本日の、真駒内ミニバス少年団。
東園というチームとの、練習試合である。
東園は、真駒内に若干似たところのあるチームだ。
高さはそれほどでもなく、ディフェンスとスピードが持ち味。
中心となるプレーヤーは4番で、ミドルシュートが良く入るし、ドリブルのテクニックもなかなか。
ただし、スピードはまあまあ、というところで、その分他の6,7番と言ったプレーヤーは、速い。
さて、真駒内は、7月辺りから、対外試合に負けていない。
その連勝記録が、今日、止まった。
第一試合。
いつも通りのメンバーでスタートした第一クォーターは、全般的に押されながらも、要所要所でヨウスケ・ジュンがゴールを奪うような展開で、まずは10-10の同点。
第二クォーターに入り、ペースを掴んだのは真駒内。
開始早々にセンター・カツが連続ゴールを奪うと、その後にスバルのフリースローをはさんで、またもカツが連続ゴール。
ただ、東園も終了前に2ゴールを返し、ついてくる。
19-14。
後半の第三クォーター。
相手7番の個人技に数本やられるものの、今日はカツがリバウンドをしっかりと取ってくれる。
3分以降は相手にゴールを許さず、逆に真駒内は着実に加点。
差を広げ、32-19とした。
第四クォーターは、やや攻めあぐねる感が。カツへのマークが、さすがに厳しくなってくる。
それでも、ジュンやヨウスケが得点を奪ってくれる。
が、4分過ぎ。
不調気味だった相手4番が得点を重ね、流れが変わってくる。
終盤の3分で、一気に10点取られ、差を詰められる。
が、序盤の差がものをいい、結局42-32でまずは真駒内が逃げ切った。
<得点>
ノリ:4 ヨウスケ:10 スバル:3 ジュン:9 カツ:16
同じメンバーで挑んだ、第二試合。
まず真駒内がセイゴのゴールで先制。
その後もジュンとヨウスケのゴールでリードを奪うものの。
3分過ぎから、東園の固いディフェンスを崩せなくなってきた。
もともと、第一クォーターは攻め手が6年生三人しかいないから、ますます厳しい。
その分、スティール・ターンオーバーからの失点が嵩む。
6-11と差を開かれて、第二クォーターへ。
ここでは、真駒内ディフェンスはとりあえずオーケー。
相手4番がこのクォーターには出ていないこともあるが、失点は相手7番の2ゴールのみ。
そして、スバルがリバウンドにシュートに、大活躍。
あまり目立たないタイプのスバルが、このクォーターだけで8得点。
やや疲れたカツの代わりに、しっかりとチームに貢献してくれた。
逆転に成功し、23-15。
後半戦。
厄介なことに、相手4番が完全に乗ってきた。
本来はもっとタイトにマークしてほしいところだったが、やや甘い。
2分から、3連続ゴール。
ノリ、ヨウスケも奪い返すが、どうも流れが悪い。
5分過ぎから、完全に流れを掌握されて、またも3連続ゴール。
32-31と、その差はわずか1点に。
最終クォーターに入っても、流れが変わらない。
相変わらず、真駒内は劣勢に弱い。
開始早々の、相手4番のやや厳しい体勢からのロングシュートが入ってしまったことで、完全に乗せてしまったか。
さらに速攻も許し、逆転される。
が、真駒内もふんばりを見せて、カツ・ジュン・スバルの連続得点で再逆転。
ところが、5分の時間帯はまたも東園ペースで、2連続ゴールでまたまたひっくり返される。
終了間際にスバルが1ゴールしたものの、及ばず。
40-41で惜敗となった。
<得点>
ノリ:4 ヨウスケ:4 スバル:15 ジュン:4 セイゴ:2 カツ:11
第三試合は、ベストメンバーで二つのクォーターだけの変則試合。
雪辱を果たしたい真駒内だったが。
体力と気力、どっちが果てたものか。
とんでもなく、内容が悪い。
細かいミスから奪われて速攻を決められるという、真駒内のようなチームがやってはいけない失点パターン。
1分の途中から5分まで、実に12失点というていたらく。
最後の1分で、カツが得点を返したものの、9-16とビハインド。
後半。
戦い方が、変わらない。
相手を崩せない。
速攻もミドルも止められず、差が詰まらない。
結局、18-26で逃げ切られることになった。
<得点>
ヨウスケ:6 カツ:12
数字的には惜敗だが、内容的には、もっとひどいかもしれない。
とりあえず、修了後のミーティングでは監督が大激怒。
監督の指示が全く守られていない、ということだった。
まあその辺は、今さら俺が触れるまでも無い、が。
監督の方針がディフェンス重視で、指示もディフェンスに関するものが多いから、俺が書くのはあえてオフェンス面、ということで。
今日は、少なくともセットプレーが、単調。
センターのカツの調子がいいから、それを活用する。
それが今のチームの方針だし、間違ってはいない。
ローポスト、ハイポストと、カツは両方をこなせるようになってきているから、とにかくそこへ落とす。
第一試合は、それがうまくいっていた。
が、相手チームだってバカじゃない。
対策は、立ててくるわけで。
ダブルチーム、場合によってはもう一人もヘルプに来て、カツを封じに来る。
そうなったときに、どうするか。
バスケットに限らないが、オフェンスの基本となるのは、限定的な場所に置いて数的有利の状況を作り出すこと。
つまり、局地的に2対1、或いは3対2の場面を作り上げて、得点を奪う。
そのための攻め方は多数あるが、単純なのはやはり1対1の場面からだろう。
まず一人を抜けば、そこから均衡が崩せる。
ところが、その一人を抜けないと、どうなるか。
・・・というのが、今日の真駒内。
1対1のディフェンスは、固かった。
ノリでさえ、簡単には抜けないような状況で、スバルやセイゴも苦戦。
ヨウスケは、以前から心配していたのだが、ややドリブルが高い癖があって、そこを今日は完全に狙われた。
ドライブのミスからのターンオーバー、そして速攻の失点。
それが、多すぎる。
どうも、綺麗な抜き方にこだわりすぎる傾向があるのかもしれない。
もう少し、中途半端な体勢からでも、ドライブに行って相手ディフェンスのヘルプが来たなら、充分に数的有利を作り出す可能性は出てくるのだから、それを計算に入れてアタックしてもいいかもしれない。
それから、体格の問題もあるのだろうが、カツ以外は物理的な当たりに弱い。
体勢を崩してからのシュート成功率が、非常に低い。
それも、シュート軌道が短くなり、リングの手前に当たってのミスが多い。
当たりを想定した練習なんかをしても、いいかもしれない。
あとは、なんと言ってもメンタル面の弱さ。
今に始まったことじゃないのだが、真駒内は劣勢に弱い。
慌てだすと、雑なプレーが出始め、それが全員に伝染する。
止める人がいない。
司令塔のノリが本来はその辺をコントロールしなければならないのだが、実は最もアツくなりやすいのがノリだったりする。
チームとしてうまくクールダウンできるようになると、失点が減るのだが・・・