朝が来て
目覚めて瞼が開く
自動扉のように
自然と瞼が開く
光ある一日のはじまり・・
夜が来て
眠くなり眠る
鼻息だけのカラダで
鼻息すら知らずに
私は眠る・・
そうして
一日一日
2012年1月も半分過ぎる
今
一日一日は黒い碁石のように見える
そう
私はいつも無意識に
脳内に石を置く
遠い昔
囲碁部に在籍したからか
とてもリアルに
石を置く毎日だ
碁石が好きなんだろう
もうしばらくすれば
碁石は
点になる
私という点は
やがて線になるだろう
今年の最終日に見る
私は
どんな線になっているのか
そして
もっと遠く離れた日に
振り返る頃
どんな絵に見えるのか・・・
そう
人生はやがて
絵になるのだろう
そうして
最期の瞼でみる絵はどんなだろうか・・・
~かしこより~
2011年個展 画廊宮坂