今月9日夜に、井上ひさしさん(享年75歳)が亡くなられました。

昨日の朝、この訃報が携帯のニュース速報にとびこんできて…ショックでした。

井上さんと言えば、絶大な人気を誇った人形劇「ひょっこりひょうたん島」、直木賞受賞作「手鎖心中」日本SF大賞受賞作「吉里吉里人」などが有名ですが、私にとっては、「劇作家・井上ひさし」が一番馴染み深いです。

井上さんの主宰する「こまつ座」さんの舞台はいろいろ観ましたから…。

つい先月も、名古屋でこまつ座さんが「シャンハイムーン」をやってたばかりなんですよね…。

劇作家としての井上さんの作品は、思い付くままにあげても

日本人のへそ
十一ぴきのネコ
たいこどんどん
小林一茶
しみじみ日本、乃木大将
頭痛肩こり樋口一葉
國語元年
雪やこんこん
人間合格
シャンハイムーン
父と暮せば
黙阿彌オペラ
紙屋町さくらホテル
兄おとうと

などなど…風刺作品が多くて、なかなか面白いのですが、タイトルにもなんとなく表れてますよね。

自らが児童虐待を受けられていたという生い立ちを持つためか、DV加害者であるとの醜聞も聞かれましたが…作品は素晴らしいものばかりで、その才能は本当に惜しまれます。

人間のエゴが強く出ていて、作品としては素晴らしいとは思うものの、個人的には好きになれないものもありましたが…。

作家として、劇作家として…他にもいろんな分野で幅広い活躍をされていた井上ひさしさん。
まだまだいろんな作品を見せていただきたかったのですが…残念です。

ご冥福をお祈りいたします。