下呂日帰り・・「馬瀬川薪能」へ | 狂言和泉流野村派のブログ

下呂日帰り・・「馬瀬川薪能」へ




9月27日

今日は、午前中から昼過ぎまで娘の運動会に参加し、学校から名古屋駅に向かい一路“下呂市馬瀬村”へ。

今夜は、下呂市市制施行10周年記念の【第二回下呂市景勝巡り/馬瀬川薪能】があり、お声掛け頂いて能「橋弁慶」の間狂言(アイキョウゲン)を勤めるべく、JR高山本線のワンマン・ディーゼル列車に揺られ揺られて、途中で何度か数十分のうたた寝をしたものの、車窓から見える木々の緑の景色は大きく変わる事もなく、たっぷり約3時間の小旅行でした。

天候は、運動会の方は日蔭は心地好いものの、日当ではシッカリ夏日を感じる程で、移動した馬瀬村はさすがに最寄駅からタクシーで15分程峠を越えた飛騨の山間部ということもあって、日が暮れると街中よりはヒンヤリ度が強かったですが、今年の大雨の影響もあって鮎が豊漁で、設えたヤナでは5000尾もの鮎が上がった一級河川・馬瀬川の横の広場に架設された舞台は、とても良い環境でした。

ただ地方だったり屋外だったりの条件のため、露顕&内密(?)のアクシデントがあって、なかなか思い出に残る公演になりました。
全てを挙げるワケにはいきませんが、例えば…

往路の電車の中でフト『会の最寄駅である《飛騨萩原》駅発の最終列車は何時だろう?』と不安になりネットで検索したところ、薪能の終演予定が20時30分であるにも終電がなんと20時40分! 楽屋入りして皆さんに尋ねたら大半が宿泊で、帰宅希望の人は当然車、『何で電車で帰れると思ったんだ?』とハッキリ馬鹿にされる始末…。
結果として、車で来ていた囃子方の御仁に愛知県下までは便乗させてもらい、とりあえず事なきを得ました。

何より想定外のアクシデントは、報道でも大きく取り上げられた“御嶽山噴火”で、馬瀬村は飛騨萩原駅を挟んで反対側に位置しているので、その時点での被害は見受けられなかったものの、長野県側は甚大な被害が出たようで、今回の記念事業には岐阜県知事をはじめ多くの行政関係者が招かれていたようですが、災害対策本部設置等の関係で大半の方が欠席という状況になってしまいました。

薪能公演自体は大過なく終える事が出来たとは言え、数多くの登山客が被害に見回れ、意識不明の方も複数いらっしゃるとか。
一日も早く回復される事を祈念申し上げます。