そんなこんなでおじさんは2台目代表就任。例の布かけ2nd渋家へ突入。


鍵をゲットした渋家メンバー。
ついに入居。メンバーによっては実家よりでかい自分たちの基地。
気が狂ったかのようにテンションがあがりまくる。
2階建て、デカイ風呂、広い部屋、日当たり最高、駐車場。
頭がちぎれるかと思いました。
業者をいれず自分たちで引越しを行い、もう夢あふれんばかり。


そして入居まもなく第一回会議。
議題は「名前」。
実は渋家が「渋家」という名前になったのは2ndから。
それまでは「ヘルハウス」と言う名前でした。通称は「ハウス」
中島らもの影響もあったらしい。
まあ「パクリよくない」ってな感じで名前を変更しようと言うことになりました。
いろいろ議論をしまくった結果。
かじやが一言。



かじや「渋谷の「渋」とハウスの「家」で渋家でよくね??」





ほお。。。
何故かみんな総意で納得。
読み方は「シブハウス」
うん!かっこいいね!
そのときにメンバーの大輝がノリでロゴマークを発案。
例のロゴです。

$としくにのぺろぺろぺーろ



みんなテンション急上昇。
これでいこう!となった。
そして代表おじさんは提案します。


毎月パーティーしない?


1stの頃からあった「僕たちパーティー経営者になろう(笑)」を実現しよう。
そんな提案をおじさんはしました。そしてそれもOK。
やろうやろう。
まあこの時期からあった
「とりあえずやろうやろう」感は渋家の持ち味なのかもしれないです。
んでこれが今も続く「渋家ホームパーティー」です。


第一回の日時をなんとなく22日に決める。
たまに何で22日なのかって聞かれるんですけどもほんとに意図がありません。
おじさーんなんとなーっく。ちなみに第一回はこんな感じ。


としくにのぺろぺろぺーろ
としくにのぺろぺろぺーろ



初期のパーティーは何故か渋家と大きく書いた紙を窓から吊るしてました。
おじさんは当初これを「アート作品」と認識しています。
それは何をしても桂太に


桂太「それ、アートだから!!」



って言われていたからなのかもしれません。
とりあえず訳もわからず「アート活動」をしていました。
ちなみに白黒写真のベンチ付近に書いてある文字は
「船越英一郎さん誕生日おめでとう」です。
近くのバーでお誕生日会をしていたため。



まあ誰しもがお気づきだと思いますがこれは近所迷惑です。
この頃の渋家はご近所さんとうまく付き合うという概念を知りません。
つまり引っ越しても相変わらず苦情の嵐だったのです。
とりあえずご近所さんの渋家の認識は怪しい宗教のようなナニカだったと思います。


2ndから行われていたホームパーティー。
毎月1週間前から電話、メールで知り合いと言う知り合いを呼びまくる。
ツイッターとかがまだ普及前だったのでそりゃもう・・・。
そしてカンパ制でした。毎月4万の予算を使いながら。
来てくれるお客さんは学生が多かったためもちろん。



赤字!



赤字と言うかもはやただの集団奢り飲み会。
メンバーは毎月パーティー代という謎のお金を回収され
それを来てくれたお客さんのために使い果たす。
そんなホームパーティーでした。



とりあえずそれ以外は特になにもせずたまにパフォーマンスするくらいで
毎日昼ごろふわっとおきてタバコをふかしながら




「あー」



と言っている感じ。
雨が降ってると言う理由でバイトを飛んだり
まあとりあえず



クズ



でした。
完全にニート。ニートおじさん。





そして2nd渋家に入居して1年くらいが過ぎた頃。
2010年9月。メンバーの中島ハルヤがある企画を立ち上げます。



渋家トリエンナーレ2010!



そうです。



例の布かけ企画ですよ。





この頃なぜか「家」に絶大なる自信とアートを感じていたおじさん及び渋家メンバーは
まさに「家でアート」、家でグループ展をすることを発案します。
そしてやるなら家自体も「アート」でなければならない
その理由から



家全体に布をかける



ことを決意します。
どうせかけるのであれば一発物のデカイ布。
日暮里の布問屋街へ200Mの布を買いだします。
ちなみにメンバーのかじやだけは



かじや「絶対アウトだと思う。どうなってもしらんぞ。」



と言っていました。
ぶっちゃけ、なんてノリの悪いやつだと軽くプンプンしてました。
そして制作が始まります。



こんな感じで。








としくにのぺろぺろぺーろ
としくにのぺろぺろぺーろ
としくにのぺろぺろぺーろ





渋家のロゴ入りの20m×10mの「さくひん」の完成です。
そして10月13日、記念すべき(呪)布かけ日。
特にクレーンとかもないので屋根に上り、人力で布を持ち上げることに。
総勢7人!撮影1人!
いやーまあ軽く



死ぬかと思った




布くそ重い・・・。
なんとか布を引き上げることに成功。
完成。



「やべえええええええええ!!!」




大きな布に包まれた僕らの「家」!
これぞ「アート」!!!多分!







$としくにのぺろぺろぺーろ
$としくにのぺろぺろぺーろ




代表のおじさんももう鼻高々。
布をかけたまま、渋家で飲み会に。






そして







運命のときがやってくる。









ピンポーン




おじさん「はあーい。」




がちゃ




怖いおじさん「・・・・。」




おじさん「どなたでしょうか?」



怖いおじさん「〇〇不動産です。」



おじさん「!!?」




そこには不動産の怖いおじさんfeaturing家主。
明らかな怒気を飛ばしながら怖いおじさんは言いました。



怖いおじさん「わかってるよな?」



おじさん「・・・。」



怖いおじさん「なんだ?あれは?」



布です(心の中で)




怖いおじさん「やりすぎだよ。出て行け。これは家だぞ??」




おじさん「・・・・・。」



殺気でなにも言えなくなるおじさん。
そして様々な理由を言われ今月中に出て行くことになる。




静かになる渋家(布)。




緊急会議発動。
渋家メンバー及びよくきてくれていた人々を集める。
ちなみにメンバーの小池君(後のやばお)は彼女(?)とデート中で
彼女と登場。彼女は訳がわからない感じでした。





今までにないくらいシリアスな会議。




どうする?


終わり?


なくなるの?


嫌だ・・・。




もしなくなるんだとしたらどうするのか?
そんな考えたくもないこと考え始める。
なくさないんだとしたらどうすればいいのか?



おじさんは




何があっても俺は渋家をやめない。





そう思った。おじさんにはもうこれしかない。
多分これがいまだに渋家を続けている、おじさんの一つの大きな理由なんだと思う。
引越すしかない。だからみんなに言った。





貸してくれなんていわない。金くれ。





メンバー全員でお金のことを考えた。
もちろんかじやに怒られた。
だれがいくら持ってこれるのか。
そんな話をしまくった。
はんぱじゃなくエグい話だったと思う。





そして







メンバー「もういくしかなっしょおおおおおお!!」




強行テンションブチアゲ。
ここまできたらやけくそで行くしかない。
展示も次の家でやる!場所未定だけどブッキングだ!
そしてどうせなら記念撮影!!!





としくにのぺろぺろぺーろ
としくにのぺろぺろぺーろ





引きつってます。
この笑顔はやけくそと絶望に満ち溢れた顔です。
そしてメンバーのやばおによる「END OF HOUSE」というドキュメントの撮影も開始。



布かけ騒動スタート。
2010年10月13日。31日までに家を出ないといけない。
31日までに家を見つけなければいけない。
31日までにお金をなんとかしないといけない。
それをすべて勢いと気合となにかの手段なんとかする。
そんなことがスタートした。
おそらくこれが渋家が身内から知らない人も知るようになるきっかけだったと思う。




ツイッターで家探し呼びかけ。
知り合いという知り合いに電話。
お金集め。物件内見。
引越し準備。撮影。
ラストパーティー(客一人)



ってかもはや笑いながらやってた。
こんな面白いことはない。


そして

お金が集まり、物件も決定した。
なんと恵比寿!屋上付!




きゃああああああああ!!!



喜び狂うメンバー。
そして物件探しを中心でやっていた大輝が一言。




大輝「でも入居日は来月21日です。」




ん??





あ、





ホームレス確定だ!







まあもはやそんなこととやかく言う状態じゃなかった。
家があるのだから。ホームレスくらい平気だ(後、悲鳴。)



荷物もまとめ終わりついに引越し日。
リビングに全員集合。
そしておじさんは「あーとくん」をやる。
ちなみに「あーとくん」とはおじさんがパンツ一丁になり
信じられないような上から目線で「純粋なあーとをみせつける」と言って
あーとと叫びながらお尻をたたきまくる一発芸のことである。




おじさん「あーと!(連呼)」






ピンポーン









警察がきた。
近所から叫び声が聞こえると通報。
ぱんいちでうずくまったおじさんはメンバーへ。





おじさん「解散。静かに帰りましょう。」



そのときの動画です。










2nd渋家は終わった。おじさんの代表も終了した。




そうして渋家は3恵比寿の3rd渋家へ。
ちゃんもも、tomad、すがい(現代表)が現れる3rd渋家へ。



「渋家とおじさん3」へ続く。