もうシリーズ化しつつある、日経新聞「フットボールの熱源」の記事についてです。



 欧州ではスタジアムが単にスポーツをするための施設ではなくなってきている。Jリーグの藤村昇司リーグマネジメントグループ・マネージャーらが今春、4ケ国の14施設を訪れ、その事業構造を調査してきた。

 イングランド2部のコベントリーの本拠地、リコーアリーナは展示場やホテル、カジイなどを備えた複合施設で、隣接したショッピングセンターとともに人を集めている。コベントリー市の主導でガス工場の跡地を再開発した。スタジアム運営会社の収入は年640万ポンド(約13億円)を超えている。

 それにしても再開発の柱が何故サッカーだったのか?藤村さんの頭にはそんな疑問が浮かんだが関係者の説明は「だって当然でしょ。この国ではサッカがー全てだから」で終わりだという。

 運営会社の収入の内訳を見ると、オフィス、カジノなどからのテナント料が30%、会議、展示会からが18%で、サッカーの試合での使用料は21%にすぎない。だが、運営会社によれば「サッカーがなかったら、他の事業は成り立ってない」らしい。サッカーがその土地や施設のブランド力を高めているから、利用者が集まるのだという。

 こうやって各スタジアムはサッカーを軸に事業を多角化している。イングランドのボルトンのリーボックスタジアムは新たに貸しオフィスを設けることで、ホテルや会議場の稼働率を高めた。

 日本ではスタジアムはスポーツにしか使えない金食い虫というイメージが定着している。こうなったのは「どうすれば金を生み出す施設にせきるか」という議論もプランもなく、スタジアムが建設されてきたからだろう。リコーアリーナを中心とした再開発は2700人の雇用を創出した。だからスタジアムが悪者扱いされるわけがない。(了)



日本でもホームズスタジアム神戸(旧神戸ウイングスタジアム)なんかはレストランなどもあって少し似てますが、まだまだスポーツをするための施設でしかないですね。岡山駅前の再開発で、自然史博物館や百貨店などの複合施設を核にした「ハヤシバラシティ」構想がありますが、日本にはまだない、サッカースタジアムを核にしたコンセプトに変更して、日本発の複合施設にリニューアルしたらどうでしょうか?林原さん!そしてそのサッカースタジアムをメインスタジアムにするのは、我らがファジアーノ岡山。そのファジアーノがACLそしてクラブW杯に出場して、世界に岡山の名前とスタジアムをアピールする、、、、なんて夢を見たいですね!!