昨日は中学校は修業式。

私の中学校相談室での勤務も大きく一区切りつき

今ごろになってようやく気持ちが緩んできたような気がします。

特に気を張って何かをしているわけでもないし

しなければならないことがあるわけでもないけれど

一年スパンの区切りを感じると

どこか大きな安堵感もあります。

 

 

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ここでは子どもたちの成長を

色んな角度や視点からダイレクトに見せてもらったり

気づかせてもらったり...

 

多感なこの時期の成長の過程では

ぐっと深く停滞したように感じられたり

むしろ後退したように感じられたり

それがどこまでも続くような先の見えない不安も

すぐ傍にあったりします。

子どもに限らず誰しもかもしれませんが

沢山の迷いや葛藤を感じながらも

それでも本当に大切なことや大切なものを感じ続けようとするとき

自ずとその先に突き抜けた境地が顕れるときはとても多いような気がします。

それでもその時その時は本当に怖いもの...

私自身にしてももちろんそうですし

特に添う側である時は

そんな時「待つ」ことが試されているのを感じることがあります。

 

「待つ」ということは忘れていることでもなく

でも見張っていることでもなく

あなたはあなた、私は私

別個であり

それでもどこか共にあり...

というどこか表現し得ないような距離感があり

それは微調整されつつ常に流動的なもののような気がしています。

なんとも掴みどころのないもの...

 

子どもの成長の過程では

長いスパンを通して何かを大きく超え

印象や言動がぐんと変わってくることがあり

そういう時の感慨はひとしおです。

眼差しや言葉や態度から

柔らかさや温かみがほんのり滲み出てくるとき

不思議とそれに比例するように

その子(存在)のもつ本来の力のようなものが出てきたりします。

その力はそれまでの過程の中で洗練され

その美しさ逞しさに

心動かされることがしばしばです。