続・今だからこそMR02エンツォ・フェラーリ開発秘話
本日のアメリカンジョーク
男A 「君の会社には一体何人くらい働いているんだい?」
男B 「う~ん、そうだなぁ..............。」
「大体10人に1人くらいいだね。」
京商(㈱)はそんなことないですよ(※大体3人に一人くらいです)。
皆様どうもこんばんは、
京商でMini-ZとdNaNoのボディ開発を担当させていただいております髙橋恵太です。
↑前回に引き続き
「今だからこそMR02エンツォ・フェラーリ開発秘話」を書かせていただきます。
前回までの簡単なあらすじ
「ラジコン以外のことはテキト-で有名な前ミニッツ開発担当者開発している新型ミニッツシャシー(後のMR02MM)専用ボディとして、僕も当時発表されたばかりのスーパーカー エンツォ・フェラーリ を開発していた。
しかしボディのサンプルは上がってもシャシーのサンプルは一向に出来てこないというボディ担当の僕にとっては悶々とした日々が続いていた。
この状況で果たして本当に新型シャシーは2003年5月のホビーショーに間に合うのだろうか!?」
そんなある日のことです。
私に向って前ミニッツ開発担当が話かけてました。
「おいっ、コノヤロー、出来てきたぞっ!」
僕、何も悪いことしてないのに いきなり 「コノヤロー呼ばわり」 です。
しかし「まさかっ!」と思い彼のデスクに行くと
そーです あったのです。
新型シャシーの試作1号機が!
「カッコイイィィィィィィィィィィ」 ←所謂第一印象。
しかし感慨に耽っている余裕などございません。
この世にまだ一台しかない大切なシャシーをお借りして早速「エンツォ・フェラーリ」ボディのチェックを始めます。
まず、フロントボディマウントをシャシーの取り付けて、
今度はサイドボディマウントの位置を少しづつずらしながらシャシーと当たらないか手探りで位置決めをしていきます。
こうして少しづつボディを下げながら可能な限り低い位置にセットするのです。
果たして今回はジャック・マイヨールの如くボディはどんどん下に下がっていきます。
そして結果、見たことない位置にまで下がりました。
「本当だ、フロント周りは全く干渉してない!」
前回にシャシー開発担当が勢いのように言い放った言葉は何と実現されたのです。
「スゲーッ!」
そして軽い感動と共に何とかボディは無事に新型シャシーに搭載され、試走を開始するのみとなりました。
しかしここで重大なミスを犯していたことに僕とシャシー担当は気付きました。
「ホイールが無いっ!」
私達専用ホイールの金型を作るのを忘れてました。
アホですねー
間抜けですねー
いえいえ忘れてたわけではないのです。
以前僕がボディ金型を作製開始する際にシャシー開発担当に聞きました
僕 →「ホイールはどうします?、指示いただければ作りますよ」
シャシー開発担当 →「ああっ、今度のシャシーはフロントの幅を変えッからよ、ホイールのオフセットも今までのとは変更になるんだヨ、まだどんだけ幅広くすっか決まってねーからちょっと待っててくれや」
というわけで言われたとおり「ちょっと待ってた」らボディとシャシーが出来てきちゃいました。
どんなに言い訳してもこれでは「待ってた」というより、「忘れてた」との表現が相応しい状況ですね。
で、
今回はシャシーとボディのサンプルを目の前にしてもう一度聞きました。
僕→「オフセットの値はもう出ましたよね、ホイール造りますから寸法教えてください」
との問いシャシー担当からは予想もしなかった答えが!
「あ-、それ俺が図面書くからヨーっ、ちょっと待っててくれ」
...............また待たせるつもりのようです。
そして新型シャシー試作が完成し、童心に還ったシャシー担当は新型シャシー&ボディサンプルに既存のホイールを組み合わせ、はやる気持ちを抑えきれずにさっさとテスト走行へと消えていってしまったのでした。
そしてこの彼からの約束がその後、果たされることは永遠にありませんでした。
しかしこの後、この窮地を救ってくれる ”ある天使” が登場してくれることはその時の僕は知る由も無かったのでした。
続く。
嗚呼!我、思い出すミニッツカップ!
先日TF-5の練習でサスアームを真っ二つにした大道です!
さてさて、今回はミニッツカップの後日談(ミニッツとは無関係)です。
やはり1年に何回も出張を繰り返しているといろいろと面白いことが起こるんですね!
今回は特に面白いエピソードがありましたのでご紹介しましょう!
ミニッツカップとは無関係ですけど!
まず1個目
タクシー!
それは一日目の設営日のことなのです!
我々ミニッツカップスタッフご一行は羽田から福岡へ飛行機で飛び、まずはホテルへということでビジネスホテル東○インへチェックイン!
その後、会場となるイオンモールさんへタクシーで向かいました。
その中の会話がコレ
「イオンモールルクルまでお願いします」
「??、ちょっとわからないんですけど!」
マジカヨ。タクシー運転手がイオンモールを知らんとは!
でもこれは単なる序章に過ぎません。
「じゃあ、前の車についていってください」
そう、2台のタクシーの後ろの1台に乗った大道や石川さんは、こういう風に指示したのです。
すると、一生懸命付いていってくれたのですが、他のタクシーが2台の間に割り込んできたのです。
大道は
「マナー悪いなぁ」
と思いましたが、声には出しませんでした。
そのとき石川さんはタクシーの運転手さんに聞きました。
「やっぱり、タクシー会社によって運転マナーの違いとかあるんですか?」
するとタクシーの運転手さんは、
「天○タクシーはすごいですよ!有名で・・・・」(フェードアウト)
このコトバ、大道は「ふーん」ってかんじで、スルー気味だったのですが、後で思い知らされることになるのです!
「設営オワター!」
とか言ったときには時計は既に12時が周り、さてさてホテルに帰ろうぜということで、イベントグループの若頭坂本こと「さかもっちゃん」がタクシーを呼びました。
「すぐ来るらしいですよ」
となかなかの手腕。最寄のタクシー会社を選んだようです。一同、「やるな坂本」と思ったのですが
が!が!が!
シャー!
と、タクシーが2台我々の前に停車。
そして、設営前と同様、後ろの車に大道と石川さんは乗車。
面倒なので行きのタクシー同様、
「前の車を追いかけてください」
と、言うや否や、
前のタクシーが
バキューン!
「え?」
爆裂スピードで発車したのです!
そして、コレはヤバいのでは!と思う間もなく、
我々のタクシーも
ズッキューン!
アクセルベタ踏み!フルスロットル加速!
助手席に乗った大道が目にしたタクシー名は「天○タクシー」
これかー!!
コーナリングもストレートもミニッツのオンボード映像のようでした。
福岡にお越しの際は是非!
普通のタクシーの半分以下の時間で目的地に着きますよ!
2個目
駐車場にて
3日間の怒涛の運営を追え、一同は羽田へ降り立ちました。
「いやー今回は疲れたね~」
京商最強サラリーマンの石川さんも今回はヘトヘトのようです。
「ンじゃお疲れでーす」
髙橋恵太さん、さかもっちゃん、髙橋マネージャーは電車なので到着ゲートでお別れです。
「いやー早くお家に帰りたいっすね~」
何も知らない大道はこんなお気楽セリフを吐いていました。
エレベーターに乗り、我々は駐車場へ。駐車場のエレベーターを降り、
エレベーターホールの張り紙を見て、石川さんが、こんな恐ろしいコトバを発するのです。
「へー、ここの近くのガソリンスタンドって、出張でバッテリー充電をしてくるんだねー」
コノコトバ、ワスレデオクベキカー!
この言葉も大道はスルーしてしまったのです。不覚!
で、我々3人がクルマに戻ると、鍵を持っていた計測担当小林さんがキーの開くボタンを「カチっ」
「あれっ?」
こんな、医者が絶対言ってはいけない言葉を発しました。
ドアロックが解除されません。
(キーの電池がなくなったんだ)
と大道も石川さんも思いました。
小林さんも同様に思ったらしく、運転席のドアロックを手動で開錠しました。
「あれっ?」
本日2回目の「あれっ?」です。
なんと、集中ロックが作動しないのです。
ここから小林さんの挙動が不振になりました。
そして、あせりつつも、キーをシリンダーにいれ、セルをON!
キュルっとも言いません!
「まじかー!」
出ました。バッテリー上がり。
やっちまいました。
行きの運転手である小林さんはヘッドライトの点灯をチェック!
「おかしいなー、スモールも何もつけっぱなしじゃないぞ!」
そうなんです。よくある「立体駐車場は暗いからスモールのライトをつけっぱなしだった」
ではなかったのです。
小林さんは謹厳実直を絵に描いたような男!嘘なんぞ申しません!
で、
良く調べると、
「あいたたたたたた!」
石川さんが発見!
なんとルームライトが小さく小さく点・灯・中!
エンジンをかけることもままならぬ電圧で、細々と車内を照らしておりました。
やれやれ、出張バッテリー充電サービスを呼ぶハメに・・・って、
さっきの張り紙を見たら21時までって、
「今、21:50やんけー!」
七転八倒とはこのことですな。
というわけで石川さんが個人契約しているロードサービスを利用し、何とか帰路についたのでした。
めでたくないめでたくない。
「購買」のおシゴト♪
どもっ! 購買担当の松井です。
前回は、「営業販売(セールス)の業務も担当させてもらうことになりました。」と書かせていただきましたが、今回は本業の「購買」の仕事について書きたいと思います。
京商における「購買」の仕事と言うのは、Mini-Z & dNaNoチームとその各工場との間に立って、主に製品の生産/入荷をコーディネートすることを言います。
以前「バイヤー」と申しましたが、むしろ「コーディネーター」が正しいです。
とは言っても、決して「ターミネーター」でも「ザフト」でもありません!
でも時としてシュワちゃんやキラ・ヤマト並みの力が求められるシゴトかも‥‥
なにせ、製品が予定通りに皆様のお手元に届くか否かの最後の責任がかかっていますから!
皆様もご存知通り、Mini-Z & dNaNo は日本と中国の各「♪秘密工場♪」で作られています。
このブログでメンバー達も書いているように、度々それらの工場へ赴くですが、以前に高橋さんが中国工場での仕事(検査)について書いたごとく、僕の場合の香港&中国工場での仕事の中身をご紹介します。
まずはコレ↓
「子守」デス‥
抱っこしているのは僕です、、、
抱っこされているのは取引先のご家族の赤ちゃんです。。。
次はっ、と↓
「麻雀」スっ‥‥
左側が僕です。
この時の僕の手牌は「緑一色」で役満狙いだったのですが、この写真見ると、お隣さんがたくさん索子の牌を持ってたではないかっ!
どおりで勝てなかったワケだ、、、
でも、香港の麻雀はほぼ「ドンジャラ」と同じルールなので、難しい役なんて狙わなくてOKなんです。
次のお仕事としましては、、、と↓
「結婚披露宴」への出席どす、、(取引先様です。拍手♪パチパチパチ~)
実は先ほどの麻雀も、この披露宴会場でのことでした。
宴が始まるまでの間、招待客はこうして遊んで待っているンです。
この方々↓はトランプですね~
(奥のドレス姿が新婦さんと新郎。いらっしゃったお客様をお出迎え中です。)
あ、もう一つビックリだったのは招待客が皆、普段着でOKなんです!
この日、着飾るのは新婦さんだけの特権です。
料理はもちろん中華料理です~
この豚の目の部分は電球で、チカチカ光ってました(汗)
以上、Mini-Z & dNaNo の「購買のおシゴト in 中国」でした。
え? 全然働いてないじゃないか!って??
ええ、、、、いえいえ、これらはすべて休日や夜のことでございます。(休日に一人のんびりなんて有りません・涙)
平日昼間の仕事はと申しますと、まずは相手側(工場)のコーディネーターさんやエンジニアさんたちと細かい打ち合わせ。
次に、工場長さん・副工場長さんと工場の状況や生産の状況を話し合い、
トドメは、社長さんと取引上の問題点(有れば)やお金の話を、、、気が付けば社長さんと話し込むこと3時間と言う感じです。
日本からわざわざ中国工場まで赴く時は大体の場合、何らかの問題(悪い意味での)や重要な案件(良い意味での)が有る時ですので、単なる打ち合わせ→ディスカッション→交渉へと話の内容が移行して行くことが多いですね~
でもそんなに難しい仕事ではありませんので、若い方で将来、我こそはと思われる方はやってみませんか?(募集がある際にですが)
英語と中国語と簿記と貿易実務が出来ればベストです。(僕は英語がちょこっとしか出来ませんが、、、)
ラジコン知識やテクは普通で構いません。(これまた僕は全然シロウトですが、、、) むしろマニアック過ぎるとかえって一番肝心な「仕事の全体像」を見失いがちになるからです。
コーディネーターは客観的な判断が出来なければいけません。
そんでもって、ピンチの時でも頭の中で「シード」をはじけさせることが出来ないといけません。
でも一番大事なのは、そんな特殊能力に頼るのでは無く、地道に一つ一つの事を積み上げて行くことです。これは「ナチュラル」にでも出来ることですよね~ だから僕なんかにでも勤まるんだと思っています。ありがとうございます!
今回も、Mini-Z & dNaNo とあまり関係無いことで終わってしまっては申し訳ありませんので、dNaNoについてちょっと書きます。
このブログを読まれている方には「当たり前」のことなのかも知れませんが、世界には日本程多くの製品の種類もそれらの情報も得られない国々がまだまだたくさん有ります。
最近、海外でもdNaNoが流行りだしましたが、Mini-Z ほど情報量が多くないため dNaNo についてのお問い合わせも増えてきております。
Mini-Z における Ferrari ENZO のように、いわゆる「良く走るボディはどれなんですか?」とのお問い合わせがありましたので、ここでお答えしておきます。
(そういった海外のユーザーさん達もこのブログをご覧になっているのです。日本語が分らないにも関わらず!)
我らが大道くんに教えてもらったところによりますと、
コース上でいわゆる「速い」のは、 ランボルギーニ ムルシエラゴ
(僕も持ってますが、速いからと言うワケでは無く、単にボディカラーがキレイだったので・汗)
dNaNo " Good to Run! " models are :
On racing track,
Lamborghini Murcielago LP640