びっくり!!! | poco a poco

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[poco a poco]イタリア語で少しずつ。
3人の男の子の子育てと、日々のブログです。

自閉症感覚
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この本が聞こえと言葉の教室に置いてあったので、子供を待っているいる時間にぼちぼち読んでいます。


著者はアメリカ人の自閉症当事者で、彼女が子供の頃からお母さんは他の子供との違いを感じて、当時はまだなかった自閉症児のためのプログラムと同等の教育を、彼女に受けさせたそうです。


それが功を奏して、彼女は今日常生活を、ほかの人との違いを自覚しながらほとんど問題なく送れているそうです。



タイトルの「びっくり!!!」ですが、なににビックリしたかというと、アメリカ人的発想にです。

遺伝子解析で、ほぼ自閉症になる原因が分かっているらしいです。

なので、遺伝子操作して、自閉症の子供が生まれないようにした方がいいという人たちがいるそうです。


…遺伝子操作!!


そして、反対派の意見が、「自閉症の人をいなくしてしまったら、恐らく天才が生まれない」…というようなことが書かれていて、「えー!!!、そんな理由?!」とまたまたびっくり。


自分勝手な都合だなぁ。


昔の偉大と言われてきた人たち、とりわけ鬼才と言われていた人たちには、発達障害の本を何冊か読んだからこそ分かる、「あー、この人、きっと発達障害だったんだ」と思われる言動や、それが作品に表れているんだろうなぁと想像することができるものもいっぱいあることは確かです。

ちょこっと本を読んだだけの私が「そうなんだろうなぁ」と思うんですから、研究者たちの間ではもっとはっきりと分かっていることなのかもしれません。


だからって、それはちょっと違うでしょう(汗)



まあ、研究者たちの話はさておき、この本は自閉症に限らず、発達障害の子供を持つ親にとって大事なことが色々書かれています。



「もしもお母さんが自分の子供がほかの子供と発達の具合が遅いと感じて連れて行った病院でドクターに「しばらく様子を見ましょう」といってもその通りにしてはいけません。できるだけ早く、子供に合ったプログラムをうけさせるべきです」


写してきたわけではないのでニュアンスや言葉は変わっていると思いますが、このようなことが書かれていました。


プログラムっていうのは、なにもそういう特別な施設に入れたり、病院に通ったりすることだけじゃないそうです。身近な人に協力してもらって繰り返しの遊びの中でその子の特徴に合った働きかけを繰り返ししてやる。パニックを起こしたりしても毅然とした態度でいたり、自分の世界に入ってしまう遊びをいつまでも続けさせない、そんなことだそうです。



自閉症に限りませんが、「気づいたとき」がその子にたいする関わり方を考え直すチャンスなんだと思います。


どう関わっていくかは試行錯誤の連続で疲れてしまうこともたくさんありますが、とにかく、「様子を見る」という名の放置は避けなければと思います。