交流会よどこへゆく・下 | 中華の足跡・改

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中国から帰り、北海道に暮らしつつ、台湾とつながる生活。

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一番初めは、俺の知り合いの、中国人からの電話だった。

この人は日本への留学経験者で、日本向けソフト開発の会社で働きながら、また育桜日本語学校でも日本語を教えていて、そこで俺と知り合ったのだ。


この先生(金先生という)は――正確に言えば、その会社は――日本人が顧客になりうる以上、社員には最低限の日本語を覚えさせたいということで、日本語教育を実施している。

だが、やはり国内で勉強すると、特に会話の能力がほとんど育たない。

そこで、交流会の存在を知った金先生が上司と相談し、俺のところに話を持ってきたというわけだ。

といっても、そんなに難しいことをいってきたわけではない。要は、交流会にその社員も参加させて欲しいということだ。会話の機会を得ることができるし、日本人の考え方や文化を知ることもできる、というわけだ。

もちろん俺のほうにも拒否する理由はない。

さらに、その会社では大きな部屋があり、まだ使っていないので、好きなように使ってもいいですよ、と、その部屋を提供してくれた。前回の「日本文化の夕べ」 は、そういういきさつの上でこの場所になったのだ。


さて、更なる変化がおきたのは数日前。

今度は、杭州NECの社長から、突然俺の携帯に電話がかかってきた。

この社長(中国人)は、金先生の会社ともやはりつながりがあるらしく、そこから交流会のことを知り、興味を持って俺に接触してきたらしい。

そこで、軽くご飯を食べながら、お話をしてきたのだ、が。


社長になる人材というのは、良くも悪くも個性というものが強い傾向がある。

この人も、例外ではなかった。

日本に五年ほど住んでいたというから、当然日本語も上手である。そして何より、日本が大好きだという。

そのため、今の状況はとても喜べるものではない。ただ、政治を語っても、今の状況では全く無駄。なので、民間レベルでの交流を少しでも広げていくことが大事だ。

――と、これがこの社長の主張だ。

俺も、概ね賛成である。


問題なのは(なるかもしれないのは)、この先の具体論だ。

社長から見れば、今の交流会の形ではあまりにも頼りなく見えるようだ。

簡単に言えば、例えば交流会のちゃんとした組織化、役職の設定等、ハード面の改革(オオゲサか?)を提案してきた。

そして、杭州に多く存在する日本関連企業との交流をも提案した。「せっかく留学に来たなら、中国の社会のことをもっと知らないともったいないよ。そのためには、学生と話すよりも、社会人と話したほうが絶対にためになるよ」というのが、社長のご意見。

「はっきりいって、やっぱり学生はいろいろとわかってない人が多いんだよね」ともいう。

それも、よくわかる。日本でも同じようなものだ。やっぱり、学生と社会人は、違う。

つまりは、正論なのである。

正論なのだが・・・。


どうするべきか・・・次回に検討してみようか。

――無駄に引っ張りすぎかな・・・?