仕事くださ~~い・2011年春 2 | バーテンダーoluoluのハワイ崖っぷち生活

バーテンダーoluoluのハワイ崖っぷち生活

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ハワイ生活の面白話、失敗談など、
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  前回続きです。 初めてお読みの方、こちらからどうじょ。


         仕事くださ~~い 2011年春(グリーンカード取得後)  




さて、目星をつけておいた、近所のカフェレストランですが、


HELP WANTED


の張り紙が出ていたので、



早く面接に行かねばと


のこのこと出かけていきました。




がっ


いざ現場に行くと、緊張してなかなか店の中に入っていく勇気がありましぇん。( ̄_ ̄ i)



何しろ 「表の張り紙見たんですけど、まだ募集してますか?」 なんて感じで


飛び込みで面接に行くなんて


学生のころ 飲食店でバイトして以来です。



とりあえず一軒飛び込み経験すれば、 度胸がついて


後は次々行かれるんじゃないか と思い、


勇気を出してドアを開けました。



「表の張り紙見ました。」 と言うと、



ウェーターさんが 「あ、ちょっと待っててね。今マネージャー呼んでくるから」


と奥に引っ込み


代わりに ロコの男の人が出てきました。



「表の張り紙見たんですけど、興味があります」 というと、



「じゃあ このアプリケーションに記入して、また持ってきてね。」


と用紙を渡されました。



「今書いてすぐ持ってきてもいいですか?」


「いつでもいいよ。」



家に帰ると、また出るのが面倒になる。


ここは勢いに乗って、とっとと終わらせよう 


と思った私は、


すぐ近くのコーヒーストアで アプリケーションの記入をすることにしました。



この日は土曜日で、Bちゃんはもう朝で仕事が終わって、家にいましたから、


家に電話して、事情を話すと、


Bちゃん、心配のあまり、コーヒーショップまでやってきました。



そうだった。


この男が黙って待っていられるはずがなかった。( ̄_ ̄ i)



いちいち心配しなくてもアプリケーションくらい自分で書けるよ。


と思いましたが、



実はBちゃんが来てくれて正解でした。



なぜかというと、


アプリケーションの中に、


フルタイム希望かパートタイム希望か ですとか


何曜日なら働けるか などと言った欄があるのですが、



「なんて書こうかな。 別にどっちでもいいんだよね。」


などと言っていたら



Bちゃんが


「そういう場合は、open for discussion って記入するといいよ」


と教えてくれました。



どっちでもいい っていうのも


ずいぶん投げやりでいい加減なようですが、



何しろ初めての体験なので、


とにかくわがまま言って仕事のチャンスを逃すのが嫌だったのです。



たとえば 


パート希望 と書いたおかげで


「うちはフルタイム以外は募集してないんだよね。」 と断られるとか


またはそのとか。



つまり


「何でもそちらの言いなりになります」的な


ごますり作戦で行くことにしたわけです。



アプリケーションの最後には リファレンスを二人書く欄がありました。



前にも書いたことがありますが


 こちらをお読みくだしゃい ↓

経歴詐称??



リファレンスとは、「推薦」のようなものです。



「この人に私のことを聞いてみてください」って意味で、


誰か知り合いの名前と電話番号を書くわけです。



これは日本人にはなじみがないので、分かりづらいと思いますが、


こちらでは一般的です。



身内以外なら誰の名前を書いてもOKですが、


「あなたとの関係」ってところに


「元上司」 ですとか、「学生時代のゼミの教授」なんて書く分には


格好もつくというものですが、



リファレンス二人が、


「隣の人」 「向かいの人」 なんて感じじゃあ



「近所の人以外に交友関係ないのかな」


などと思われかねないような気もします。( ̄_ ̄ i)



日本人の友達の名前書いても仕方ないので、


ここは


ジェームスさん と 私が行っていた語学学校の校長先生の名前を書いておきました。



ジェームスは 色々面倒くさい男ですが、


頭の回転がよく、理屈こねさせたら右に出る人はいないので、 リファレンスにはうってつけです。



リファレンスに 無愛想で無口な男を選んだらどんなことになるか・・・



「もしもし。こちらは○○と申しますが、オルオルさんのリファレンスにあなたの名前が書かれていたので、


ご連絡さしあげました」


「ああ」


「オルオルさんはどのような方ですか?」


「別にそんなに仲良くないから、よく知らねえよ。


普通の日本人のねえちゃんだろ。」


「どのようなお付き合いをされてますか?」


「別に付き合ってねえよ。


どこにでもいるような日本人だよ。」


なんて言われた日には、



リファレンスが効果を生むどころか、どう考えても足引っ張られる原因になりそうです。。。(-。-;)



まあ、逆に言うと、


リファレンス頼める相手がこんな奴しかいない ってところで既に


人生大きくつまづいている 


と思われても仕方ないかもしれましぇん。



と、そんなわけで


リファレンスというシステムがどのくらいの効果を生んでいるのか


まったくもって疑問ですが、



とりあえず、アプリケーションも書き終わり、


以前作った (いや、作ってもらった) 英文履歴書をつけて、


お店に出しに行きました。



さっきのマネージャーに渡すと、


「君は日本人なの?」と聞かれました。



「そうですよ。日本から来た日本人です。


オルオルといいます。」



「それは素晴らしいね。 僕は○○ というんだよ。よろしくね。」


と愛想のよいマネージャー。



「じゃあ君の書類はオーナーに渡しておくよ。


オーナーのほうから電話があると思うから、待っててね。」



これが日本だったら、 「お忙しいところ、ありがとうございました。」


などと、深々とお辞儀するところだろうが、



ここはアメリカなので、


Thank you


と軽く握手して、店を出ました。



続く。