(東北大学の近くにあるナノテラス!凄い夢がある施設です)

 

 9月とは思えぬ暑い日が続きます。さて昨今、多くの企業で実施されている「カジュアル面談」ですが、本来の目的とやや離れてしまった運用が見受けられるようです。どうすれば、企業と選考対象者双方にとって効果的な機会になるのでしょうか。

1. カジュアル面談は面接や選考ではない
 このカジュアル面談、「選考ではない」ということから人事以外の方が担当する企業も多いようです。ただ注意しなければならないのは「担当者がその役割を理解しているか」という点。本来は対象者と企業側が話をし、お互いの理解を深める場なのですが、つい志望動機や経歴などについて聞いてしまい、「きちんと準備されていない簡易面接のような場」になってしまっているケースが見受けられます。カジュアル面談とはフランクに対話を通じて、対象者の疑問や不安を解消し、意欲を高めてもらうことが目的です。そのことを社内でも再確認いただく必要があります。

2. 効果的なカジュアル面談
 実施した後に、企業や仕事に対する理解が進むだけでなく、興味が湧いて応募意欲が高まる ―。
それが効果的なカジュアル面談ですが、そうするためには「誰が面談を担当するのか」ということが重要なファーストステップです。選考対象者が「この人のように働きたい」「一緒に仕事をしたい」と思うような、モデルケースになるタイプの社員で、かつ対象者のキャリアや年齢に近い人物であればなお良いでしょう。そのうえでロールプレイの実施や、質問や回答に関するガイドラインの整備などがされると、より効果的です。
 選考段階に入り、面接のようなフォーマルな場になると、職場の雰囲気や働き方などフランクな質問はなかなかしにくいもの。そこで、事前の面談で得た情報が入社への背中を押すものであれば、カジュアル面談は成功と言えます。貴重な採用の機会を逃さないためにも、簡単にこなすのではなく、適切に、かつカジュアルに実施することが重要です。 

 

では本日はこのへんで。

 

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(Oneビル、いよいよ完成しましたね。すごい迫力です。)

 

 「立秋とは名ばかりで…」。昔からこの時期の挨拶の定番ではありますが、そのギャップは年々酷くなっている気がします。さて、優秀な候補者のタイプはさまざまですが、大きく「長く働きたい人」と「成長したい人」に分かれると思います。採用活動において、ぞれぞれにどんなことを伝えるべきか考えてみます。


1. 「長く働きたい人」
 長く働きたいと考える候補者にとって、たとえば、リモートワークやフレックス制度の導入、休暇の取りやすさといった制度が整っているということはプラスポイントです。また、長く働くうえで想定される結婚、出産、育児、介護といった、さまざまなライフイベント対して会社側がどう捉え、どのように対応しているかを伝えることも大切です。例えば育児中の社員が時短勤務制度を利用しながらも活躍している、といったエピソードなどが紹介できれば、安心して働ける職場のアピールになるのではないでしょうか。


2. 「やりがいや成長を求める人」
 仕事にやりがいや成長を求める、と一口に言っても、何に対してそれらを感じるかは、個々によって随分異なるのではないかと思います。そのため、その人物の志向を、丁寧にコミュニケーションしながらしっかりと把握する必要があります。そのうえで、その人の志向に応じて「入社後間もなくリーダーに抜擢された」という能力重視型の人事例や、「社員数の増加によって活躍ポジションが増える」などの事例が示せれば、「頑張ればチャンスがある!」という入社後のイメージにつながるでしょう。また人事制度が公正に運用されていることも重要。評価や処遇、昇進の基準が明確で、評価が属人的でないことをきちんと伝えるのも大切です。 
 実際の採用シーンでは、候補者が何にやりがいを感じる人材なのかをまず把握し、伝えることを精査し、双方が納得したうえで入社承諾となるのが理想です。そのための準備は大変ですが、私共もサポートできるよう努めて参ります。
 

では本日はこのへんで。

 

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(週末、仕事のあとに札幌で自転車に乗りました。涼しさを期待したのですが、普通にもう暑かったです)

 

 毎日暑いですね。さて今回は2025年1~6月期の転職成功者プロフィールを前年実績と比較し、最近の転職トレンドを探ってみたいと思います。

1. 40歳以上が45.3%、600万円以上が約7割に
 今期は転職者に占める40歳以上の割合が45.3%、平均年齢は40.6歳(+5.3歳)、年収は平均638.2万円(+38.1万円)となり、企業からの提示年収の約7割が600万円以上となりました。また女性比率も46.2%になり、ダイバーシティも進んでいます。企業は若さよりも実績やスキルを重視し、即戦力としての採用に力を入れていることが窺えます。さらに、U・Iターン転職の比率も61.5%(+6.2ポイント)と大きく伸び、都市圏から地方への人材流動も活発になっています。ただ首都圏と地方企業の年収差は未だ大きく、特に30代ではギャップが生じやすくなっています。一方40代では、地方企業の提示年収も高くなることが多いため、年収差に対する受け取り方も寛容な印象です。

2. 非製造業の採用が活発化
 一方で、採用企業のカテゴリには大きな変化が起きています。これまで長らく転職市場の中心だった製造業(メーカー)の比率が7.7%と、大きく減少した去年1年の36.8%から更に減少しました。代わりに、金融・IT・サービスなどの非製造業が採用活動を牽引しています。主な採用業種が非製造業中心になったことから、従業員規模も500名以下の小規模企業になり、職種も技術職から事務系職種へと変化しました。結果、U・Iターン転職希望者側から見ると、製造業の技術職よりも非製造業の事務系職種のほうが、応募対象になる求人案件が多くなります。その結果が、U・Iターン転職者の増加につながっているものと考えられます。
 地方企業で聞く採用ニーズの多くはDXに関するものです。こうした業務は「より進んだ環境での業務経験」が必要なことが多いため、首都圏で経験を積んだU・Iターン者が求められます。こうした人材をどう採用するのか、今後も工夫が必要です。

 

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(こないだ京都に行ったら、外国人の多さに驚きました。ここどこ?ってぐらい)


 大型連休が過ぎましたが、朝晩はまだ肌寒さが残りますね。さて、採用の難度は高止まりしていますが、トランプ大統領の高関税政策の影響もあって、企業の採用関連の動きに変化が出てきました。今回はこのことについて書かせていただきます。


1. 影響を受ける企業
 トランプ大統領の高関税政策が、今後の経済にどのような影響を及ぼすのか見通せない中、選考スピードがやや鈍化する企業が出始めています。今の段階では、企業の上層部が明確な方針を打ち出しにくいのでしょう。メーカーなど、輸出比率が高い企業は特に大変な環境で、今後数年の採用計画を見直す可能性もあるのではないかと感じています。一方で、地方都市においてメーカーは高年収企業となっていることが多いことから、そうした企業の採用活動が鈍化すると、それ以外の業種の企業にとっては採用のチャンスになると言えます。


2. 動ける企業がメリットを得る
 先に書いたように、こうした環境下でも積極的に動ける企業にとっては、採用競合が減少するというメリットを享受できることになります。現状、U・Iターンを考える転職希望者側の動きは、ほとんど変わっていないと感じます。では「積極的な採用活動」とは、具体的にどうするのがいいのでしょうか。効果がすぐに表れる順に書きますと、まずは何と言っても経営層の選考参加でしょう。こういった先行きが見通しづらい環境において、経営者が熱意と責任感をもって語り掛けること、ビジョンを示すということは絶大な効果を発揮します。もう一つは、選考スピードを上げること。選考がもたつくことによって選考希望者の不安は高まっていきますし、採用競合も次々と現れます。そうすると、次第に意欲も下がっていってしまいます。こうしたチャンスには、しっかり動き切ることが重要です。
 さて、様々なことがあり落ち着かない日々ですが、いい人材の採用は長期目線で実施したいですね。
 

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(呉にドライブに出かけました。港に浮かぶ艦船や潜水艦が大迫力でした)

 桜が咲くと、いつも通る道でも少し歩く速さがゆっくりになります。さて近年、採用の難度は増すばかりですが、採用に結び付く秘訣は何なのか。また、U・Iターン者と同地域にいる人を採用する際の待遇などの違いについて書かせいただきます。

1. 転職前の年収
 昨年1年間の転職支援実績をもとに、まずはU・Iターン転職者、同地域の転職者それぞれの転職前の年収を比較しました。まず同地域の人材(平均34歳)の平均は507万円、次にU・Iターン者(平均36歳)の平均は818万円でした。ここには約300万円の開きがあります。地域によって生活コストが違いますので一概に比べられませんが、ほぼ同じ年齢であっても首都圏と地方都市で年収がここまで違うとは驚きです。新卒から10年超後の年収がこれほどまでに開いてしまうことが、大卒時に多くの人が首都圏の企業を目指す理由にもつながっているのでしょう。

2. 入社時の提示年収
 先述と同じ対象者に、地方の企業はどのくらいの年収提示をしているのでしょうか。まず同地域の転職者では平均で526万円となり、やや上がっています。一方U・Iターン者では年収660万円となっており158万円の減少となっています。ほぼ同年齢に対する処遇ですので、U・Iターン者に対する企業の評価は同地域の転職者よりも高くなっていることが窺えますが、それでも年収158万円の減少はインパクトが大きいのではないかと思います。U・Iターン者を採用しようとすると、この年収の減少額をどれだけ少なくできるかが、ひとつのキーポイントとなるでしょう。ただ、転職者も年収だけで企業を選んでいるわけではなく、企業風土や働き方、自身が担う役割を見極めています。また地方都市ならではの利便性も、大きな魅力の一つとなっています。
 物価高が進んで生活コストが高止まりし、地方都市に暮らすメリットに注目が集まる昨今。私共もU・Iターン者の採用成功に向けて尽力してまいります。

 

では本日はこのへんで。

 

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(西日本シティ銀行本店本館のビルが建ち上がってきましたね。いい天気の福岡です)

 

 固かった梅のつぼみがようやく開き始めました。春ですね。さて、今回は日ごろ転職希望者と話す中で、転職先として好まれる企業とそうでない企業、何が違うのかについて書かせていただきます。

1. ツールを上手く利用している
 例えばスケジュール管理。以前は調整のためだけの会議や度重なる連絡が必要でしたが、現在はカレンダーなどのWebアプリを利用することで簡単に調整を行うことができます。またミーティングや会議も、最近はオンラインが便利になりました。私もよく利用しますが、移動の必要がなく空き時間でも手軽に実施できますし、資料も画面上で簡単に共有できるため、以前より成果が出やすくなったと感じています。「人がしなくてよい仕事」はアプリ等を上手に活用し、集中すべき仕事に時間を割けるようにする。非効率にならないよう仕事の仕方を変える。特に優秀な転職希望者は、こうした企業を選ぶ傾向にあります。

2. 後手に回ると採用できなくなる
 非効率な仕事の仕方を、そのままにしておくとどうなるでしょうか。本質的ではない業務に時間を割かれる人が増え、慢性的に人が足りないという状態に陥ります。そこで、優秀な人材を採用することでそうした事態を解消しようとしても、採用に至るのは簡単ではないでしょう。なぜなら、効率的な仕事をする環境にいた人材にとって、非効率な職場は「働きたくない場所」という判断をされてしまうからです。そのような事態に陥らないための手立ては何なのか。まずは現在働いている社員がどのように仕事をしているのかを確認し、アプリ等の導入や仕事の仕方の変更によって効率化が可能であれば、まずはそれに取り組むことが先決です。
 現有戦力によって仕事の効率化による問題解決を進め、その上で人材採用をしたほうが成果が出やすい環境になっています。今後も採用難度が高止まりすることが考えられるため、あの手この手を急いで打っていく必要があります。
 

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(新幹線の車窓から。いつになく強烈な寒波ですね。ちょっと出かけてきます~)

 この冬は冷え込みが厳しく、ダウンコートに袖を通す回数が増えました。体調管理にも気を遣うこの頃です。さて、年を追うごとに採用環境が厳しくなっていますが、そんな中においても、採用に成功している企業があります。今回は、そういった企業に共通することについて書かせていただきます。

1. 30代の処遇
 昨年1年間で私たちが転職をご支援し、入社に至った方々の平均年齢は35.3歳、その平均提示年収は600万円でした。比較的高い水準での年収提示となりましたが、では、採用成功した企業は平均年収も高いのでしょうか?実のところ、そういうわけでもありません。こうした企業の年収と年齢の平均値を見てみると、多くで平均年齢が高い傾向にあります。そのため、主にターゲットとなる30代の処遇を積極的に改善することで、若手の採用成功に繋げているケースが多く見られます。

2. 管理職の年齢
 もうひとつ、その企業が若手を積極的に登用しているかどうかが重要なポイントです。優秀な人材であれば、若くても重要な役割を任されているかどうか。目安としては、最年少の課長職が30代前半、部長職が30代なかば、役員が40代前半といったところでしょうか。そんなに若くして…、という印象かもしれません。しかし例えば、三井住友銀行では2022年、入社12年目の女性行員の方が最年少支店長に登用されています。昇進に時間がかかるイメージのメガバンクですが、なんと管理職になったのは入社9年目とのこと。このように、本気で中途採用を即戦力採用と位置づけ、市場から優秀な人材を採用するには、入り口である処遇の改善と、同年代がどんどん活躍している、という事実が必要なのです。
 採用難時代に突入して数年が経ち、多くの企業で採用成功事例が生まれてきています。そういった企業の動きを後押しできるよう、私たちも先進のノウハウを蓄積してまいります。
 

では本日はこのへんで。

 

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こんにちは。
人生も半世紀を超え、ぼーっとしてインプット・アウトプットを怠るとすぐにお爺さんになってしまいます。
これではいけないと、ちゃんと定期的にアウトプットしていこうと気持ちを新たにしております。
しばらく「月刊ライフサイズ」の投稿だけしておりましたが、そのほかの他愛のないことも含め、
今後は年に50回の更新を目指してブログを書いていこうと思っております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回は唐突ですが自社(ライフサイズ)の採用について書かせていただきます。
知らない方がほとんどだと思いますので、あらためてライフサイズについてから始めます。

ライフサイズは今から18年前、2007年のこと、当時リクルートに勤務していた3人で創業をしました。
リクルートの100%出資子会社から吸収合併という形で親会社だったリクルートに1年ほど勤務し、
1年だけしか在籍していないリクルートを退職して、R(リクルート)卒業生と名乗っている次第でございます。
はい、似非(えせ)ですね、完全に似非R卒業生です。

Rの子会社およびRに10年在籍し、なぜそのときに辞めて創業しようと思ったか。
そんなところからご説明して、ちょっとでもライフサイズという会社にご興味をお持ちいただけると嬉しいです。

そもそも、Rの子会社、中四国リクルート企画(以降SRKと書きます)に入社したかといいますと、
大卒で入社した会社を20日足らずで辞めたことからお話ししないといけません。
一応、大学の工学部を卒業した私は、メーカーとか機械商社とか、エンジニアリング系の企業に就職するのが、
妥当な選択というか、(たいして考えず)そんなもんだろうと思ったのです。
事実、同学部の友人の多くも、メーカー、機械商社、エンジニアリング系の企業に就職しました。
加えて私は長男なので、これまたなんとなくですが、地元に戻って就職するものという感覚がありました。
在学時の成績が悪かったので、希望の企業の推薦(当時は自由応募よりも教授推薦?みたいなのが多く)は
ほとんどもらえなかったというように記憶しています。
なので、大学卒業後に就職した会社は親戚の紹介、縁故によって決まりました。いや、採ってもらいました。
そして、その会社を20日足らずで辞めてしまいます。

なぜ辞めたのか。

学生時代にガソリンスタンドで3年半働き、ろくに授業にも出席せずアルバイトにまみれていた私は、
店舗の数々の販売キャンペーン(タイヤとか水抜き材とか)で全5店舗の中でも好成績を上げ、
気づけばアルバイトリーダーになっていました。
多い月には20万円近くの月給があり、アルバイトとはいえ部下も数名いましたので、
それなりにやりがいも感じていましたし、働くうえでもいろいろ融通が利いていました。
一言でいうと楽しかったのです。

そんな私が就職したのが設備系の建設業です。

ガソリンスタンドのお客さんにはそれこそ色んな方々がいました。
一般客としてのサラリーマン、法人契約している企業の社員の方々、社長、飲食店のオーナー、主婦、
車の腹をゴリゴリいわせてガソリンスタンドに入ってくるヤンキー、、、
そんなたくさんのバラエティー豊かなお客さんからいろんなことを教わっていたので、
建設現場のコミュニケーションが楽しいと思えなかったんでしょうね。

また、当時はサービス残業(今は珍しいかもしれません、何時間働いても固定月給というもの)だったので、
結構遅くまで働いても、手取りの月給は20万円に届かないのが当たり前でした。
このとき率直に思いました、月曜から土曜までフル勤務して働くほうが、
学生しながらバイトするよりも、給与が少ないなんてなんか変。それが当たり前?ほんとに?
いろいろありましたが、今思えばこれが辞めた一番の理由かもしれません。

就職した会社を20日で辞めて早くも転職活動、そしてSRKに出会うまで。

当時、1997年4月に同級生で転職活動をしている人は本当に少なく、今のようにSNSもありませんし、
転職情報は雑誌の時代でしたから、孤独な寂しい転職活動を体験しました。
今、キャリアコンサルタントとして、次の就職先が決まる前に退職をすることはお勧めしませんが、
私は完全に間違ったパターン、次も何も決めずに、まず退職を決めてしまいました。
辞めたその日に転職情報誌を数種類買いにいきました。
その買った転職情報誌に掲載されている企業、ほとんど聞いたことがない社名でした。
(私が無知なのもありますが、1997年当時、中途採用は大手ではなく中小企業がするという感じがありました)

あらためて何をしようかと考えを巡らせた結果、大きくは次の3つを叶えられる会社がいいと思いました。
(当時の職種や業界の知識がない状態で思ったままを書きます)

1.働きと実績によってちゃんと評価される
2.人との出会いが沢山ある
3.街が活性化するような何かに携われる

1については、会社の評価制度や業務内容によりますが、何となくそんな雰囲気がする会社を選んでいました。
2については、ガソリンスタンドではお客さんを待つしかなかったので、
お客さんを待つのではなく会いに行ったほうがいい、そう考えると営業しかないかと思いました。
3については、何が街の活性化につながるのか、行政でそういう仕事をするのがいいのか、
また建設業で何か建物を作るのがいいのか、なんて考えたりしましたが、当時B-ing(※)に掲載されていた
SRKの求人広告の【事業内容】に地域活性化事業と書いているのを見て、これだ、これしかない。と思い応募しました。
簡単ではありますけど、給与もいいし評価によって昇給するし、何よりも地域活性化事業をやっている(はず)。
これが転職先にSRKを選んだ理由です。・・・選んだというよりも拾ってもらったんですけどね。
※B-ing リクルート発行の転職情報誌

そこで10年、きっちりと働いて(この10年間のことについては、こちらに書いています)、
2007年に転籍をしたリクルートを退職し、ライフサイズを設立しました。
10年間(9年SRK、1年リクルート)働かせてもらって、30歳を過ぎたあたりでしょうか、
そろそろ自分で何かをやってみたいと思うようになったのです。
そう思っているのですが、10年近く勤めた会社を辞めるとなると、なかなか踏ん切りがつかないものです。
そんな私の背中を強く押したのは、親会社リクルートへの吸収合併、リクルートへの転籍でした。
SRKで働いていたときは組織の人数も100人未満でしたし、自分のやっていることが組織に与える影響や、
自分自身の成長感なども、かなりダイレクトに感じることが出来ていました。
でもリクルートに転籍すると、そこはもう8000人の会社(当時)。
すぐに自分自身が完全に組織の歯車だと感じるようになりました。
SRKよりも給与は増えたし権限もあるし、勤めている会社は(色んな意味で)有名な大企業なのですが、
働いている当人としては全然面白くない。無理だ、辞めよう。
そう思うことが出来て、32歳の時に組織を飛び出すことができました。

会社を創るとなったときに。

またもや、10年前にした転職活動と同様、何も決めないまま退職が先に決まりました。笑
とはいえ、幸いにも退職を申し出てから実際に退職するまでに1年もの期間がありましたので、
そのときに「どんな会社にしようか」じっくり考えることができました。
事業内容から考えようと思ったのですが、そういうプロセスでは考えにくかったので、
物事をやるときに、自分にとって何が必要なのか、といことから考えることにしました。
自分にとって大切なのは何か、それは何をやるかではなく誰とやるか。
誰とやるかによって、捉え方は大きく変わる。そしてもっと大切なのは誰がやるか、そう、つまり自分です。
そんな自分は物事をどんなふうにやりたいのか。
派手なこと、目立つことをしたいのか、いや全然興味ない。
儲かることがいいのか、いやそれだけではない。
・・・ぐるぐると考えた結果、(自分自身が成長できる事業で)成長しながら、身の丈に合った仕事がしたい。
という自分の価値観に気がつきました。
そのときに決まったのが社名ライフサイズ(=身の丈、等身大)です。
創業のときに自分以外にも2名のメンバーも一緒に始めることが決まっていたので、
社名は創業メンバーの3人で決めました。

・・・

どんな会社にしようか考えた結果、成長しながらも身の丈に合った仕事をする会社にしよう、
このことと、SRKやリクルートで学んだ人の活かし方、評価・給与の考え方など、
良いところは、なるべくそのまま真似した組織にできるといいと思ってスタートしました。

“何かの営業をする”ということ以外、事業内容をほぼ決めずにスタートしたのですが、
古巣であるリクルートの元上司や同僚のお力添えと愛情で、元の組織の業務を受託させていただきました。
しかし2年目にはリーマンショックがあり、Rの受託業務にずっと甘えている訳にもいかないと思い、
かつての大先輩や知人、元同僚のもとに情報収集に出かけたりしていました。
そんななか縁があって、高岡さん(リージョンズ社長)と丸山さん(クライス&カンパニー社長)と一緒に、
U・Iターン職業紹介の全国ネットワーク、リージョナルスタイルを設立することになります。
そして、これが現在、ライフサイズがU・Iターンに特化した職業紹介事業を営んでいる理由です。

・・・いくつもの偶然と物語があるのですが、今回は思いきり端折って書かせていただきます。

そんなライフサイズには創業からこれまで10名が働いてくれました。
現在はそのうち5人が在籍し、しっかり活躍してくれています。
もちろん、いや、ありがたいことに辞めていった5名とも時々連絡をくれますし、
友好な関係が続いていると(私は)思っています。
それぞれ新天地で目覚ましい活躍をしているのを見て、自分には彼らを活かす力が足りなかった、
と少しだけ反省することもあります。

さて、ここでやっと採用の話になりますが、現在の5名(私を含む)は、
キャリアコンサルタントが3名、スタッフが2名の役割分担で働いています。
今回、採用したいと思っているのは、コンサルタント2名とスタッフ1名です。
今年中に良い人に出会えれば採用したいと考えています。

それぞれの業務については、こちらを詳しく見ていただければと思いますが、
なぜ採用を考えているのかについて、ここでは書かせていただきます。

ひとつは、私たちの仕事の需要が今後ますます増え、社会にとって必要になっていくと感じているから。

現在の働き方や会社の寿命を考えると、1社で定年まで働いて終わりというキャリアプランは考えにくいです。
学業を終えて就職をして、少なくとも3~4回の転職をするのがすでに当たり前になっています。
また、何度か転職するにしても、20代~50代それぞれの年代での転職は留意すべき点がまるで違います。
また、転職先を選ぶということだけでなく、自身のキャリアをどのように形成していくのか、
各々がしっかりと考えて、慎重に意思決定していくことが必須の世の中になります。
こういった前提の世の中で、自分だけで考えて、思い通りのキャリアライフプランを描くのは困難です。
私たちは常にそういったご相談をいただきながら、生きた事例と共にコンサルティング力を磨いています。
こういった役割の仕事が、今後ますます必要な世の中になっていると感じます。

もうひとつは、正直な話、コンサルタントの3人は全員が創業メンバーですので、
私を筆頭にですが、もう結構な年齢になっているから。ごめんけど、スタッフも若くはありません(笑)

この仕事のいいところは、年齢を重ねても長く携わることができるところだと思います。
ですので、私たちが朽ち果てるまでこの仕事をやりきって、できなくなったらそこで終わる、
そのようにするのも一つの選択肢だとは思います。
でも、些細なことですが、最近そういった考えを改めないといけないと思う事がありました。
私もいい歳になりましたので、仕事のクオリティが下がらないよう、なるべく健康的な生活をし、
必要な体のメンテナンスをしっかり続けながら頑張っています。
いつも体のケアをしてくれているお医者さんが数人いるのですが、年齢はみなさんだいたい私の20歳ぐらい上です。
(パーソナルドクターではないですよ、内科とか胃腸科、歯科などのかかりつけ医です)
・・・あと10年経たないうちに、きっといくつかの病院はやめちゃうんだろうな、後継ぎがいないところは。
そしたら誰に診てもらえばいいんだろう。。
これと同じとは言いませんが、もしかして私のクライアントも同じように感じてる??
そんな風に不安を感じさせるようではだめだな、ちゃんと若手を採用して育てなきゃ。
そう考えるように、心境が変化してきました。

また、ほぼ未経験からキャリアコンサルタントが成長するまでの時間がどのくらいか。
成長が早い人もいると思いますけど、最低でも1年はかかりますし、主要なクライアントを担当するには、
3年はかかるんじゃないかと思います。
ですので、そろそろ若手コンサルタントを育て始めないと間に合わない、と感じています。

かなり一方的に市場ニーズと自社の勝手な都合ベースで書かせていただきましたが、
当然、働く側にも様々な都合や想いがあると思います。
たまたま広島・福岡にUターンしたいと思っているから、そんな理由もU・Iターン専門の紹介会社としては歓迎です。
何かが折り合って、双方にとっていい出会いになるといいのですが。

興味がある方は気軽にご連絡いただけると幸いです。

(リージョナルキャリア広島のエントリーページでお問い合わせください)


 

(元旦から時間が経ってしまいました。毎年いく宮島の初詣の写真です。裏道です)

 

 2025年がスタートしました。本年もよろしくお願い申しあげます。今回は2024年1月~12月期の転職成功者プロフィールを前年同時期と比較し、最近の転職トレンドの特徴を探ってみたいと思います。

1. 30代が7割、40歳以上は2割以下に
 転職者全体の平均年齢は35.3歳(前年35.9歳)となりました。最も多かったのが30代で、比率は68.4%(前年60.7%)、平均年収は600.1万円(前年607.8万円)でした。昨年と大きく変わったのは、年収600万円以上を提示された人が全体の39.5%(前年28.6%)に増加したことです。500万円以上で見ると、全体の78.9%にものぼります。一方、40歳以上の比率は18.4%(前年25%)と減少しています。
 U・Iターン者の比率は55.3%(前年53.6%)と、前年よりも微増という結果になりました。企業の採用ニーズは30代に集中していることが窺え、高年収提示を含めた採用競争が今後も続くことが予想されます。

2. 非製造業の採用が活発化
 採用企業の業種をみると、ここ何年も50%を超えていた製造業が36.8%(前年57.1%)と、半数以下に減少しました。特に地方都市において、製造業では他の業種と比較して高い年収が提示されていたのですが、最近になって非製造業の提示年収が伸びたことで、相対的に製造業が「高年収企業」ではなくなってきているのです。首都圏では、金融業を中心とした企業の初任給が、続々と月30万円を超える水準になっていますが、地方都市においても今後それに近づいていくことが予想されます。また規模別で見ても、昨年53.6%と過半数を占めた1000人以上の企業が31.6%となり、ほとんど偏りがなくなりました。転職希望者は業種でも規模でもなく、好業績、給与が高いなど、個別に企業の情報収集を行なうよう、変化してきています。
 一方で採用にも、学歴や企業規模などの属性による判断は通用しない傾向が見られます。人材の見極めには工夫が必要です。
 

それでは本日はこのへんで。

 

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(12月初旬の博多駅前は冬空ですね。西日本シティ銀行のビルはそろそろ地上階が見えそうでした)

 

 秋をあまり感じないまま冬に突入したせいか、あっという間に年末が来たようです。最近、数年前に転職を思いとどまった方から、あらためて転職相談をいただくことが増えてきました。理由は「会社の体制が旧態依然としているから」。これは一体何を指しているのでしょうか。詳しく見てみたいと思います。

1. 働き方
 多くの企業、そしてそこで働く人々は、コロナ禍を経験し、急速に変化し始めました。毎日出勤からリモートワークへ、メンバーシップ型からジョブ型へ。オンライン会議が当たり前になり、会議に部長や役員が参加することも可能に。こうした変化によって仕事のスピードが格段に上がり、社内決裁にかかる時間も一気に短縮する企業が出現しています。変化に対応できる人材ほど、旧態依然とした体制には耐えられなくなるものです。そして昨今の人材流動性の高まりに伴い、新境地へと移動しているのです。

2. 評価と待遇
 先に書かせていただいたように、ここ数年で起きた変化によって、個人は働きやすさが増し、企業は効率化が進めやすくなりました。こうした変化は企業に収益性の向上をもたらし、結果、社員への待遇も改善が続いています。 
 先日ある企業でお話をお聞きすると、この2~3年で売上が倍近く、利益は3倍以上に伸びているとのことでした。同じ業界でも、変化にうまく対応できて高収益になった企業と、変化から取り残されて業績が厳しくなった企業に二分。さらに業績が厳しい企業からは人が流出、好業績企業に次々と人材が集まる、という、大きな流れが出来ています。
 また、企業の採用活動にも変化が。オンライン面接を上手く活用し、選考スピードの改善をするという例も多く見られますし、大企業ではなかなか実現しなかった、採用時の処遇の大幅改善も図られるようになりました。変化の時代にしっかり対応できるよう、私たちも知恵を絞ってまいります。
 

それでは本日はこのへんで。

 

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