サッカーの監督はすぐに解任されるが、精神科医はそうそう解任されない | kyupinの日記 気が向けば更新

サッカーの監督はすぐに解任されるが、精神科医はそうそう解任されない

今年も3月7日からJリーグが始まっている。ただでさえ忙しいのに、更にチェックすることが増えてしまった。この時期は毎年忙しいのである。僕はJ2を中心に観ているので、スカパーは必須だ。(スカパーに入っていないとJ2の試合がテレビ観戦できない)

スカパーはJ1、J2全試合、生中継してくれるのが良い。気になる試合は録画しておけるから。ただ録画だと面白い試合を見逃し、つまらんスコアレス・ドローや4-0の糞試合を撮ってしまうこともある。生中継でテレビの前にいる場合、試合の趨勢が見えてきたら、他のチャンネルに切り替える。

僕は特定の決まったチームを応援をしているわけではなく、いくつかのチームに思い入れがあって、そのチームの成績を特にチェックしているといった感じだ。1つのチームを必死で応援し始めると、生活が疲れるから。(微妙な距離感)

数年前、平塚競技場に湘南vs仙台を観にいった。僕は湘南と仙台はともに好きなチームだが、この2チームが戦えば仙台を応援する。仙台はアウェーだったので、アウェー側スタンドに楽に入れると思ったが、かなりの客が来ており満員で入れなかったのである。

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
平塚競技場の仙台サポ。ぎっしりカイコのように詰まっている。

サッカーは特にJ1では負け続けると降格してしまうので、あまりに成績が悪いと監督が解任され新監督が招聘される。昨年のジェフ千葉は歴史に残るような劇的残留であった。ミラー監督が想像以上に凄かったのである。あれはおそらく詳しいサイトがあると思うので興味がある人は検索してほしい。

同じようなことは数年前に大分トリニータでも起こっている。あの時もシャムスカという日本では無名だが、力量のある監督を招聘し大分は残留を決めた。シャムスカが来る直前、サッカーファンのほぼ全員、大分サポに至るまで、残留はほぼ絶望的と思っていたのである。大分は昨年、ナビスコカップで優勝しているが、これも大分のようなプロビンチアにとっては大変な快挙であった。サッカーは成績が悪い時、良い選手を探すより、むしろ監督を探した方が効果的だったりする。

サッカーはあまりにも簡単に監督のクビが飛ぶが、精神科医はなかなか解任されない。というのは、治療内容と結果の因果関係が、サッカーのように、対戦成績という数字で現れないから。また、解任したとしても、新監督が良いかどうかよくわからないと言うのもあると思う。

数年前の観戦記から(たぶん2005年冬)

今日、平塚競技場にJ2の湘南vs仙台の応援に行った。前からこの試合があるのは知っていたが、今朝まで行くかどうか決めていなかった。朝、好天だったので行くことを決意したが、ホテルを出たのがもう1時ちょっと前だったので、キックオフ2時には間に合わないことを覚悟していた。

こういう試合では始まってからいきなり点が入るのはそうあるものではなく、10分や20分遅れてもたいしたことないと思っていた。果たして、ちょうどキックオフの2時に平塚駅に到着。競技場まではタクシーを使ったが、980円くらいだった。

タクシーを降りて競技場に近づくと、仙台の応援がはっきりと聞こえる。一応、この対戦では仙台を応援するので、6ゲートに向かう。タクシーは正面ゲート近くに止めたので、アウェーは反対側になって遠い。ゲートまで全力疾走するがこれがけっこう距離があるのだ。

日頃、運動不足なので、息が切れる。ところが、6ゲート入口まで着くと、もう立ち見状態なので、4ゲートに回ってくれと言われる。中央ゲートまで戻らないといけないことがわかり、がっくし。

こういう間にも点が入ってそのまま1-0で終わったら、どうしてくれるんだ!

再び、死なない程度の全力疾走で中央ゲートまで戻る。なんで死なない程度の全力なのかと言うと、死んだらすべてが意味ないから。

観戦日の遅刻に備えて、まずは体力作りから始めないと。やっと、0-0の試合中に入場。僕は仙台サポの多いスタンドの席に座った。

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平塚競技場のこの鄙びた時計台がなんとも言えないJ2感を醸し出している。

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練習のように見えるかもしれないが、試合中である。僕はこの日、この角度から観戦。

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なんだか空いているように見える湘南側のスタンド。今は当時よりずっとサポが増えていると思う。

湘南ベルマーレのホーム平塚競技場は客が少ない方に入り(当時)、今日のような大一番でも普通に良い場所に座れる。ちょうど反対側には大勢の仙台サポがしっかりとした大きな声の応援。

僕がスタンドに座って、しばらくしてまず湘南が得点。僕の場所から近い位置のフリーキックから直接か、あるいは誰かに触れてコースが変わって入ったように見えたが、オウンゴールだったらしい。

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シルビーニョのコーナーキック。仙台の外国人選手で最も愛されたのはマルコスだと思うが、その次はたぶんシルビーニョであろう。彼はその後、仙台から新潟に移籍し活躍している。

その直後、今度は仙台がフリーキックから得点。遠いし遠近感がいまいちなので、シルビーニョのFKをシュエンクが押し込んだように思われたが、あるいは直接ゴールしたのかもしれないと思った。アナウンスではシュエンクのゴール。

シュエンク、この男、良いのか悪いのか・・

わりと決定力があるし、けっこう難しいゴールも決めているので、来年以降更に良くなるのかもしれない。1-1になってからの試合内容は盛り上がりに欠け、しかも決定機がきわめて少ない、いわゆるJ2の糞試合でそのまま引き分けに終わった。

今日は他会場の重要試合、甲府vs山形、札幌vs京都も引き分けたので、3位争いに関しては状況の変化はない。しかし1試合消化したので、札幌は「お前は既に死んでいる・・」状態に至った。

あと福岡が草津に順当勝ちしたため、限りなく昇格に近づいた。もう2位は決定的と言ってよい。惜しいのは札幌で、京都に3-3で引き分けだったらしいが、もったいなかった。京都は優勝を決めているほどのJ2強豪だが、3点入れたならホームだし勝ちたかった。普通、サッカーは2点取れればほぼ勝てるスポーツだからだ。もし勝っていれば、札幌も首の皮一枚、入れ替え戦の可能性が残ったのだが。現況、数字的には可能性が0ではないが、実質終了であろう(涙・・)。

今日は予想以上にスタンドが寒く、よほど途中で帰ろうかと思った。1-1だったので、帰るに帰れなかっただけだ。曇り空で風もそこそこあったので、体感温度は更に低く感じた。僕は薄めの革ジャンで行っていたが、それでもけっこう冷えた。スタンドのサポも、仙台のユニとか普通のジャケット着用ぐらいだったので、僕よりもっと寒かったに違いない。

今日の試合を終えてJ2もあと3節。3位プレーオフ(入れ替え戦)の席を巡り激しい戦いが続く。日程的に甲府、仙台とも強豪が続き、最終節までのもつれるような状況にある。

札幌は3位仙台から勝ち点差が7あり、おまけに得失点差でかなり差があるので、実質8差をひっくり返さないと3位になれない。しかもなおかつ甲府も負けか引き分けくらいでいかないと甲府を抜けないので、実質勝ち点1差の仙台、甲府の争いになった。

札幌は残り試合の相手がややゆるいので、今日勝てていれば得失点差が5となり奇跡がありえた。なぜなら甲府も仙台も福岡、京都戦を残していて、この2チームはもう最終節まで勝てない可能性もあるから。

試合が終わって、みながオケラ街道を歩くように出口に急ぐ。ギャンブルじゃないのでオケラ街道ではないのだが、どうもそういう風に見える。場内では臨時の標識などでシャトルバスへの案内がなく、アホのように群集について行ったが、途中でなぜか群集が2つにわかれた。

たぶん、これはどっちかが駐車場に向かっているんだろうな。直感で人が多い方を選択。またアホウのように着いて行く。なんで人に聞かないんだと思うだろう。実際、あるオケラ街道をお歩みになっている人に聞いたんだが、知らん!と言いやがった。

今日の大切な試合に引き分け、不機嫌な感じであまりにぶっきらぼうだった。あまり配慮なく声をかけると殴られる危険もあるので、自分で判断して行くことにした。ところが、群集に着いて行くと更に2つに分かれてしまった。

「ははーん、これは多分、どっちかが駅まで歩く集団だぞ。」

この寒い中、駅まで歩きたくない。平塚駅まで歩くと20分くらいはかかるのである。群集の数は五分五分で、どっちかの群集がより駅の方角に向かっていると感じたので、そうでない方の群れに従った。まぁほぼ適当に選んだ。平塚に来たのは約15年ぶりで、もちろん土地勘などない。4分の1の確率を克服し、やっとシャトルバスの乗り場に到着。

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良い感じのアウェー仙台サポ。昨年は入れ替え戦で惜しくもジュビロ磐田に敗れ昇格がならなかった。