8月6日、広島平和記念公園。
午前8時15分、黙祷。
蝉の鳴き声だけが響き渡る。
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今から66年前のこの日、原子爆弾はここ広島に投下されました。
一瞬で街は焼け野原になりました。
今年で新たに確認された方を含め、原爆死没者は27万5230人。
まるでここが日本ではないような錯覚さえしてしまう原爆ドーム。
でもまぎれもない現実なんだと心に焼き付ける。
TVで観る平和祈念式と実際に参加するのでは感じるものが違います。
戦争経験者はもちろん、タトゥのはいった兄ちゃん姉ちゃん達もキチンとこの場所へやってくる。
そして慰霊碑に手を合わせる。
総理大臣がマイクの前の立つと席のない参列者達はその場を去りはじめる。
「国に期待してもしかたない」と言わんばかりに。
国に期待できない国、日本。
これもまた現実なのだ、と。
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唄った感想を書きたいのだけど、記憶にない。
「鬼気迫るものがあった」とお言葉をいただきましたが、記憶にない。
唄い終わってまるで魂が抜けたかのよう。
唄ったのではなくて唄わされた感じ。
少し前のBlogに書いたように3月11日、
戦争祈念資料館へ行った時に亡霊達が僕に乗り移ったのだと思う。
あの大震災も原爆で亡くなった人達の原発へのシグナルなのかもしれない。
そして「蝉時雨」という歌を書かせ、広島まで足を運ばせ唄わせたのだと思う。
「蝉時雨」は戦争で亡くなった方達の叫びです。
怒りです。悲しみです。苦しみです。
広島の人たちは皆、分かっている。
戦争の、原爆の恐ろしさを。
そして世代を超えて語り継ごうとしている。
その意思を僕らは東京へ持って帰る。
東京でまた「蝉時雨」を唄う。
2度と同じ過ちを犯さないために…。
初参加にも関わらずトリを務めさせていただき、主催者の方・参加者の方には大変感謝しております。
そしてこのような意味のあるイベントに参加できて大変光栄に思います。
ありがとうございました。
主催者のSさんはその足で長崎へ向かうそうです。
広島で「蝉時雨」を唄ったことでまたひとつ成長できそう。
何だか力が沸いてきた。
吹っ切れてきた。
壁など壊せばいい。
ずっと唄い続ける。
それしかできないんだから。
それが好きでたまらないんだから。
やっぱり旅は大事だね。
本当の自分に気がつく。
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そしてそして市内ではタイミングを逃して食べ損ねた広島名物「お好み焼き」を空港にてぺロリ。
めちゃくちゃうまい!!
広島のお好み焼きは最高じゃけん。
One Love,Hiroshima.