ドイツのてんかんマニュアルの自動車運転の記載について | kyupinの日記 気が向けば更新

ドイツのてんかんマニュアルの自動車運転の記載について

前回の記事で、以下部分、

 

大学を卒業した頃、ドイツのてんかんマニュアルを読んでいると、てんかん患者は服薬でうまくコントロールできていれば、プライベートで運転するのは問題ない。しかし、長距離トラック運転手やバスの運転手はできないという具体的な記載がされていた。

 

この記事について、具体的にどのような記載だったのか医師の方から問い合わせがあった。今回そのマニュアルが見つかったためアップすることにした。いかに日本の行政が遅れていたかが良くわかる。

 

日本では、発作がコントロールされているてんかん患者さんが運転免許を取得できるようになったのは2002年である。

 

 

結構面白い内容で、すぐに読めるタイプのマニュアルだった。(精神科に限らず、医学書は開いた瞬間、読む気が失せるものもある)

 

 

1987年の初版本。定価は5000円。このような書籍はかなりブックオフで処分してしまったので偶然、残っていたものだ。

 

ブックオフでは古い医学書は軒並み0円評価で、それでもこちらからすれば無料で引き取ってくれるだけでも良い。(本棚が片付くので)

 

 

「運転免許」を参照。てんかん患者の事故率が高くないことが記載されている。ここの内容は、現在のマスコミで過大に問題視されている内容そのままである。(それにもかかわらず、からの文章)

 

実際、日本では、てんかん患者の7倍以上の頻度で認知症の高齢者の交通事故が起こっているという。


 

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この内容は、日本の道路交通法にも参考にされているように思われる。