最近、学生~20代の出来事を思い出させる機会が多いです。
先週は高校・大学時代をともに過ごした友人たちが遊びに来てくれたり、
大学から懇意にしている友人の結婚式に参加し懐かしい面々と再会したり、
昨日は母校の高3の進路指導に呼ばれて話しに行ってきました。
いろいろと忘れていた記憶を呼び起こす機会になりました。
(30歳という節目を迎えたというタイミング的なものもあるのかも…?)
家に遊びに来た友人が持ってきてくれたのが、卒業時に彼女にプレゼントしたCDでした。
あの頃はお金もなかったので、お気に入りの曲(インスト)をCDに込めて配ったのですが、皆とても喜んでくれて「今でも聴いてるよ~」という話を聞くととても嬉しくなります。
すでに手元にない曲もあるので、思いがけず再び手元に音源が戻って来て感無量でした。
学生時代はとにかく好奇心旺盛で、社会活動、音楽活動、趣味のバスケ…
とにかく思いつくものはすぐ行動し、依頼されることは何でも引き受けてました。
一番の心残りは、勉強をぜんぜんできなかったこと。(笑)
社会人の最初の職場(4年間)はほぼ休みもなく毎日走り回っていたし、
新婚時代は新生活が楽しくて、妊娠出産を経験し充ち足りた日々でした。
娘が順調に成長し生後6ヶ月を迎え、初めての育児にも慣れてきた去年の今頃、「このままで良いのか?」という疑念とういか、不安を感じるようになりました。
産後パート社員になり、娘は保育園、悩むほど時間が有り過ぎたのかもしれません。
人生で初めて「暇過ぎて悩む」という贅沢な境遇に陥り、「勉強しよう!」と思い立ちました。
目標を社労士試験にしたのは、会社の実務で社会保険業務に携わってたということと、1月に「後輩が社労士に受かった」というニュースを耳にしたという単純なものでした。
その日のうちにいろんな予備校や通信講座に資料請求し、週末には本屋に行って情報収集、一番自分に合っていると確信した通信講座で本試験を目指すことに決めました。
「量を減らし、満点ではなく合格ラインを狙う」というスタンスが自分にピッタリだと思いました。
(今回お世話になった通信講座:
http://www.foresight.jp/sharoushi/)
8月末の本試験まで実質7ヶ月間。短い受験期間ではありしたが、自分には他の人より勉強時間が十分あるので不可能では無い!と自信を持って勉強をスタートさせました。
試験に臨む上で決めたこと。
1.もし落ちても来年は受けない。(今年で必ず合格する。)
2.育児は手を抜かない、家事・仕事もできるだけ今まで通り頑張る。
3.娘の1歳の誕生日(5月)まではローペース、その後はハイペースで勉強に取り組む。
週1回の出社日を除けば平日は自宅勤務なので13時過ぎには仕事を終えられたため、午後に近所のマクドナルド(保育園の目の前)で娘のお迎えの時間まで勉強しました。
家で娘と遊びながら講義DVDを視聴したり、iPhoneに講義DVDを入れて出勤時はもちろん娘を寝かしつけながら聴いたりしたこともありました。
実際に勉強内容を書き残した手帳を見返してみると、2~5月は週10時間ほど、6~7月は週15~20時間、8月は週20~30時間、計画通りに勉強できていました。
途中でモチベーションが下がって勉強が手につかないこともありましたが、基本的には計画通りコンスタントに勉強できたのかなと思います。
学生時代からあまり勉強に積極的ではなかった自分がなぜここまで真摯に受験勉強に向き合うことができたのか、自分でもすごく不思議です。
おそらく結婚・出産・育児を通じて「時間の使い方」の認識が変わったからだと思っています。
それから、「無駄な勉強は極力しないけど、必要なことは惜しまずにやろう」ということで、有名予備校(LEC)の模試を3回受けに行きました。(3ヶ月前、2ヶ月前、1ヶ月前)
常にランキング中間ぐらいと内容は散々でしたが、その経験が良かったと思います。
本試験は8月26日(日)でしたが、義両親もとても応援してくれて「お盆は帰ってこなくて良いから勉強に専念して!」といつも暖かい支援をいただいていました。
実母も、忙しい中家に来て直前期の大事な時期に子守りをしてくれました。
友人たちも応援してくれ…いろんな人々の支えがあり続けられました。
決して一人だけの力では合格できなかったと思います。
特に相方の理解と協力、娘の応援が一番大きかったです。
1月に試験を受けたいと話した時、「いいじゃん!頑張れ!」と、10万円を超える教材費を
惜しげもなく出してくれ、土日は娘を連れて遊びに出てくれたり…本当に助かりました。
食事が貧相になることも多かったのですが、文句一つありませんでしたし、逆に「たまには弁当買って帰ろうか?」と気を使ってもらう日々でした。
相方がちゃんと稼いでくれてるので、経済的な心配がなかったのも心強かったと思います。
娘は本試験2~3ヶ月前は熱を出すこともなく、勉強に専念させてくれました。
夏なのに海にもプールにも連れて行けず…娘に我慢させるのは今年だけだ!と自分に言い聞かせました。
本試験を終えてからは「魔の合格発表待ち」の期間がありました。
合格基準は合格発表日まで明らかにされないので、自己採点では微妙な点数。
「落ちたかな~、ミラクルで受かるかも?」という悶々とした2ヶ月強を過ごしました。
そして運命の11月7日、官報に掲載された受験番号を目にして、相方と歓喜に湧きました。
朝っぱらから大騒ぎしている親を見て、娘は何のこっちゃという感じでしたが。(笑)
蓋を開けてみると今年は合格率がまた下がって7%。何とか潜り込めました。
思い起こせば、いろんな縁やキッカケがあって社労士合格まで来たな~と感じます。
時短勤務なのに娘を保育園に入れられたのは横浜市の子育て支援があってのとこでしたし、あのタイミングで後輩の社労士合格を耳にしたこと、娘が大きな病気もなく育ってくれたこと、去年家の近くにマクドナルドという絶好の自習室(笑)ができたことさえも運命を感じます。
今のところは「社労士登録して活動」というところまではぜんぜん考えていませんが、先輩から「法人案件あるから紹介させて」とか、友人の弁護士から「社労士には聞きたいことがいっぱいある」とか、励ましの声をもらうと、やる気が湧いてきます。
先日とある先輩に時間をいただき今後のアドバイスを受ける機会があったのですが、
これからの時代やはり英語が使えないと話にならないという厳しい指摘を受けました。
その先輩は外資系の有名企業で働きながらNPOの代表として活躍しています。
※先輩の著書
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自分自身は…今の仕事もそれなりに楽しいですし、今はまず子育てをしっかりやりたいので、当面は社労士の知識を深めることと、やはり英語の勉強に力を入れたいと思っています。
試験に受かったからといって開業ありきではなく、子育てしながらさらに自分磨きをして、数年後の転職または独立開業を目指していけたらと思っている今日この頃です。
まだまだ世間知らずで甘ちゃんな私ですが、どうぞこれからもご指導よろしくお願いします。