今日は、第1周目のL曜日! その2 ubuntuインストール後の初期設定


ということで、インストールは無事完了しました!
喜び勇んですぐにでも使い始める気持ちをグッとおさえ、最低限の設定を行っていきます。

と、その前に!
もし私と同じく ubuntu をインストールした方なら、とあることに気づきませんか?

それはいったい何かというと・・・・・・・・

ほとんどのハードウェアドライバが
自動的にインストールされている!


これは、凄いことですよ。
これがWindowsであれば、マザーボード、グラフィックカード、サウンドカード、ネットワークカードetc....のドライバCDを取り出して、いちいちドライバをインストールしなくてはならないところです。
その作業がいらない事だけでも、ある意味革新的ですね。

これらのドライバは、Linuxがインストール時に、全てのハードウェアをチェックして勝手にインストールしてくれます。
厳密に言うとチップセットごとなので、製品ごとのドライバではありませんが、何はともあれドライバの製作者様たちに感謝です!

では、気を取り直して。

必要最低限の設定は下記のとおり。

1)ネットワークの設定
2)OSのアップデート
3)プロプライエタリなドライバをインストール
4)日本語環境セットアップヘルパのインストール



ネットワークの設定

ネットに繋がらなければ、とりあえず何も始まりません。
ということで、まずはネットワークの設定から始めます。

上部メニューの「システム」->「設定」->「ネットワーク接続」をクリックすると、下記のウィンドウが開きます。

今日は、L(エル)曜日 ネットワークの設定

設定を行うネットワークカードを選択して「編集」ボタンをクリックします。
(私の環境だと、有線ネットワークカードが1枚のみです)

次に、下記のIPアドレス設定ウィンドウが表示されます。

今日は、L(エル)曜日 IPアドレスの設定

もし、環境がDHCPならば、既にネットワークに接続されているかもしれません。
その場合は、下記の設定は必要ないので、この章は飛ばしてください。

私の環境だと、スタティックIPなローカル環境のため、手動で設定していきます。
メソッドを「手動」に変更して、IPアドレス・サブネットマスク・ゲートウェイ・DNSを設定します。

設定完了後「適用」ボタンをクリックします。

最終的に、上部メニュー右の方にあるネットワークアイコンが下記のようになれば接続完了です。



OSのアップデート

次にOSを最新の状態に保つため、アップデートを行います。
このアップデート、1日に1回は必ず何らかしらのプログラムがアップデートされています。

上部メニューの「システム」->「システム管理」->「アップデートマネージャ」をクリックすると、下記のウィンドウが開きます。
システム管理者のパスワードが聞かれるので、インストール時に登録したパスワードを入力してください。

今日は、L(エル)曜日-アップデートマネージャ

アップデート項目の一覧が表示されるので「アップデートをインストール」ボタンをクリックします。
アップデートは重要なので、毎日行ってもいいぐらいです。(特にデスクトップの場合は)

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余談になりますが「Linuxはセキュリティが強い!」とか「ウィルスに感染しにくい!」などと、まことしやかに言われる時がよくあります。
OSの作り的に、Windowsよりは全然マシですが、それでもセキュリティに強い等とは大嘘です。

サーバ構築やサーバ運営を職業として行っている私が言うのですから、間違いありません。

Windowsと違い、Linuxは細部にわたるまでシステムの設定が可能なことと、パーミッションの概念がしっかりしていることで、そう言われることが多いだけです。
それも、全ては設定次第。それこそ、サーバの構築者・運営者の腕が問われるところです。

もうひとつ非常に重要なファクターがあります。

それは ubuntu を含め Linux 全体がオープンソースであると言うことです

何の事だ? と不思議に思う方がいるかもしれません。
オープンソースとは、実行プログラムの命令書である「ソース」を無料で公開し、ほとんどの場合、誰でも改変できるものを指します。
言葉を替えると、世界中で誰でも見ることが出来て、世界中の誰でも使用することができます。

ある日、ある人が「このプログラムに、セキュリティホールを見つけた! バグだバグだ!」と騒ぎ立てたとしましょう。
すると、そのプログラムのソースを何千何万という人がチェックするわけです。(有志の方々が)
一人の力では対処出来ないことも、世界中のプログラマの目と力があれば、迅速にセキュリティホールが埋まります。
となれば、放置されて初めてバグとなるわけで、迅速に対応できれば、それは単なる過去のバージョンです。

これが、プロプライエタリ(独立して開発された制限のあるもの)となるとそうもいきません。
ソースは当然の事ながら公開されていませんし、プログラマも有数です。それが企業ともなれば手続きも複雑にあるでしょう。
よって、全部が全部ではありませんが、対処の遅れと繋がる場合が多々あります。
良い悪いは別にして、Microsoft や Apple を見れば明白かもしれません。

それらが相まって、Linux は日々進化しつづけるOSとも呼ばれますし、セキュリティに強いとついつい言われてしまう所以なのでしょう。



プロプライエタリなドライバをインストール

ことグラフィックカードに関しては、有志の方が作ったドライバでは、グラフィック性能を十分引き出せない場合があります。
また、グラフィックカードのドライバがうまく動いていないと、OSのトラブルの原因ともなります。

そこで、グラフィックカードのドライバだけは、可能であればプロプライエタリなドライバをインストールします。

上部メニューの「システム」->「システム管理」->「ハードウェア・ドライバ」をクリックすると、下記のウィンドウが開きます。

今日は、L(エル)曜日-VGAカードインストール

[推奨] というリストが表示されて入れば、その項目を選択して「有効にする」をクリックします。
いずれ説明する3Dデスクトップ「Compiz」を使用する場合、絶対的に必要になる設定です。

ちょっとハマったVGA

私の経験論ですが、OSインストール初期状態のグラフィックカードドライバの場合、相性が悪いと、ハングアップしまくります。
初めはディスク周りに不備があると思い、色々試してみたのですが解消せず。
その他、デバイス関係を片っ端から調べていくとグラフィックカードにたどり着きました。
ということで、グラフィックカードのドライバだけはプロプライエタリなものを使うのが吉です。



日本語環境セットアップヘルパのインストール

最後に絶対という訳ではなかったのですが、せっかく日本語ローカライズ版を入れたので、インストールする事にします。

上部メニューの「システム」->「システム管理」->「日本語環境セットアップ・ヘルパ」をクリックすると、下記のウィンドウが開きます。

今日は、L(エル)曜日-セットアップヘルパ

お好みでインストールしたいアプリケーションにチェックを入れ「OK」ボタンをクリック。


ということで、第1周目は無事終了。

次週は、3Dデスクトップ「Compiz Fusion」をやってみようと思います。