製作総指揮も兼ねる
ブラッドリー・クーパー主演の
ちょっとサスペンスが入ったヒューマン恋愛ドラマ
ザ・ワーズ 盗まれた人生
THE WORDS
を観て来ました。
人気作家らしいクレイ・ハモンド(デニス・クエイド)が
著書である小説「The Words」を自ら読み聞かせる朗読会で映画は始まります。
その小説の内容は、
中々芽が出ない作家志望のロリー(ブラッドリー・クーパー)が、
ドラ(ゾーイ・サルダナ)と新婚旅行で出かけた
パリのアンティークショップでたまたま買った鞄の中に
タイプライターで打たれた作者不明の恋愛小説を発見します。
なんとはなしに読み進めたロリーは、その優れた小説に魅せられ
ことの流れに任せてその小説を自分の作品として出版してしまいます。
小説は、瞬く間に人気を博しベストセラーとなり
夢にまで見た華々しい小説家としての人生を謳歌し始めた矢先、
その小説は自分が書いたという老人(ジェレミー・アイアンズ)が、ロリーの前に現れ...
作品は、
◯クレイ(デニス・クエイド)と
彼の前に現れる謎の美女ダニエラ(オリヴィア・ワイルド)のエピソードを前後に配置し
◯ロリー(ブラッドリー・クーパー)と
老人(ジェレミー・アイアンズ)の盗作にまつわるパートを本流に位置付け
◯さらに盗作されたとされる小説である
アメリカの若者(ベン・バーンズ)が、戦時中に派遣されたパリで出会った
セリア(ノラ・アルネゼデール)との恋の悲劇の物語を映像化して挟み込みます。
映画は、それらの実質3部構成になっています。
登場する2つの小説を前後させながら映像として観客に提示して
恋愛劇と盗作にまつわるサスペンス劇を巧みに交差させ
ひとつの人間ドラマを浮かび上がらせる構成が斬新かつ魅力的です。
若干デニス・クエイドとオリヴィア・ワイルドの件が
違和感があり浮いてしまった感じが否めません。
しかも、このエピソードで物語の核心が描かれているのですが、
その重要な部分が、自分のヤワな頭では直ぐに理解出来ず
観終わってから良く考えたら、ああそう云うことかぁ...と気付きました。
つまり、観ている間にナルホド!とならなかったのです(・Θ・;)
そして意外にも多彩な俳優陣を揃えていますが、
中でも物語の重要な位置付けで登場する老人役のジェレミー・アイアンズが
作品をピシっと締めるいぶし銀の演技を魅せ流石の貫禄です。
それにしても
これだけの俳優が顔を揃えて
かなり良く出来た作品なのに
上映館が日本でたったの1館とは...
それが一番理解出来ませんΣ\( ̄ー ̄;)