かった。

最後に特筆すべきは、

アイリッシュダンスは圧巻

演奏もピカイチ(ステージ上に配置された楽団の「それらしい」装いも好い発想)でした。

アイリッシュダンサーと
バイオリンと縦笛が、最初から最後まで素晴らしかったです。

全般的に、まぁそろそろクリスマスだから許すか、

という感じです。

ただ、母は面白かった、と言っています。