カーエアコン故障診断の基本 | クルマ屋 奮闘記

カーエアコン故障診断の基本

カーエアコンが効かなくなる原因は何種類もあるのですが、ほぼ9割までが以下に述べるどちらかになります。

 1) 冷媒ガス不足 によるもの。
 2) 冷媒ガスの循環不良 によるもの。

どちらであるかを判定するには・・・
先ず右の画像のような ゲージマニホールド を接続し、
低圧側・高圧側のガス圧を知る必要があります。

右の例では、低圧側が 76cmHg ( 負圧 ) になっていることから、冷媒ガスが循環していないことが即座に判ります。

配管内部の 圧力バランスを知る事 こそが、カーエアコンを診断するにあたっての基本!!

これだけで、「冷媒不足」 「過充填」 「水分混入」 「圧縮不良」 「循環不良」・・・
ほぼ総ての故障原因が、ロジカルに導き出されるのです!

何の診断もすることなく、当ずっぽにガスを入れようとする人が非常に多いですが、それは間違い。 
整備を任す側の人も、これを頭の片隅に入れておいて損はありません。
何故ならば・・・ 作業風景を見ているだけで、整備士の頭の中身まで覗けるからです。ww

ガス圧の測定条件はアイドリングではなく、1500~2000rpm
つまり補助者にエンジン回転数を上げてもらう必要があるので、見ていて分かりやすいですよ♪
  伏字 : これ怠って、いきなしガス入れるような奴には、整備任せたらあかんでぇ~ (-。-;)ボソッ (笑)