と、後に精神科の先生に聞かれて、初めて「再発という見方もあるのか」と思ったわけですが、ただ6年間体調はよかったとはいえ、いつもダルイ感じはあったから、再発なのか悪化なのか、よくわかりません。


その年は年明けから無茶してました。
旅行三昧してたり、知人の事務所立ち上げの助っ人で1月詰めてたり、資格試験など受けてみたり、ダンナの長期出張で留守の間、久々の飲みまくりしてたり(2日間連続耐久大騒ぎ大会なんて、企画したの誰だー)。

10月に、とある仕事を引き受けました。
「旅行ガイドブックの最終校正なんだけど、なんだか妙なことになってるようで、校正してくれない?」

最終校正なら誤字脱字とかデザイン統一とかのチェックだけです。
よくわからないけど、引き受けちゃいました。
これが、とんでもなかった。

業界外の人にはよくわからないかもしれないですけど、ちょっと書いてみますね。こんな感じ。

水族館では食卓でおなじみの魚たちが → それは言っちゃいけないお約束です

思わず「おいしそう」と → だからそれは禁句です

当美術館では開館以来 → 美術館でもらったパンフレットを丸写しはいけないです

伊達政宗こと独眼流の → 独眼流こと伊達政宗

うまい店はタクシーの運転手さんに聞けということで → ガイドブックなのだからそれはダメです!

2階ではメニューも選べる → 1階では選べないのですか!!

デパ地下グルメ → 何で商品が全部「そごう」のものなんですか。それではそごう地下グルメです!!!

なにより辛かったのは、主語と述語が合っていない文章というのをどうしたら書けるのかがわかりません。うまくあの文章を再現することができないし、はて主語はどれ? という文章を、それでも真剣に読まないといけないので、精神的にたいへん負荷がかかっている気分になり、頭がかき回されるような、目眩にも似た感触を覚えさせられ・・・。

う~気持ち悪い。
校正以前に原稿で突き返すようなものでした。

どこがどうなって最終校正なの。ここまで放っておいた責任者は誰だー!

と文句を言っても納期は迫ってます。
間に合わないので家に持って帰って毎日夜中まで、週末も、赤入れしすぎてペンダコができるくらい延々とやってました。


2週間後、終わった時には、思わず万歳三唱してしまいました。

その夜、猛烈に、右下腹部の足の付け根のあたりが痛くなりました。
救急車呼ぼうかと思ったくらい。
でも救急車ね。いやなのよね。
「異常ないですよ」と言われてトボトボ帰る姿が目に浮かぶの。

前にも痛いことがたまにあって、冷やせばよくなってたので、アイスノンを当ててたらよくなってきました。


その翌日、高熱を出しました。
いつものように点滴をしてもらって1日で熱は下がりました。

しかし熱はいつもの微熱まで下がりましたが、再び私に、かなりダルい毎日が戻ってきてしまいました。

あらららららら。