~走れメロス・グンマー編~
メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のスタバ店員を除かなければならぬと決意した。
メロスにはスタバの呪文がわからぬ。メロスは、グンマーの民である。
竹槍を投げ、旅行者の荷物を奪って暮して来た。
けれどもコーヒーショップに対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明メロスはグンマーを出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。
メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、グンマーの或る勇敢な戦士を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。
メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら儀式の生け贄やらを求めて、はるばる市にやって来たのだ。
先ず、その品々を手中におさめ、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。
今は此のシラクスの市で、司祭をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。
歩いているうちにメロスは、コーヒーショップの様子を怪しく思った。ひっそりしている。
もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。
のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。
路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此のコーヒーショップに来たときは、夜でも皆がコーヒーを飲み、まちは賑やかであった筈だが、と質問した。
若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。
メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。
老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「コーヒーショップは、スタバに変わりました」
「なぜ変わったのだ。」
「エクセルシオールカフェよりおしゃれ、というのですが、誰もそんな、おしゃれさを求めては居りませぬ。」
「注文が出来なくなったのか。」
「はい、はじめはブレンドコーヒーを。それから、ココアを。それから、アイスティーを。それから、カフェラテを。」
「おどろいた。それで充分ではないか。」
「いいえ、充分ではございませぬ。店員は’’呪文が唱えられないとか超ウケるwww’’、というのです。このごろは、ブレンドコーヒーをも、頼みにくくになり、少し派手な暮しをしている者は、’’キャラメルモカフラペチーノ’’をひとりずつ注文することにして居ります。呪文を拒めば嘲笑の的にされて、社会的に殺されます。きょうは、六人殺されました。」
聞いて、メロスは激怒した。「呆れた店員だ。生かして置けぬ。」(未完)
こんな感じの、グンマー出身のメロスがスタバを駆逐してくれたら、僕のような田舎者もスタバに気兼ねなく入店できると思うのです。尤も、特段スタバに行かずとも済む世の中なのでそう困っちゃないわけですが。それにあたしはコーヒー飲むと大概お腹を壊すし( ・∇・)←
ってな訳で、今回は「走れメロス」を改悪する形でのスタートと相成りました。七夕の段階で我が友人達と「今年は迷惑メール風にするか……」等と話をしていたものの、よくよく考えたらこんな長文を一方的に送り付けてくる時点で迷惑メールなのに、挙げ句は「あなたの口座に1,000万円を振り込みました」的な文章を本文に入れたら迷惑メールの二乗も甚だしく、ついぞ中身を読まれずに削除されるのではなかろうかと一抹の不安を覚えたのでやめてみた次第でございます。
根本的に、最近の若い人たちは電子メールを使われないようですな。
LINEだSkypeだ矢文だ狼煙だと文明の利器とハイテクノロジーの波に飲まれ、電子メールですら過去の産物に成り果てつつある次第ですが、ショートメッセージサービスは未だに仕事で使っています。
思えば、電子メールですら今はもう仕事で使う人が大半かと思うのですが、最近の若い人たちはどうなんでしょう。「パーソナルコンピュータの使用すらままならない、けれどスマートフォンならばバリバリ使いこなせる」等と今の大学生だったり新社会人だったりの現状を風の便りに聞きましたが、どうなのかしら。と言うか、あたしの電子メールを読んでる辺りはどちらかと言うとまだのパーソナルコンピュータ方が強いんじゃないかしら。あたしと実年齢はそう変わらない訳だし←
そうそう、先日の8月6日を以て、無事に26歳になりました。
歳だけ食って、中身はいつだかから変わらずに生きております。
「平成狸合戦ぽんぽこ」じゃあないですが、「どっこい生きている」。
一方で、なんで生きているのかがわからない。生きる目標・目的は、気が付けば掌中からこぼれ落ちておりました。
新たに何かを見付けることも億劫になって参りました。
億劫と言うか、ややもするとただただ恐いのかもしれません。
なァんも、見付からんかったらどないしよか。と。
最近じゃなんの呪いかはわかりませんが、植木等の「だまって俺について来い 」ととんねるずの「どうにかなるさ」を口ずさむことが増えました。
「どうにかなるさ」に関して言えば、恐らくいつかにも話をしたでしょうが、前者を話題にするのは初なんじゃないでしょうか。誰かに頼りたいか、或いはそんな人になりたのかは定かじゃあありませんが。
気が付けば、この会社に入ってそろそろ丸2年が経とうとしております。善くも悪くも、この精神と肉体がよくもったなと思います。今まさに干されてる最中にありますが、クビにならん限りはこの会社でまんじりとも進歩しないまま生きていこうかと思っています。
や、何かが吹っ切れたら辞めるかも知れませんが。
そしてスマートフォンに替えて、恐らく1年くらい経つんじゃないでしょうか。
このスマートフォンの不便なところも便利なところも色々と感じてきましたが、未だにテンキーが恋しい。フリック入力では、叩いているキーの違いに気がつかず、なんだかよくわからない文章を打っているときが多い。あと、このメール本文の文字数やら文章の長さやらがわからない。
過去の自分と対峙する気は更々ないし、寧ろ和解し共に堕落した生活を送りたいとも考える僕にもなれば、「この文章を前回よりも多目にしよう」とか「より長々と書いて、読んでる方の目と頭を疲れさせてやろう」とも考えている訳でもない。
自分にとって「とりあえずこれでいいんじゃない? かったるいし」とか「今書きたいことはとりあえず書けているかしら? ぅん、よしよし。書けてるじゃあないか」と言う思いが沸き立つまでは……とぽけっと思っているだけなのです。
ところで、最近の日本はオリンピックやら天皇の生前退位についての話題で盛り上がってますが、僕はどちらにも大して興味を持っていない現状です。
オリンピックに興味がないってのは若干語弊がありますが、要するに競技自体がどうのこうのって訳じゃなく、試合直後の選手をスタジオでインタビューしたり、なんか過去の回想入れたり家族のインタビューを入れてみたりとバラエティー化してるのが気に入らないのです。
オリンピック中継ならずっと試合を映してろや。って思う。こっちは他の選手の試合がちょっち気になりだしとんのや、桝くんはもうえぇから試合を中継せい。って思うわけです。
もののついでに言うと、高校野球にも欠片も興味がないのです。
高校野球に関しては、「うまい野球が観たいならプロ野球でよくない?」って思うし、「’’青春してる’’とか’’たった一度の夏にかけるのがいい’’って言うなら高校サッカーとかは見ないの?」って思うし、要するに「高校野球」を見る理由が理解できない。
きっと、普段からそう言う競技に欠片も興味を持ってない人間が、急にミーハーになるのが1番納得できてないんだと思う。
なんかこう「オリンピック(高校野球)見てないとかマジかよ非国民」って日本全体が言うてるような気がする。Jリーグだってたまには応援したれや非国民。
天皇の生前退位については、天皇の御心持ちは理解した上で、「天皇ってのはそんな始めたり辞めたりするもんじゃなくね?」と言う考え方をしているため、願わくはそのまま続けて頂きたいところであります。
だからと言って、上皇だ法皇だになられても、それはそれでなんとなく困るのですが。
最後にはなりますが、連日の「残暑」やら「酷暑」やら「猛暑」やらで、みなさんのお身体には変わりはないでしょうか?
例えば、左腕がサイコガンになっていたり左膝にミサイルが搭載されていたり、左目からレーザーが出たりなど。
僕はそこまでではありませんが、手の甲や首回り、顔が黒く変色して来ています。どうやらこういった症状は、直射日光に当たっている時間が長ければ長いほど起きやすいようです。
それだけでなく、毎晩悪夢にうなされるのか、起きると汗だくになっていることも毎晩のようにあります。お陰で日中は頭がくらくらして日の下にいると気分が悪くなってきます。
察するに、これらは「残暑」「酷暑」「猛暑」と名称を隠れ蓑にし、「実はこれらの症状は全て放射能の影響なのだ」と言うことに政府が気付かれたくないと言う永田町の陰謀が渦巻いているからでしょう。よもや気象庁を使って洗脳するなどと、お釈迦様でも思うまい。
この事実を知ってしまったみなさんも、どうかお気をつけください。
ではでは、今回はこの辺でっ
群馬をあれだけ話題に出したけれど、特に群馬との接点がない大神さんでしたっ(。・x・)ゞ♪
追伸
今年から導入された「山の日」。
曰く、「海の日があるんやから、山の日があってもえぇんちゃう?」と言う心意気から実装されたとかしてないとか、そんな噂がまことしやかに囁かれているけどそんな理由などどうでもいい。
肝心なことは、「休める」。ただそれだけなのだ。
そんな訳で、これからは毎年、「林の日」「森の日」「川の日」「畑の日」「田んぼの日」等、様々な祝日を作って頂けたらと思います( ・∇・)