この言葉を初めて耳にしたのは、
高校1年の数学の授業。
数学とマックコンピュータを愛して止まない、ある数学教師が、
「かのデカルトもこう言っている、困難は分割せよ」と。
当時、デカルトについて全く知るわけもないし、
数学についても、その存在真理を追究するほどの好奇心は
持ち合わせていなかったように振り返る。
けれども、今になって、この「困難は分割せよ」という言葉が、
物事を達成するためのひとつの命題であると思える。
誰彼も、最初からすんなりと目標に到達できる力を持ち得るわけではない。
つまり、二次関数的に一歩一歩進んで、目標に達するわけである。
この、”二次関数的”というのがとてもKeyになる。
二次関数:y=ax2+b における定数aが小さいほど、
グラフの形は横楕円に近づく。
人の成長曲線や営業成績などは、この二次関数グラフに良く喩えられる。
さて、何がKeyなるのかというと、このグラフを見て(想像)わかるとおり、
時間の経過とともに成長するのには時間がかかるわけだ。
要は、初速(一歩出だしを踏んでから)がなかなか速まらないということ。
これは、もちろんある目標レベルが高いことも考えられるが、
得てして、その目標を高いままにして達成しようとしていることが原因だと、
僕は思う。
デカルトがいう、困難は分割せよ、を応用すると、
到底達成できないように思える目標も、細かく分解すれば、
自分のできることと、出来ないことに分けることができる。
そうすることで、できることからはじめ、”初速をつけ”
そして、出来ないことへトチャレンジングしていく。
このスパイラルが目標を達成する上で、必要だと思うのだ。
それで、命題なんていう大げさな表現で書き綴ったわけだ。
やはり人間。
誰も諦めの心は、胸のうちに眠っていて、
”初速”がつけられないと、その諦めの心が胸のうちから外で出て行く。
「成功体験は大切」と、耳にすることが多いとおもうけれども、
目標達成において、できることから始めていくこと=成功体験をつむ
に置き換えられるのではなかろうか。
だから、この言葉の本当の意味というのは、
過去の成功体験を積め!!!と論しているのとは別に、
今達成したい事の中に、小さな成功体験を積んでいけ!!!と、
論しているのだとも思える。
以上、今日、新卒社員に対し、
数学の授業をした際、思ったこと。。。
やっぱり、数学ほど社会人に必要な学問はないな~と思った火曜日。。。