新しい病院へ移ってから
3種睡眠薬0→抗うつ剤0→抗不安薬0→副作用止め等0
と少しずつ期間をとりながら減薬していき
抗精神薬以外の服用薬が0になるまで
なんだかんだで3年以上はかかりました。

減薬するのに一番大事なのは本人の意志ですが、
それに耐えうる環境も必要と前回書きました。
医者や家族の協力のもと
散策できるくらいの自然に囲まれた広い敷地に
快適な生活のできる心休まる
減薬専門の施設みたいなのがあればいいのですが、
そんなものは日本にはないだろうし
お金もありません。

そこでとりあえず精神的に苦しくなって薬が欲しくなったら
私と話すようにと促しました。
仕事がら時間の融通はききましたので
離れて生活してる時も苦しくなったら
24時間いつでも連絡してきてちょうだい、と。

減薬前から何かあったらいつでも連絡受けていたので
そんなに私の生活は変わりませんでしたが、
SOS的な連絡は数年間で昼夜問わず連日の時もありましたし、
3日に1回くらいは平均であったように思います。
そのうち98%くらいは受ける事ができ、
1、2時間話す事で気が紛れ、薬を追加飲みしないですんだのは
90%くらいでしょうか。
(深夜はほとんどなかったですし、
色んなタイミングの運が良かった事もあって)

抗不安薬を抜いてからは、
Sはイライラや被害妄想が酷くなったので、
私は当たり散らされる事も多くなり、
死ね、なんて言われるのあたりまえで
酷い暴言の限りを言われてました。

様々なケースがあるでしょうが、
減薬したときは不安やイライラが
以前より大きくなり、悪い妄想も増え、
薬もないのでそんな気持ちをどこにも持っていきようも無く
近くの人間にあたるしかなくなるのですが、
それも離脱症状の一つだと思います。

「実際、かなり時間はかかりますが、
論理的思考ができるようになると、
被害妄想や暴言なども減っていきました。」

(薬ではなく、論理的思考で
自分の頭の中で被害妄想や
不安、イライラを、全てではないが
以前よりはかなり解決できるようになった。)

依存対症が薬から人に移っただけなのかもしれませんが、
減薬するための手段としては有効で、
これも寛解までの過程の一つですし、
薬物依存よりはよっぽどいいはずだと思います。