NGT48,初のオリジナル曲。
久々の神曲である。
私としてはNGTに関しては、日本海側というシンパシーに加え、年齢層が既存の支店グループのスタート時に比べやや高い上に美少女度がかなり高いという点からお気に入りだったのだが、同時にちょっと気になる所もあった。
AKBグループには珍しい位手堅すぎるという点である。
AKBグループの過去の支店グループ運営の事例に基づいて問題点を洗い出し、それを教訓として決して失敗しないような方法で運営していく、そんなふうにも見える。
北原、柏木といった知名度のあるスター。
今村支配人という有能なフロント責任者の配置。
三井不動産という大手メインスポンサーに加え、地元政財界の強力なバックアップ。
今までのAKBグループのアバウトな運営とうって変わって、石橋を叩いてもなお渡らないようなガチガチのやり方だ。
秋元やAKS首脳陣の考えはともかくとして、現場サイドとしてはここまでやらなきゃ成功するわけないよってことなんだろうが、私としてはここまで冒険しないのもなんなのかなーって正直不満要素もあったわけである。
そんな新潟運営が選んだ初代センター加藤美南。
パフォーマンス能力の高さ、アイドルとしての魅力、リーダーシップも取れるパーフェクトなセンターである。
松井珠理奈や山本彩のデビュー時と比較しても遜色ないと言えるだろう。
初のオリジナル曲「Maxとき315号」
当然加藤センターで行くと思われたが、ここにきてNGTは大きな賭けに出た。
加藤をセンターから外し、新センター高倉萌香の抜擢。
これにはちょっとびっくりした。おかっぱちゃんこと高倉はいつか来るとは思っていたが、まさかデビュー曲とは!
が、しかし完成したPVやライヴ映像を観ると納得させられた。
パーフェクトエース加藤に対し、ほぼ素材感のみの原石の塊のような高倉。
常に不安そうな面持ちでセンターポジションで歌い踊る高倉は曲のテーマにもピッタリだったからである。
観終わって見ると「Maxとき315号」は高倉萌香以外のセンターはあり得ないと思わせるだけのものになっていた。
新潟の各地から走って来て新潟市のシンボル万代橋のたもとで集まり歌い踊るメンバー達。
そして2番ではアンダーメンバーも合流して、NGT48劇場で兼任の柏木を除くメンバー全員でファンの前でパフォーマンスを繰り広げる。
シンプルこの上ないPVだが、心を打つものがあった。