逢いたくても今はまだ逢えない人


 失ってしまった人に逢いたい人

  

 人生にはいろんな出会いと別れがある


 今の世の現実では別れが多すぎる


 あまりにも多すぎて心が痛い


 せめて幸せな人生だったと信じたい


 愛のある人生だったと思いたい


 その人達の分まで私たちは生きて


 行かなければならない きっと。






 

 


 ジョン・エヴァレット・ミレー1829〜1896 

 19世紀イギリス ヴィクトリア調の芸術を代表

 する画家


 イギリス南部の都市サウサンプトンに生まれる


 ミレーは幼い頃から高い技術の画才があり

 神童と呼ばれていた

 史上最年少の11歳で難関の王位アカデミー

 美術学校に入学し16歳で王位アカデミー展で

 初出品を果たす


 アカデミーの規範的で保守的な考えに不満を

 持ちはじめたミレーは19歳の時に友人

 ダンテ・ガブリエル・ロセッティ

 ウィリアム・ホルマン・ハント

 らとともに「ラファエル前派」を結成


 歴史的・文学的を題材とした写実に基づく

 明るい色調と綿密な手法で数多くの作品を

 手掛けました


 そのミレーが描いた代表作ともなった

 「オフィーリア」

 シェイクスピアの「ハムレット」のヒロイン

 を題材に描かれた


 


ミレーの数多くの作品の中でもこの
「オフィーリア」はもっともミステリアスな
死生観を感じさせる作品である

ハムレットの復讐の狂気の末に犠牲となった
オフィーリアの父親

愛するハムレットと父親をともに失った喪失感
に苛まれ、自身の精神の均衡も喪失して
しまったオフィーリアは詩を口ずさみながら
川辺へ
作った花輪を木の小枝に掛けようとするが
足を滑らせ川へと落ちてしまう

川に浮かぶオフィーリアの顔の表情は
生きているのか、すでに息絶えているのか
定かでは無い
まさに生と死の狭間で川の流れに揺らいで
いる様がとても魅惑的にすら感じてしまう


束の間の生も次の瞬間には川底に静かに沈み
消え、川面には木漏れ日の光を浴びたオフィーリアの摘んだ色美しき花たちが静謐の中浮かぶだけ

そんな想像が絵から感じられる素晴らしい作品



彗星が地球に大接近した影響で機械が「意思を持ちはじめた。

そして次々と人間を襲っていく…

小学生の頃から怪奇小説や映像が好きだった。

物心がついて初めて恐怖や興奮という感情を覚えた映画は間違いなく「ドラキュラ」だった。
早熟だったのかどうか分からないが、その幼過ぎる頃に知ってしまった不完全な「性」という受け止め難いそれを映像から感じ取ってしまったらしい。

「ドラキュラ」は幼い自分が見てはいけないと感じるほどエロティックな映画だった。
怪奇なものに強く興味を抱いた自分の原点はここだろうと思う。

そんな怪奇なものに触れられる場所は意外と近くにあった。

図書館である。
夢中で読んでいた

なので早い段階で簡単にスティーブン ・キングにも辿り着けた。

スティーブン ・キングの短編「深夜勤務」の「トラック」の映画化「地獄のデビルトラック」はスティーブン ・キングの初監督作品である。

結論。
この映画は怖くない。
ホラーというより、馬鹿でかいトラックやコンボイが暴走し、人間を襲うカーアクションだろう。


トラックだけでなく、機械も暴走し
電気ナイフがウエイトレスの腕を切りつけたり、自動販売機が缶を人間に投げつけたりする。
怖くないけどキングならアリだなって贔屓目にみてしまう。

スピルバーグの映画「激突」のような車の疾走感はこの映画には無く。無人のトラックがただひたすら、ドライブインの周りをグルグル走っている。

ドライブインの経営者の裏の顔が武器商人で、その地下室にはマシンガンやバズーカ砲まである。
それらの武器でトラックと応戦することになるのだが、偶然とはいえ地下に武器があるなんて都合よすぎないか?


でも、キングたがら赦されます。

ハードロック好きなキングの選曲した音楽がガンガンに掛かるのだが、疾走感の無い暴走トラックとはまるで音楽が合わず効果的とも思えない。

でも、やはりキングだから良いのだが。

この下りいい加減しつこいと自覚していますが、キングの好き放題撮った映画だから仕方がない。

ついでだからスティーブン ・キングの原作「霧」の映画化された「ミスト」
結末が残念な映画として良く紹介されていますが、原作は確か…うろ覚えだが
決して映画のような絶望的で救いの無い結末では無く一縷の望みに賭け、逃げ続けるという選択肢で終わっていた記憶がある。

映画的には良くも悪くも話題性としては成功しているので結果的には良かったのかもしれない。

キングのこれまでの作品。それらの数多くの映画。良いものもイマイチなのも含めて、天才的な文章の魔術は今も健在なことに敬意を惜しまないほど好きな作家である。

キングファンなら一度は観ておきたい映画であることは間違い無いと思います。