こんにちは。
6年前のブログでも書いたことがあるのですが、本日は「火を使わないお灸とカイロの違い」についてご説明致します。
まず、この2つは熱の種類が違います。
お灸は身体の芯まで温める『深部熱』であるのに対して、カイロは身体の表面を温める『表在熱』です。
深部熱は温泉、表在熱はシャワーだと思ってください。
そのため、カイロは外すとすぐに身体が冷えていくのを感じるのに対して、お灸は身体の芯まで温めてくれるので、外した後も効果が続きます。
また、火を使わないお灸には皮膚に接する部分に「もぐさ」が入っています。このもぐさの原料である『よもぎ』の成分が皮膚に浸透することで、白血球を増やす効果や免疫力を高める効果が期待できます!!
同じように見えて効果が全然違うので、用途によって使い分けてみてくださいね。
寒さ予防にはカイロでも十分効果がありますが、冷え取りや痛みにはお灸のほうが効果的です。
ただ、火を使わないお灸は肌に直接貼るタイプなので、低温火傷には気をつけましょう。
丸いタイプの「太陽」は3時間、四角いタイプの「世界」は4時間温熱が持続しますが、途中で熱いと感じたら場所をずらしましょう。そうすれば火傷予防にもなります。また、長く使いすぎると皮膚に負担になりますので、使用時間は守るようにしてください。
また、体が冷えている部分に「火を使わないお灸」を貼ると、温かさを感じないことがあります。温かさを感じない場所は、体の深部が冷えているということです。感じなくてもきちんとお灸の温熱やもぐさの成分はツボに伝わっていますので、そのようなツボはお灸で積極的に温めるようにしましょう。
お灸というと、「温める」イメージが強いですが、もぐさの成分をツボに浸透させることが一番大切ですよ。