くまぶろ

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アイルランドを愛する役者・山崎亨太のブログ

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ブログを更新するのは何時以来であろうか。


サボっていたと言えばサボっていたのですが、人間として役者として様々な事と戦っていました。


今度こそ習慣になればと思いながら、久々のブログを書こうかと思います。


最近年なせいか、飲食店での店員さんの言動が気になる事があります。


先日久々に両親と食事をしようという事になり、あるステーキ屋さんにいきました。


この店は以前一度行った事があり、味はとても良かった思い出があります。


先ず僕と母が到着し、父は5分後ぐらいに到着だと連絡がありました。


『3名なのですが入れますか?』


入り口付近にいた店長らしき人に尋ねました。


『入れますよ、全員お揃いですか?』


文字で書くと丁寧であるが、笑顔は無いし素っ気ない。


『1人は5分後に到着します』


『じゃあ駄目ですね』


『!!』


店のシステムであるから仕方無いのだが、いかんせん言い方が酷い。


しかし我慢して僕と母は父を待った。


その後、どんどん客が来店。


どんどん通す店長。


狭い店内のため、おそらくあと3人で満席になる。


『すみません、間もなく到着するので駄目ですか?』


僕はもう1度声をかけた。


『聞かなかった事にするので!駄目です!』


『!!』


言い方って大切ですね。


少し話が逸れますが、日本語は本当に素敵な言葉だと思います。


僕は取材の為1月に奈良と京都と島根に行ってきました。


そこには日本古来の建物や石碑、他にも様々な事を感じながら、僕は日本人で良かったと心から感じたのです。


役者は言葉を操るのが仕事の1つです。


言葉の意味を捉え、言葉に感情を込め、的確に魅力的に演じるのが芝居です。


日本の文化や歴史に触れた事で、もっと言葉を知らなければいけない、もっと大切に話さなければいけない、伝えなければいけないと感じました。


先人が考え、磨き、伝えてくれた日本語。


自分の未熟さや浅はかさに腹が立った程です。


そんな素敵な時間を過ごした後のこれです。


システムは仕方が無いが、同じ言葉を操るのに、この店長は傲慢だなと感じました。


日本語を使うなと心で思いながら、僕は母に言いました。


『別の店にしよう、これでは御飯も美味しく無い』


『そうしましょう』


母も即答したので、きっと母も気分が悪かったのであろう。


その後、父と合流して別の店を探しました。


少し歩いた場所にある洋食屋に僕達は入店。


入り口に高齢ではあるが、綺麗にスーツを着た男性がいた。


『いらっしゃいませ』


高齢とは思えない綺麗な御辞儀と言い方、そして素敵な笑顔。


『3人なのですが入れますか?』


『少々お待ち下さい』


他の店員と何か確認をしているのだが、他の店員さんも非常に丁寧な佇まい。


『3階になりますが宜しいでしょうか?』


『はい』


『そちらのエレベーターで御願い致します』


『わかりました』


他愛も無いやり取りではあるのだが、とても優しい気持ちになった。


直ぐに入れたからでは無く、品があり、笑顔を絶やさず、綺麗な言葉を投げかけられたからである。


正直味は普通だったのだが、久々に両親と過ごした時間は楽しかった。


これはこの店員さんの御陰である。


『ありがとうございました、またお越し下さい』


店を出る時も深々と頭を下げられ、僕は自然と言葉が出て来ました。


『ごちそうさまでした、美味しかったです、また来ます』


気を使うとかそんな事は少しも無く、この人に感謝の気持ちを伝えたいと思った。


また必ず行こう、僕は心に誓いました。



言葉は知るだけでは意味が無い、言葉の意味を知り、心に落とし、大切に使わなければいけない。



そんな僕が主宰する劇団ティルナノーグ、7月に芝居をやります。








今回で第10回公演になります。

お金も何も無い状況から長坂と2人で立ち上げ、震災も含め様々な事を乗り越え、今回とうとう10回目。

たかが10回かもしれないのですが、立ち上げた当時、僕も長坂もここ迄やれるとは思っていませんでした。

もう無理かもしれない、もう駄目かもしれない、そんな思いは何度も巡りました。

でも御客様に支えられ、長坂と力を合わせ、何とか第10回まで到達。

今回は僕の人生や思い、今の僕が全身全霊をかけて執筆した作品です。

生まれた事への感謝、日本への感謝、御客様への感謝の気持ちを込めて書きました。

役者陣も僕が大好きな人達にオファーしました。

ティルナノーグ史上最高傑作を創りあげます。

最高のスタッフと役者、皆で力を合わせて最高の舞台をお届けします。

待っていて下さい。



山崎亨太








くなりましたが、劇団ティルナノーグ第9回公演『天国のフォトグラファー』に御来場戴き有難う御座いました。


初の再演といいう事でしたが、今回も御客様には沢山学ばせて頂きました。


有難う御座います。


本当に有難う御座います。


再演というのは何時もと違う感覚があり、初演から4年経っていますし、自分が成長しているのかどうかの確認作業でもありました。


第8回の反省点、初演時の反省点、今回チャレンジしたい事も多々あったり。


僕は娘を亡くすジャーナリストの役を演じたのですが、未婚である僕がどう演じれるか、娘への思いを表現出来るかどうか、これは演者として最後迄戦った部分。


毎回そうなのですが、舞台に立っている時間は、全ての不安や緊張を打ち消し、兎に角全力で演じる様にしています。


しかし終演後には様々な事を考えたり、悩んだり、喜ぶとか嬉しいとかは殆どありません。


勿論終演後に御客様へ挨拶したり、お話したり、その時間は喜びがあります。


自然と笑顔になる時間もあります。


でも完パケすると、一気に反省モード。


僕は特別才能があるとか、特別ルックスが良いとか、そんなモノがない男ですから、未熟な部分は苦悩して努力して埋めるしかありません。


きっと僕は面倒臭い男なのだと思います。


芝居しか好きじゃないし、知らない事も沢山あるし、忘れ物も多いし、駄目な部分をあげたらキリがありません。


でもそんな面倒臭い僕のために集まってくれた共演者やスタッフ、そして御客様がいます。


だから僕は戦い続けたい。


感謝の気持ちを伝える為にも戦い続けなければなりません。


共演者の皆様、スタッフの方々、そして御客様、本当に有難う御座います。


僕の命が尽きない限り、僕は表現者として戦い続けます。


だからあと何年か解りませんが、付いてきてくれたら嬉しいです。


命をかけて恩返しし続けます。


待っていて下さい。





早いもので第九回、当たり前ですが次は第十回。


この九回の間、毎回毎回反省点や課題が見付かり、その度に苦悩します。


辛い、苦しい、胃が痛くなったり、倒れそうになったりするけど、何故か不思議と芝居を辞めようとは思わない。


その反省点や課題が見付かるからこそ、次こそは御客様を満足させるために克服しようと思う。


それは僕の中にある芝居愛が大きくなるのを感じる時間。


これもまた共演者やスタッフ、御客様に感謝しなければなりません。


有難う御座います。


本当に有難う御座います。




そんな僕がまた芝居をやります。


芝居と言っても今回は劇場ではありません。


来て下さった方もいるかと思いますが、吉祥寺にあるBARでの芝居です。


そして今回はティルナノーグとしてでは無く、山崎亨太プロデュースという形でやります。


いつもと違うテイストと言いますか、違う世界を表現出来たら嬉しいです。


以下詳細です。

山崎亨太プロデュ-ス公演『くま組』

会場 吉祥寺foxhole
   〒180-0004
   東京都武蔵野市吉祥寺本町1-32-11 タカムラビルBF
   JR吉祥寺駅北口から中央線沿いに東へ徒歩約5分、左手(北側)

日時 11月30日

   14時

   17時

料金 14時 2000円(ワンドリンク付)

   17時 2500円(カレー付)

出演 actor
   新井利津子
   木下幸太
   山崎亨太

   musician
紙義行
   miy


御予約はtirnanog.dagda@gmail.com迄お願い致します。


明日も皆様が笑顔でありますように。


おやすみなさい。







大変ご無沙汰しております。


もう何ヶ月更新していなかったか覚えておりません。


更新はしておりませんでしたが、地道に役者として活動はしております。


忙しいのはあったのですが、中々ブログを作る気分にもなれず過ごしていました。


本当に不器用な男で申し訳ありません。



そんな不器用な僕ですが、9月に舞台が決まりました。


僕が主宰をしている劇団ティルナノーグの舞台。


早いもので次回が第9回公演、本当にあっと言う間です。


先ず舞台の詳細です。











劇団ティルナノーグ第9回公演

『天国のフォトグラファー』

作・演  山崎亨太


出演  馬渡直子

    三宅ひとみ

    徳川美妃

    長坂有峰

    中村伽奈美

    山下真美

    山崎亨太

劇場  明石スタジオ

日程  2014年9月25~28日(全7ステージ)

料金  2500円



今回は初めての再演となります(第4回公演)。

今回はタイトルも変更し、脚本も1から書き直しました。

なのでもう新作に近いです。

初演時より御客様に成長させて戴いたので、その成果を少しでも届けられたらと思います。

間もなく稽古も開始です。

今回も全身全霊で挑みます。



あと告知だけも何ですし、他にも書きたいと思います。

近所で女性が襲われる事件が起きましてね。

未遂で済んだ様なのですが、知った時はムカつきました。

正義感ぶる訳じゃ無いのですが、女性が襲われるというのはムカつくのです。

女性と言うか、子供とかお年寄りとか、自分より力の弱い者を狙う犯罪は許せません。

更に近所な訳ですから、僕の腑は煮えくり返っています。

未だ犯人は捕まって無い様ですから、見付けた時には先ずラリアット食らわせたいですね。

そこからサソリ固めに移行してね、長州力さんの必殺コースです。

シャイニングウィザードでも良いですね。

そこから四の地固めに移行してね、武藤敬司さんの必殺コースです。

ケンカキックでも良いですね。

そこからSTF移行してね、蝶野正洋さんの必殺コースです。

シミュレーションでは8勝2敗でした。



あと35年生きてきて、様々な事を思います。

ブログは更新していませんでしたが、様々な役を演じ、様々な事を経験し、様々な思いが僕に与えられました。

先ずずっと考えている事ですが、強い男になりたいという事。

強さとは様々な事を受け止め、そして乗り越えてこそ培えるものなのだと思います。

でも僕は馬鹿ですから、筋トレをしたり、人を信じなかったり、ツンケンする事が強さだと思っていたのです。

本当に馬鹿野郎ですね。

35年現在、僕が辿り着いたのは、強さとは優しさなのかもしれないという事。

これは僕が避けていた部分と言うか、優しさ=沢山傷付いて、沢山損をする。

間違っていないのかもしれませんが、しかし前者の生き方を実践してきた僕が弱弱な訳ですね。

人の為に何かしてあげようとか、僕はそんなに善人ではありませんし、自分だけで精一杯な未熟な男です。

でも出来る事はある。

誰かの幸せを願ってあげたり、一緒にいる人達を笑顔にしてあげたいなと思ったり、まあ他者を小心で願う事。

だから小さなエリアであるのだけれど、その小さなエリアだけでも優しい空間にしたいと思うのです。

僕がTVや舞台で演じたり、表現をする事で、一体何人の心に響いたのだろう。

役の大小関係無く、これは毎回未だに考える事。

少し話が飛びますが、僕は日本という国に生まれて本当に良かったと思います。

九州で生まれ、東京で育ち、最初は当たり前な事に感謝しなかったのです。

しかし勉強をしていくとね、日本には様々な偉人が一杯いる事を知りました。

そんな彼等が残した言葉や生き様が、今の僕の事を支えてくれています。

それは両親であったり、友人であったり、僕に指導をしてくれている方々全員にも当てはまります。

僕に関わった全ての人達の言葉や人生が、今の僕を支えてくれています。

だから僕は決めました。

僕の命が続く限り、僕は1人でも多くの人の力になりたいと。

でも僕は芝居しか出来ない人間ですから、芝居という表現を通して、1人でも多くの人の心に残ればと思います。

それは小さなエリアかもしれないけれど、僕は人生を懸けて恩返しをしていきます。

待っていて下さい。


皆が今日も1日幸せであります様に。



大変ご無沙汰しております。

記事を上げるのは何ヶ月振りでしょうか。

暫く様々な事と戦っていました。

しかし御心配をお掛けした方もいらしたみたいで…大変申し訳ありません。



この数ヶ月、本当に色々な事がありました。

自分との戦いもあり

役者としての戦いもあり

皆日々戦いであると思うのですが、どうやら僕は極度に不器用な男みたいです。

でも今年は少しずつでも記事を上げていけたらと思います。


先ず御存知の方もいるかと思いますが、今月の17日~19日に新作の舞台をやる事になりました。







劇団ティルナノーグ第八回公演

【安眠泥棒の午睡】

作・演 山崎亨太

~あらすじ~
記憶…私には記憶が無い。
あてもなく歩いていた所に出逢った一匹の猫。
その猫に導かれる様に出逢った喫茶店。
そこには記憶に囚われ、過去に苛まれた人達がいた。
彼等の仕事は静かな眠りを取り戻す事。
記憶がある事は幸せなのか。記憶が無い事は幸せなのか。
果たして彼等は静かな眠りを取り戻せるのか・・・

【会 場】

  明石スタジオ   住所:東京都杉並区高円寺南4-10-6
           TEL:03-3316-0400
【日程】

  1月17日(金)      19時

   18日(土) 14時  19時

   19日(日) 13時  17時

【チケット料金】

  前売2,500円 当日2,800円  *全席自由

【出 演】

  馬渡直子
  長坂有峰
  嶋田あや(劇団enji)
  遠藤瑠香(アーラェ アンゲリー)
  藤田秀幸(アーラェ アンゲリー)
  山崎順一郎
  福田弘宜
  山下真実
  山崎亨太

【スタッフ】

  舞台監督…林大介(零´s Record)
  音  響…零´s Record
  照  明…佐瀬三恵子
  展示作品…馬渡孝夫・KOTARO 
  宣伝美術…速水城・SEI(木村図芸社)
  映像撮影…磯田修
  写真撮影…SEI
  制  作…吉田真理奈・SEI
       劇団ティルナノーグ

【御予約】

  info@tirnanog.name



早いもので、今回が第8回になります。

この執筆作業も戦いの一つでした。

今作品は、僕から日々戦っている人達へのメッセージです。

お忙しいかと思いますが、お時間ある方は是非観に来て下さい。



明日から追い込み稽古が始まります。

ここからは体力と気力が大切。

千秋楽が終わったら倒れても良い気持ちで戦っていきます。



また近々記事を上げます。

明日も皆様が笑顔であります様に。

おやすみなさい。



大切に築いてきたモノのでも簡単に壊れたりする。


壊れたら築き直せば良い。


そんな事を頭で理解しようとしてみる。


でもそれは単なる自己防衛。


心と身体はついていかない。


人生は浮き沈みがあるから面白い。


良い事もあれば悪い事もある。


だから生物は成長出来る。


しかし。


悪い事というのは畳み掛けてくるくるモノ。


悲しいかな、良い事と悪い事は交互に起きてくれない。


でもまあ。


そこからの立て直し方、這い上がり方で成長が決まる。


しかし。


時と場合によっては、成長出来ずに退化する。


築き直す気力を失い、築き上げる中で身に付けたモノを失う。


物であったり、金銭であったり、心であったり。


感情であったり、これからの未来を生き抜く力であったり。


たった一つの行動や言葉により、前途の全てを失う事もある。


世の中で多発する殺人事件。


原因は金銭だったり、怨恨だったり。


様々な欲求から、様々な感情に繋がり、それが爆発して事件が起きる。


金銭なんて働けば良い。


怨恨があれば、世に沢山ある芸術を感じれば良い。


でも感情や傷というモノは、簡単な様で簡単では無い。


身体の傷は簡単に塞がるが、心の傷は中々塞がらない。


でも欲求や傷で人を殺めてはいけない。


自分を傷付けてもいけない。


矛盾した事を言うが。


人間は弱い様で強い生き物。


快楽殺人をする様な輩には掛ける言葉すら無い。


でももし今傷付き、1人で思い悩んでいる人がいたら、僕は伝えたい。


あなたは1人じゃないと。


僕は不器用な人間だから、芝居をする事しか出来ません。


一つでも多くの平和を作りたい。


一つでも多くの笑顔を作りたい。


日々生きていく力を与えたい。


その決意の元にティルナノーグを立ち上げました。


劇団での演出で言う言葉がある。


シンプルさを心がけましょう。


余計な事はせず、心と魂を燃やし、そこから沸き起る感情を大切に表現する。


まだまだ未熟な表現者であるが、僕が辿り着いた一番の表現法の一つ。


同じ様な感性の表現を感じた時、僕は心から感動させられる。


笑顔を貰い、明日からも強く生き抜いていこうと思わされる。


そんな表現をしている人達は強い。


肉体の強さや精神の強さでは無く。


ポジティブな人間でも無く。


弱さを知っているからこその強さを持ち合わせている。


だから僕は強くなりたい。


人の心に訴えかけれるのは、強き人間のみ。


孤独やトラウマ等、塞がらない傷と共に生きていける人間。


そんな人間は誰よりも強く、そして誰よりも優しい。


日々起こる全てが修行。


生き甲斐である芝居のために、僕の表現を観てくれる御客様達のために。


僕は強く優しくなりたい。


強く優しくなれた時、僕は自分に伝えたい。





大切に築き上げたモノが壊れても、粉々にされたとしても。


また一から築き上げていこう。


どんなに無様でも生き抜いて、這いつくばってでも必死に生き抜いて。


また一から築き上げていこう。


同じモノは築き上げられないかもしれない。


長い時間を要するかもしれない。


築き直した時、それがどんな造形をなしていても。


それは光り輝いている。




今の自分には響いてこない。


でもいつか響いてくれると信じる。


無様でも不器用でも必死に生き抜いて。


日々の全てを受け止め。


自分の未熟さと向き合い。


全力を振り絞り。


ガムシャラに一歩一歩を踏み出し続ける。




いつか辿り着くために。