神泉苑
最近奈良や大阪の写真ばっかりだったので、流石に京都成分不足。
ってわけでこないだ神泉苑に行ってきましたよ。
二条城の南、地下鉄二条城前駅のすぐ近くにある庭園
…と思いきや実はお寺
鳥居を潜ると正面に見えるのが善女竜王社。
ここでは平安初期の大旱魃の時に、東寺の空海と西寺の守敏によって祈雨の法力争いが行われた。
結果善女竜王を勧請した弘法大師空海が都に雨をもたらし、東寺も栄えることとなった(西寺はやがて荒廃した)。
そんなわけでここには善女竜王社があり、今でも東寺真言宗のお寺となってるわけですな
善女竜王社の手前にある恵方社。
大歳神(歳徳神)を祀っている
これは社の向きを変えられるようになってて、毎年大晦日の晩に翌年の恵方の方へ向くように動かすのだという。
晴明神社の晴明井と同じような感じだね。
今はこちらの方を向いてるが来年来ればまた違うわけだ。
全国にひとつしかないという珍しい恵方社
恵方社の左手、法成橋を渡った先にある本堂。
本尊は聖観音で、不動明王や弘法大師も祀られている。
これを見ると、ああお寺なんだなと思うが神泉苑は元々は824年に創建された禁苑だった。例の雨乞いにより東寺のものになってるけどね。
以降も度々祈雨の儀式が行われたようで、その中で義経と静御前が出会うきっかけも生まれているという。
本堂と向かい合う亀塚と鯉塚。
庭園の大半を占める法成就池には鯉とアヒルが泳いでて、本堂の脇で餌も売られてた。
亀の姿は見なかったがいるんだろうな
池の奥には龍王船が見える。
他に弁天堂や矢釼大明神を祀った鎮守稲荷社もあるのでそれぞれお参りしていこう。
観光客は少ないので、街中だが静かに参拝できる所だと思う