1本の虫歯を治すのに半年!! | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。朝方残っていた雨もやみ、午後からは、いいお天気でしたね。過ごしやすい日でした。


小学校の支援級にお子さんが通っているお母さんから、歯医者の相談を受けました。以下、長文です。


嫌がって、動いてしまうので、網で保定する歯医者へいっているのだか、体がだんだん大きくなってきて、このままでいいのか、迷っているというのです。


出来れば、本人が納得して、保定なしで歯の治療が受けられる方がいいですね。


時間は、かかりましたが、自分で納得して、治療が受けられるようになった息子の歯医者の体験をお話ししました。


小学校の1年生の時に、虫歯が1本見つかったのですが、医者が嫌いな息子は、治療が受けられる状態ではありませんでした。


障害に理解の無い歯医者での治療は、無理だと考え、市の障害児・者の歯科検診をしている歯医者さんを紹介してもらいました。


いきなり、息子を連れて行くのに不安があったので、最初に、自分が歯磨き指導で、その歯医者さんにかかってみました。丁寧な説明と、落ち着いた雰囲気がよかったので、自閉症の息子の虫歯治療をお願いしたい旨、相談しました。


まずは、慣らすところから、無理強いは、絶対しないといってくださったので、待合室まで来ることを目標にしました。


この歯医者さんは、治療が終わると、くじ引きをさせてくれて、消しゴムや、シールなど、ちょっとした小物のご褒美があります。それ以外に、駅前の歯医者さんなので、治療が終わったら、大好きな電車を15分見れるというわが家のご褒美も用意しました。


なので、歯医者に行くことは、1ヶ月で、大丈夫になりました。そこから、待合室で、歯ブラシを持たせて、歯磨き指導1ヶ月、次に、治療用の椅子に座って、歯磨き指導を1ヶ月、治療ではなく、歯磨き指導ということで、治療費でなく、指導料で、安く通わせていただきました。


次に、歯を綺麗にする電動ブラシを手に当てて、痛くないことを納得させてくれました。それから、実際に電動ブラシを、歯に当てることを練習しました。


その時に、10数えたら治療は終わり」という、約束を、先生と息子がしました。「1・2・3・4・・・・10」と、数える間、治療を我慢できるようになったのです。見通しが立てられるので、安心して治療を受けられるようなりました。


10で終わらないのではと心配したのですが、治療に時間がかかる時は、先生が、ゆっくり10を数えるので大丈夫でした。、ちょっと笑えました ( ´艸`)


また、手鏡を持たせてもらって、先生が、何の治療をするかを自分で確認させてもらえたのも、よかったですね。


あとは、手順書です。麻酔を打って、治療するときなどは、息子のわかる言葉で、イラストや写真入りの手順書を作りました。次に、どんな治療があるか、わかれば、落ち着いて治療が受けられるようになるものです。


歯医者の手順書

ブラシで磨く、研磨用のドリルに慣れるのに、もう1ヶ月、結局、虫歯1本を治すのに、半年かかってしまいました。でも、歯医者さんとの信頼関係があるので、その後は、普通に虫歯治療ができるようになりました。


虫歯が無い時でも、定期的に歯科検診に行くようにして、おきました。小学校5年生の時に、お友だちに後ろから押されて、前歯を折った時にも、流血もすごく、緊急治療でしたが、落ちついて処置をしてもらえました。


スモールステップで、本人が納得できるように持って行けば、治療できるようになると思います。息子のかかった歯医者さんを紹介しました。そのお子さんも、虫歯の治療が自分から受けられるようになるといいですね。


【今日のいいとこ探し】


玄関横のプランターから、息子自身が、パセリを4つ取ってきて、「夕飯に使ってください。僕食べたいです」と、言ってきました。


さっそく、生姜焼きに入れて夕飯に出したところ、喜んで食べてくれました。よかったです。



追伸

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