臭素のはなし | 化学五郎(カガクゴロウ)

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東大、医大生、プロ講師のネット家庭教師「究進塾」スタッフが
高校化学についてのブログをお届けします。

おひさしぶりです。

前回の記事「化学の勉強法」が思った以上にアクセス数があったので、
それに甘んじて、ブログの更新が遅れていました。
(ブロガーの風上にもおけない姿勢です。反省・・(*´Д`)=з)

さて、今日はひさびさに(約2ヶ月ぶりになるんですね)
ハロゲンの途中から話を再開しましょう。

今日は、臭素ですね。

化学式は?

はい、Brですね。

覚え方は、「ブリっと臭い」

ひええー!

ひさびさに再開したと思ったらいきなりの↓ネタ

失礼しましたー m(..)m

では、

臭素の色は?

$化学五郎(カガクゴロウ)

赤褐色ですね。

いい覚え方?

そんなもんはないんですが、
まぁ「化学ゴロウ」の看板をしょってるからには、今作りましょう。

あかかつ臭い

いかがでしょう?

かっしょくを「かつ」というゴロにしたのがミソですよー

「・・:)?」


・・・さてと、気を取り直してと、


臭素はどんな場面で出てくるでしょう?

どっちかって言うと、有機化学で出てきます。

炭素間二重結合に付加して、色が消えるというパターンです。

例えば
エチレンとエタンを区別する方法を述べよ
というような問題ですね。

答は、
「臭素水を加えて赤褐色が消えるのがエチレン、消えないのがエタン」
となります。

では、もし
エタンとアセチレンを区別する方法を述べよ
と言われたら?

これも答は上と同じでOK

じゃあ、
エチレンとアセチレンを区別する方法を述べよ
と言われたら?


上と同じ?


いいえ、これは違います。

この方法ではどちらも脱色してしまって区別はできません。

両方とも赤褐色が消えてしまいますね。

それではどうすればいいでしょう?
意外と答えられない生徒さんが多いところですねー


答は
アンモニア性硝酸銀水溶液を加えて、白色沈殿ができたものがアセチレン
です。

では、その白色沈殿とは?

銀アセチリド(化学式: Ag-C三C-Ag)


ですね。

図説にちゃんと載ってる知識なんでしっかり覚えるようにしましょうね。

爆発性物質(危険!)です。

次回はヨウ素について取り上げます。

それでは~



$えいご、時々、ゆめ