あれから、10年。
先日、スナックKのカウンターで、懐かしい人に会いました。
俺がブログを始めてまだ1年くらいの時に、
娘が大怪我をして、救急車で運ばれたことがありました。
(「娘が頭蓋骨骨折で入院」の記事参照)
その時、お世話になった、児童クラブのS先生。
俺より10歳年上の、大人の女性であり、教育者で、ダンサー。
あの時は、大変な思いをしましたねえ、って。
7歳の娘が、脳外科病院にかつぎこまれて、
色んな人が、出たり入ったりして、ドタバタして、
意識がはっきりしない娘の周りで、ガヤガヤと…
娘は、もう17歳になりました。
おかげさまで、元気です。
俺なんかより、ずっとしっかりしています。
俺は、父親としては、ダメな部類に入ると思うんですが、
娘がちゃんと育って、大人になってくれれば、それでいい。
色んな人が、娘をここまで育ててくれたのです。
S先生も、恩人のひとり。
迅速に対応して下さったからこそ、適正な治療を受けられた。
児童クラブの皆さんが協力して下さったからこそ、娘は助かった。
俺は、ずっと、そう思っています。
娘が生まれたこと自体が、奇跡であり、
大怪我をしても、奇跡的に、助かった。
きっと、強運の持ち主ですね。
娘は、3歳までに、一生分の親孝行をしてくれました。
だから後は、自分の好きなように、人生を楽しんで欲しい。
S先生に、改めてお礼を言って、乾杯して、
彼女が好きな、昭和のフォークソングを、カラオケで歌って盛り上がりました。
まだ現役で、教育者としてがんばっていらっしゃるようです。
よさこいダンスの指導も、続けていらっしゃるようです。
それを聞いて、安心しました。
娘が入院した時、
もう、この仕事できないかも、と思ったらしいから。
いやいや、
貴女のような方が、教育現場に必要なのです。
貴女がいてくれたから、娘は助かったのです。
ひとりの子供が育つためには、
多くの大人たちの、支えが必要。
娘は今、保育士になるために、勉強しています。
S先生をはじめとする、素晴らしい大人の皆様の、ご指導の賜物です。
かなり、お酔いになった先生を見送って、
しみじみと、想いにふけりました。
娘が成人して、就職して一人前になるまでは、まだ死ねんなあ…
上田正樹の「望郷」を歌って、しめました。
一度だけ 生まれてきて どこかに悔いを残したら
誰かにいつか 話す人生が 恥ずかしいから
S先生、いい夜になりました。ありがとう。
また、お会いしましょうね。