中国の南通市から〜、こんにちわ。

いやー、国際法の裁判の結果、こちらではすごい反響で、

SNS上でいろんなことが飛び交っていますが、

出所の分からないデマみたいな話しになっても困るので、

今日は、映画の話しです・・・。

 

 

まずは、話題の作品の中から、『致青春・原来你还在这里』を見て。

 

原作は辛夷坞の小说

『致青春・原来你还在这里』、またの名を『致青春2』というこの映画の原作は、

辛夷坞の小说だ。

 

原題は、『原来你还在这里』。

これに「致青春」とつけたのは、2013年にすでに映画化されている同じ作者の作品『致我们终将逝去的青春』(邦題:〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜)がヒットしたことにあやかろうという作戦だろう。↓↓↓ 

『致我们终将逝去的青春』がヒットした当時、題名を省略して『致青春』と呼んでいたから。

 

 

 

『致我们终将逝去的青春』は、女優の赵薇の初監督作品であるとか、王菲が主題歌を歌うなどと話題も多かった上に、公開してみたら予想以上の大ヒットになった。

(私なんか、感動して小説も買ってしまいました。映画記念版。↓↓↓笑。)

 

 

 

 

『致我们终将逝去的青春』と『致青春・原来你还在这里』を比べてみると、

内容はどちらも大学生活から始まるストーリーだけれど、

『原来你还在这里』のほうが、甘〜いラブストーリー中心になっている。

ポスターを見比べても、明らかに分かるでしょう。

 

『原来你还在这里』は、台詞がいい。

さすが原作の小説がいいんだなあと見ていたけれど、(読んでないので、想像)、でも、観客に圧倒的に受けていたのはそこじゃなかった。

 

観客の90%は、20代の女性の2人連れで、(南通の、たまたま私の見た回の場合ですが・・・)。

彼女たちは、ちょっとエッチなシーンで、お互いをつつきながら笑い合っていた。そして、スマホで直接スクリーンをパシャパシャ写真に撮っていた。←!

 

そこで私もハッと、

”彼女たちは、主演男優・元EXOの吴亦凡(クリス)のファンなんだ” 

と気づくんですが、そういうアイドル映画としての一面も持つ映画なのだ。

ちなみに、相手の女優は刘亦菲。透明感があって、もう30近いのに18歳の役も違和感がないのは立派。でも、こちらのファンは、あまり見に来てなかった様子ですね。

 

 

あらすじ

簡単に・・・

 

程铮(吴亦凡)は、高三で転校してきた苏韵锦(刘亦菲)のことが気になって仕方がない。

程铮は金持ちのおぼっちゃまで、学校中の女性があこがれる”白馬の王子”だ。

でも、苏韵锦は程铮のことが好きではない。←よくある、出会いは最悪ってやつです。

 

 

 

ある日、程铮は、苏韵锦の数学が52点だったのを見てしまう。それで、数学を教えてあげると申し出て、毎日学校の屋上で補習をするうち、苏韵锦も程铮にひかれていく。

 

3ヶ月後、高考(中国の大学入試)も終わり、そのパーティーでのこと。

みんな開放感から踊って盛り上がる中、苏韵锦は程铮に「彼女になってほしい」と告白された。「一緒に北京の大学にいこう」と。

 

苏韵锦は、程铮のことは好きだ。しかし、自分は父親も亡くし生活費にも困っているのに対し、程铮は金持ちで、あまりに違いすぎると思い、言葉では答えず、キスだけをして去って行く。

苏韵锦は「お別れ」の印と思いキスしたが、程铮は「Yes」と受取っていた。

 

結局、苏韵锦は上海の大学に進学し、程铮は北京の精華大学(中国1番の大学)に進むと、程铮は苏韵锦を追いかけてくる。

「おれのことが嫌いなの? じゃあ、どうしてキスなんかしたの?」

好きな男性に、そんなストレートに迫られて、断れる女性がいるだろうか。

苏韵锦と程铮の、遠距離恋愛が始まる。

 

その後、卒業、就職と人生の節目が過ぎ、いろいろありながらも愛を深めていく2人だが、ある出来事が起こる。きっかけは、苏韵锦の母親の病気、子宮頸癌だった。

 

治療には多くの費用がかかった。それを工面してくれていたのは、父親が亡くなった後できた母親の恋人(再婚したのかな?)だったのだが、その男性が失業してしまったため、今度は苏韵锦がお金を用意しないといけなくなったのだ。

その男性は、治療費を会社から借金していた。それが、程铮の父親の経営する工場だったのだ。工場はつぶれて、借金だけが残った状態・・・。

 

程铮は裕福なのだけれど、彼の親に返すお金を借りることはできないと思い、苏韵锦は程铮には内緒で、大学の先輩にお金を借りてしまう。

それを知った程铮は、自分に言ってくれなかったことと、彼女の先輩への嫉妬(大学時代に苏韵锦とちょっといい仲だったから)で怒り、2人は大げんか。特に、程铮の気持ちは収まらず、2人は別れてしまう。程铮はニューヨークへと行ってしまう。

 

結局、お金は程铮に毎月返済することになり、苏韵锦はきちんと銀行振込していたのだが、2年が経ち、毎月の返済も終わるころに、苏韵锦は気づく。

この借金の返済だけが2人をつなげていたんだ、これが終わったら本当に何もなくなってしまうと。

苏韵锦は、ニューヨークに行った程铮に会いに行きたいと思い立つ。

 

ラストは、ニューヨークへ行った苏韵锦が、程铮の姿を遠くから見つけたシーンで終わる。果して2人はどうなるんだろう・・・、と余韻を残した終わり方である。

 

 

キーワードは

キーワードは、お金なのよね。

貧乏人と金持ちだから付き合えないと思ったり、母親の治療費が借金となるお金の問題で別れることになったり、でも、別れた後2人をつなげていたのも借金返済の振込というものだったり。

 

お金というのは決して美しいものではない。この映画では、そのお金が人生にもたらす悲しみや苦しみ、葛藤を乗り越えていく愛を描きたかったんだと思う。

 

ハッピーエンドだといいなあ。

小説には、その先があるのでしょうか。読んで確かめたい・・・。

 

でも、前作の『致我们终将逝去的青春』は、現実的でほろにがいラストだったので、実はこの作者はリアリストなのではないかと思っている。←1作だけで決めんな!!笑

だとすると、ハッピー80%くらいかもしれない。

う〜ん、それなら私の脳内で終わらせておいた方がいいかもしれないなあ。

誰かご存知の方いらっしゃいます??

 

 

参考、過去の記事↓↓↓

『致我们终将逝去的青春』So Young (中国映画)邦題:〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜 

 

 

 

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