このところ、中国製の製品に関するニュースが急増してきた。
欠陥だとか、安全性基準の問題だとか、偽装だとか、出るわ出るわ。
電化製品やらおもちゃやら、薬品やらお茶やら、果ては飲料水まで。
でもって、これがトドメだろうか。
・・・肉まん。
先日、日本で大問題になった食肉偽装事件では、牛肉に豚などの他の肉を混ぜていた、ということが発覚した。
が。
なんかそれがかわいく思えてしまうような。
ダンボール。
一体何を考えてるのやら・・・。
ダンボールを薬品につけて、刻んで、豚肉エキスで匂いをつけて、肉まんの餡に混ぜる。
いや、その比率は6:4でダンボールの方が多いというから、混ぜるというレベルではないか。
純粋に金儲けのために、こんなものをヒトに食わせられるってんだから、人間というのも底知れない。
全く、こればかりは冗談じゃない。
肉まんといえば、俺の中国生活での主要食品――ようは、毎日の朝メシ。
正門近くの小さな店で肉まんを二個買って学校に行くのが日課だった。
店の人もすぐ顔を覚えてくれて、そのうち、店の前に自転車を乗り付けるだけで肉まんを二つ用意してくれるようになった。
たまに別のものが食いたくなった時なんかは、店の人が肉まんをつかむ前に慌てて「あ、今日はあんまんで!」などと言ってたもんだ。
きっとこんな平和な光景は、中国全土の数え切れない場所で今も繰り返されている。
そのほとんどの場所では、今回のようなおぞましい事件とは無関係だ・・・と、信じているが。
堕ちた信用というのは、厄介なものだ。
中国の肉まんなんかは、安いしうまいし、まさに世界に誇れる軽食だと思っているのだが。
・・・残念だ。