「チェルノブイリの石棺化したのは死刑囚、

その三年後、作業をした死刑囚は全員死亡した」


7月11日 BS「フジ プライムニュース」で泉田新潟県知事が言った。

同氏は旧通産省に勤務し、エネルギー行政に詳しい、
そんな人がテレビで発言した事だ、当然信じた。

日本もメルトスルーした原発を抱える国だ、
チェルノブイリ事故の処理をどのようにされたのか興味を持った。

ある方から石棺化を追ったドキュメンタリーを、
書き出したHPがあると教えて頂いた、


下記URLはスイスで制作された、
そのドキュメンタリーの音声と画像を丁寧に書き出し、
まるで映画を観ているように書かれているHP。

放射能を素手で処理する様子、
その後の健康状態の事。
凄まじい現実が描かれている。

あまりの衝撃で読み入ってしまった。
筆者様のご了承を得て掲載させて頂きました。

原発作業員の証言と現実 (2003年スイス)




「チェルノブイリの犠牲者」原発作業員の証言と現実 

2003年スイス(動画・内容書き出し)


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チェルノブイリ原発の屋上には、黒鉛やウランが散乱していた。
2万まで照射されたものだ。

黒鉛の破片を出で持つと、
通常の環境では一生で浴びるほどの線量を1から1.5秒で浴びる。
リクヴィダートルと呼ばれる労働者100万人が原子炉に送りこまれた。

そしてこの破局事故の影響が他のどの地域にも及ばないよう
戦慄すべき放射線環境の中、即席の石棺で原子炉を封印した。

素手とショベルとウォータージェットで放射能と格闘したのだ。

数万人が亡くなり、今も死に続けている。

(中略)

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いわば生きながらにして体が崩壊したのです。
肉体組織が全て崩壊し始め
腸骨が見えるほどになりました。
私は医者に指導された通りのやり方で、夫の看病をしました。
女の医師のところに出かけて、方法の説明を受けました。
夫の心臓が止まるまで、そんな調子で続けました。

 
(内容を一部抜粋させて頂きました)



自分は「反原発」と拳を振り上げ、声高に叫ぶ事も無い。
自分なんかがそうした所で何も意味が無い。

「代替燃料は?」「人々の暮らしは?」
「火力のコストは?」とか聞かれても、
そんなに詳しく無いし、明確な答えを持っていない。

そんな自分でも現状には危機感を感じる。

日本はメルトスルーした原発を抱える国なのだ。
まだ炉の中を目視する事も、近づく事さえ出来ない。

処理しきれない汚染水は海に流れ出て、
溶解した核燃料が地下水に入り込み、
全国に拡散している恐れもある。
まだまだ石棺化さえ出来ない状況だ。

マスコミはそんな状況を取り上げない、
政治家もあまり触れない。

結果、原発事故や「メルトスルーした原発を抱えている国」という事が、
風化されつつあるように感じる。

原発は、一度事故を起こすと多くの人に惑を掛け、
多くの人の命を奪い、延々と危険にさらす。


そして、そんな怖い原子力発電なのに、
再稼働が許可されたり、海外へ輸出しようとしている。

本当に恐ろしい事だと思う。




ウラン235がある近傍では、放射線量計が2から3倍の中性子の存在を示す(?)
ウランが臨界量以上存在し湿度も加わると、
中性子によって連鎖反応が始まり、爆発を引き起こす可能性がある。

「チェルノブイリの妖怪」はまだ生きているのだ。


「今は昔 夢かうつつか」
「思い出せば悪夢さ」