「知の衰退」からいかに脱出するか?
大前 研一 著
価値ある一冊になりました。
今まで、雑誌などに寄稿された氏の文章を読んで、
その合理的な思考が好きだったので、
最初からスムーズに読めました。
私はこの本のように提言や指摘を
前面に打ち出している本を読むとき、
自分も調子に乗って、著者側からの目線で
世間を見ないように意識するようにしています。
この本を読んで、考えるという行動を求めるのは
他人ではなく私自身であるはず。ほんとに気をつけよう。
この本の中で、少しですが食品の問題にも
言及している部分があります。
そこは私の生業の部分でもあるので、正しい情報に基づいて、
考えられていることが理解できます。
テレビで見かけるワイドショーコメンテーターでも、
「いい事言うなあ」と感心することもあるのですが、
見ている側である私のほうが詳しい話題になると、
ただ新聞に載っていることをなぞっているだけだと
わかったりします。
また、そんなときは、コメントの結論に解決力がなく
幼稚に聞こえたりもします。
この本の中で、どんどん進化し続ける中国やインド、シンガポールのことを
書かれていました。
私ごとですがもう何年も前から、仕事で知り合ったり、一般にTVなどの
ドキュメンタリーに登場する中国の若者は、日本人よりビジネススキルが
圧倒的に高く、熱いように感じていました。
なのに、多くの日本人は、「中国人は無条件で日本人が使うもの」と
思い込んでいる。
行く末を考えるとき。。。。。。。。。。。。。。。悪い予感は、的中するものです。